引っ越しするにも結構お金掛かりますよね。
今回は、「そもそも、その引っ越し必要ですか?引っ越し貧乏にならないために。」と題して、引越しを頻繁に繰り返していると、引越し貧乏になってしまうので、本当に必要な引越しなのかよく考えてから引越しましょうという話をします。
10年で7回も引越しした自分は貧乏になってしまいましたが(笑)、その反面色々と得たものも大きかったです。
こんな私を反面教師として、今回の記事を読み進め、『本当にあなたの引っ越しが必要か』よく考えるきっかけにしてもらえればと思います。リアルなお金の話が中心です。
引っ越し貧乏とは?その言葉の意味
「引っ越し貧乏」という言葉、別にWikipedia(ウィキペディア)に載っているほど有名な言葉ではありませんが、
あなたもどこかで1度は聞いたことが有るかもしれません。
明確な定義が有るわけでもなく、誰が言いだしたかも分かりませんが、
「引っ越し貧乏」とは、引っ越しを繰り返していると、色んな意味で貧乏になってしまうよ!ということを戒めた言葉かもしれません。
短期間で引っ越しを繰り返していると、引っ越しの都度に、家主へのお礼金(礼金)を支払わなければならないですし、
引っ越しするとなったら、荷物を運ぶために引越業者を頼まなくてはいけないのでその分お金も掛かります。
それ以外にも、新しい土地で気分を新たに生活を始めようと思ったら、色々と日用品や家財道具も新しく揃えたくなります。
また、この引っ越し貧乏という意味、お金の事だけでは無いと思うんです。
同じ土地にずっと長く住んでいれば、人間関係も醸成されていくのに、2年おきなど短期間で引っ越しを繰り返していたら、引っ越しを機にそれまでの人間関係が途切れてしまいます。
現代では、電話もメールもあるので物理的な距離が関係するとは一概には言い切れませんが、
学校に通っている小さい子供なんかは、仲良くなったお友達ともすぐ別れてしまい、本当に仲の良い友達(幼馴染)は作りづらくなってしまいます。
大人でも、色々な話が出来たり、困った時に相談に乗ってくれる仲の良いお友達や親しい人は、ある意味、大事な財産だと思います。
私と一緒に引っ越しを何度も繰り返してきた妻が、引っ越しが決まる度に
「せっかく誰々さんとは仲良くなったのに、もう引っ越しするの?別れてしまうのは残念だなぁ。あなた単身で行ってくれない?...」
と口癖のようによく言っていました。
引っ越しに伴ってその「人という財産」を失ってしまうのですから、やっぱりそれは貧乏になってしまうということと同じでしょう。
次の項では、なぜ引っ越し貧乏になってしまうのか?その原因とメカニズムに迫ります。
なぜ引っ越し貧乏になってしまうのか?そのメカニズム
引越しする時に掛かる費用
引っ越しをするとなると、様々なお金が掛かります。
そのお金について、それぞれ詳しく見ていきましょう。
新居下見費用

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引越しするためには、新居の場所や物件を決めなければなりません。
現代では、ネットで不動産物件情報を見てある程度絞り込むことは可能ですが、
よっぽど遠い場所で現地に行くのが困難な場合を除き、やはり一日時間を確保して実際の物件や周辺環境は確認しておきたいのが、引っ越しする人の心理です。
すると、下見費用として、現地までの往復費用が掛かります。
近県で数千円~1万円ぐらいならまだしも、宿泊が伴ったり、新幹線や飛行機でなければ行けない場合は、費用も数万円掛かってしまいます。
賃貸物件を借りる際の敷金礼金など初期費用。引っ越しを繰り返すとかなりの額になるという事実
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特に、賃貸物件への引っ越しとなると、その都度、敷金&礼金、不動産仲介手数料、火災保険料などが掛かります。
この中で、敷金はデポジット=保証金みたいなものなので、家賃の滞納や、部屋の設備や内装の破損などが無ければ、基本的には全額返ってくるお金です。
但し、実際には敷金の中から、原状回復費用としてクリーニング代などが引かれる場合がほとんどなので、全額は返ってきません。
敷金返還(返金)に関しては、



敷金の制度自体については、


でそれぞれ解説しています。併せてご覧ください。
なお、火災保険料は、住み続けていても2年毎に更新が必要な物なので、引っ越しする・しないに関わらず変わらないので省きます。
「礼金」と「不動産仲介手数料」この2つです。
最近では、礼金不要や「不動産仲介手数料」が半月分で済む、物件や不動産会社も出てきていますが、
礼金:家賃の1~2か月分、不動産仲介手数料:家賃の1か月分
となっているので、
家賃5万円の物件だとすると、
礼金:5万円×2か月分=10万円、不動産仲介手数料:5万円×1か月分=5万円
家賃5万円の場合、合計で15万円が、家主と不動産屋の懐に消えていくのです。
同様に家賃10万円の物件では、その費用は30万円にもなります。
これだけの費用が
通常、賃貸物件の契約は2年契約で、それ以前に解約すると違約金が掛かる場合が有るので、ここでは、
2年に1回、10年で計5回引っ越しをしたと仮定すると、
家賃10万円の物件では、30万円×5回引っ越し=150万円
家賃15万円の物件では、45万円×5回引っ越し=225万円
があなたの財布から消えているのです。
短期間で引っ越しを繰り返す度に、手数料を毎回払っているという事実に早く気付いて下さい。
こうして計算してみると、すごい額じゃないですか?
このお金は、
引っ越し業者への引っ越し代、もしくは自分で引っ越しする際の交通費など

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引っ越しをするためには、家財道具など家(部屋)にある荷物を移動させなければなりません。
そのためには、引越業者を利用する「他人にお願いする」方法と、レンタカーや自家用車を使って「自分で済ませる」方法の二通りがあります。
引っ越し業者を利用して引越しした場合、
単身で荷物が少なく近距離であれば、2~5万円程度で済む場合もありますが、
4人家族で、荷物もそれなりに多く(4tトラック1台分)、中距離から長距離の引越しともなると20万円~50万円ぐらい掛かる場合も普通です。
特に離島(沖縄への引っ越し含む)への引っ越しともなると、費用は高額になります。
離島への引っ越し費用を安く抑えるコツについては、
をご覧ください。
その他、あなたに合った他の引っ越しプランについては、それぞれ以下の記事でご確認ください。
一般的なプランは、
チャレンジャーなあなたは、
最も安く引っ越ししたいあなたは、
荷物が少なくリーズナブルに引っ越したいあなたは、
超高速で引っ越ししたいあなたは、
長距離の陸上輸送の場合、鉄道を利用したコンテナ便を利用して安くしたいあなたは、
をそれぞれご覧ください。
ここ2~3年では、引っ越し難民問題とも関わる、引っ越し業者のキャパ不足から、家族引越しかつ長距離で、なんと100万円!という、とんでもない金額を提示されているという話も聞きます。
自分で引っ越しすることを考えている場合は、
を読んで、メリットとデメリットをよく理解した上で、行うようにして下さい。
いずれにせよ、引っ越し費用として、数万円~数10万円が毎回掛かっています。
引っ越し時の家具家電、車などの処分費用
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引越しに伴い、引っ越し費用を減らすためにも、古くなってきた家具や家電を処分することも、多いと思います。
さて、その処分や売却予定の家具家電、既に減価償却をしているかもしれませんが、
売却予定の家具や家電、買ったときの値段はいくらでしたか?また、売却する場合の値段はいくらになりますか?
完全にボロボロになってもう使えなかったり壊れて処分する場合は、十分元を取っているのかもしれませんが、
そうではなく、買って3年しか経っていないけど、新居は都市部で部屋が狭くなる(車の場合は駐車場代など維持費が高くなる)ので、置き場所に困り仕方なく売却しなければならない場合はどうでしょうか?
以上の事から、まだまだ使える家具家電などは、可能ならば処分や売却をせずに新居へ持っていくことをおすすめします。
新しく購入する家具家電、車などの費用

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新居へ引っ越しすると、気分を新たにするためにも模様替えをしたくなったり、家具を新調したくなります。
これには窓の大きさに合ったカーテンの購入なども含みます。
また、東京や大阪などの公共交通機関が発達しているところに住んでいる時は、日常生活に車は不要だったかもしれませんが、地方や田舎に引っ越すと「車は生活必需品」という場所もあります。
新居へ引っ越しをしなければ、そのままだったかもしれない、「模様替え」や「家具家電の新調」、「車の購入」の部分で、何かとお金が出ていきます。
引越しをすると掛かるお金のまとめ。果たして1回の総額は?

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さて、改めて計算するのも恐ろしくなりますが、
1回引っ越しをすると、総額いくら位が掛かるのでしょうか?
下見費用(往復交通費):近県で数千円~1万円。新幹線や飛行機利用の場合、約5万円。
礼金、不動産仲介手数料、合計家賃3か月分:15万円(家賃5万円の場合)~45万円(家賃15万円の場合)
引っ越し費用(引越業者を頼む場合):数万円(単身近距離)~数10万円(家族長距離)
家具家電、車などの売却損失:売却品の元値総額10万円の場合、最大半値で売却して5万円。車を新車200万円で購入、3年後に都市部引っ越しで売却した場合、半値で100万円。
新しく購入する家具家電、車などの費用:一概には言えないので、0円~数10万円以上
以上をまとめると、
家賃5万円、単身者で近県への引っ越し(引っ越し費用5万円)、特に売却、新規購入するものが無い場合で、約20万円。
家賃7万円、家族で東京などから例えば栃木などの地方都市(車必須地域)へ引っ越し、引っ越し費用20万円、売却損失5万円、新規に中古車(50万円)他を購入する場合で、約100万円。
家賃15万円、家族で例えば遠方福岡から東京などへの引っ越し(引っ越し代30万円)、購入後3年の新車200万円を売却(半値の100万円)した場合は、175万円。
もお金が出て行ってしまいます。
それが、家族で大荷物、遠距離から東京など家賃の高い地域への引っ越しともなると、70万円ぐらいから100万円以上は掛かって「損失」しています。
これに車の売買が関わってくると、さらに増えます。
こんなにお金が掛かることを2年に1回、もしくは3年に1回毎(銀行などは癒着を防ぐために3年ローテーション制有り:但し2019年秋にも金融庁がルール撤廃の方針)にして10年過ごしてみたらどうなるでしょうか?
すごい金額になると思いませんか?
一流の大企業であれば、転勤に関して、
引っ越し費用の全額補助(中にはお任せサービス利用もOK)に始まり、新居の家賃補助(または借り上げ)、生活品購入のための支度金まで出るので、ほとんど損することは無いかもしれませんが、
そんな恵まれた環境で転勤(引っ越し)できるのは、ごく一部の人たちだけです。
ほとんどの人が、嫌々多少の自腹を払ってでも、転勤、引っ越ししているのが現実です。
引越しに関する会社側の費用負担については、各会社の「就業規定」や「転勤旅費規程」などに詳しく書かれているので、転勤の打診が有るまえに、あなたの勤めている会社の規定をよく確認して、
どのぐらいの『赤字になりそうか』確認しておくことも大切です。
また、
あまりにも理不尽な転勤を命じられる場合は、転職も考えたほうがいいかもしれません。
- ※ものづくり(機械・電気・自動車等、製造業系)エンジニア転職”No.1″はメイテックネクスト:
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あなたに合った次なるステップはどれですか?
一人暮らしの引っ越し貧乏さんや単身赴任希望者へのアドバイス
たまに、独身だけど東京都内在住、家賃の高い便利な場所で、1年や2年毎に引っ越しを繰り返している「引っ越し魔」ともいうべき人、あなたの周りには居ませんか?
そんな人がいたら、これまで解説してきたお金の話を「具体的な数字で」是非してあげて下さい。
その人は、現実的に出て行っているお金がいくら位なのか、ほとんど把握できていないと思います。
もしそれがあなた自身だとしたら、ここまで読んできて考えを改めることはできたでしょうか?
大事なことなので今一度言います。
また、結婚している単身赴任者の場合、単身赴任手当や帰省費用が支給されることもありますが、
奥さんや子どもが住んでいる別の家の費用まで会社から出ているということはまず無いはずです。
そうすると、仮に旦那さんが単身先で住んでいる家の費用が、会社から全額出ているとしても、奥さんや子どもが住んでいる別の家の費用は、旦那さんや奥さんの給料などから支払わなければならず、
メリットを受けることが出来ません。
もし、転勤先での住居の費用を毎月幾らかでも会社が負担してくれるのであれば、
その分家計から浮いた費用を、丸々貯金するチャンスです。
毎月3万円でも5万円でも、貯金できる額が増えれば、転勤中の2年間で、
3万円の場合、3万円×24か月=72万円、5万円の場合、5万円×24か月=120万円も
貯めることが出来ます。
更新料を払って継続するOR 新居に引っ越しするのではどちらがお得か?
今住んでいる物件の更新が近づいてきたとき、あなたはどうしますか?
方法としては2通り。今住んでいる物件に更新料を払って住み続けるか。もしくは新たに引っ越すか。今住んでいるところが、周辺環境含めて住みやすく、便利である場合、わざわざ引っ越したくはありませんよね。
今回は、あなたがどちらを選択してもいいと思っている場合、どちらがお得なのかという観点で比較してみました。
単純にかかる費用で比較
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今住んでいる物件を契約更新する場合。
賃貸物件では、通常2年ごとに更新を迎え、その都度「更新料」が掛かると契約書に明記されている場合には、更新料を支払わなければなりません。
一般的に更新料は、「家賃の1か月分」、そして2か月分の前家賃を支払うことになります。その他火災保険料も新たに支払う必要があるかと思います。
例を挙げると、家賃8万円の賃貸物件の場合、更新時にかかる初期費用として「家賃の3か月分」+火災保険料で、一時的にですが、合計25万円ほどの出費が見込まれます。
新規物件を新たに契約する場合。
同じ価格の家賃8万円の賃貸物件に引っ越した場合、敷金1~2か月分、礼金1~2か月分、前家賃1か月分、さらに不動産会社への仲介手数料(最大でも1か月分までと規制されていますが、中には手数料が半月分や無料の場合もあります。)、火災保険料などを支払わなくてはなりません。
その他の費用として、鍵交換費用などが別途掛かる場合もあります。
すると、
8万円×最低でも(敷金1+礼金1+前家賃1の)3か月分+火災保険料(2年で1~2万円)=約25万円
8万円×最大で(敷金2+礼金2+前家賃1+仲介手数料1の)6か月分+火災保険料(2年で1~2万円)=約50万円
が掛かります。
結局、どっちがお得なの?

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まとめると、
【更新の場合】
更新では「家賃の3か月分」払いますが、これには前家賃2か月分が含まれるため、
実質的には、更新の場合は、更新料の1か月分+火災保険料。
【引っ越した場合】
新たに引っ越した場合、入居にかかる費用は、最低でも敷金1か月分、礼金1か月分+不動産仲介手数料+火災保険料。は掛かってしまいます。今時、敷金1か月分、礼金1か月分で済むことはなかなかなく、2か月分+2か月分なんてこともあります。
すると、敷金は退去の際戻ってくるとはいえ全額ではなく、また礼金は戻ってきませんので、この時点で更新より高くつくことは明らかです。
引越しの場合は、礼金の1~2か月分+不動産仲介手数料1か月分+火災保険料。
さらに引っ越し作業にかかる時間、費用を考えると、できれば引っ越しせず、今のところに住み続けるのがお徳のように思えます。
しかし、これには一点肝心なことが抜けています。
建物には、経年劣化に伴う物件価値の下落がつきものです。
住んでいれば多少部屋は汚れたり(料理による油汚れや、日焼けによる壁紙の変色)、匂いが付いたりはありますが、それ以上に当然の事として『建物自体(構造物として)の経年劣化』があることです。
そして、一番大事なことは築年数が経つごとに物件の価値は下がる(家賃が安くなる)ということです。
2年ぐらいの更新ならいいでしょう。しかし何度と更新を重ね、10年も経ったらどうでしょう。最初と同じ家賃で住みたいですか?
その場合、周辺相場に合わせ、家賃の値下げ交渉をしても当然でしょう。
このように、物件は常に生ものであり、更新時の価値は、以前契約した時とは違うのです。
更新時期が近づく2か月前には、引っ越ししないにせよ、一度周辺物件の相場を確認しましょう。
以上のことから、更新時期が近づく2か月前には(根拠は、調べた挙句、引っ越すとなった場合には、1か月以上前に退去の告知をしなければならないからです。)、
同じ家賃を出した場合、築年数の新しい物件に入れそうだとか、住む場所を変えた方が今より便利になりそうだとか、一度周辺の物件の相場を当ってみる価値はあります。
現代ではわざわざ不動産屋まで行かなくても、ネットで簡単に検索できる時代ですから。
今の生活が快適であるほど、変化はしたくないものです。しかし、引っ越ししたほうが今より良くなる場合も多いのです。
ですから、更新時の費用、新規入居する場合の費用という「お金の比較」だけで考えるのはナンセンスです。
また、学校やスーパーなど周辺の生活環境は変えたくないけれど、家の間取りを広くしたいとか考える場合は、
を参考にしてみて下さい。
引っ越し貧乏と引っ越しするメリットデメリット
引っ越しを10年で7回も経験した身からすると、引っ越しは出来ればしたくないというのが本音です。付随する作業量、精神的なストレスはかなりのものになるからです。
しかし、引っ越しする事には、以下のような様々な理由とメリット・デメリットが挙げられます。
引っ越しをする度に、総資産価値を減らし続けてしまう。

StockSnap / Pixabay
冒頭、お金の部分で分析したように、引っ越しのたびに、
物件契約の為の手数料やら、引っ越し費用などの出費が重なるだけでなく、
引っ越しの際に生活用品の処分をすると、元の値段の10分の1以下にしかならないこともしばしばで、あなたの持っている物の『総資産価値』を大幅に減らした挙句、新生活で必要なものは追加購入しなければならず、
お金は一向に貯まらない結果となってしまいます。
これが引っ越し貧乏になる所以(ゆえん)です。
江戸時代になぜ参勤交代が行われていたのか?
なぜ、江戸時代に参勤交代が行われていたのかを考えてみて下さい。
それは、各諸国の大名に参勤(数年ごとに江戸との行き来=引っ越し)をさせ、多額の費用を浪費させることにより、地方の大名の力を削ぎ、幕府に反抗する力を抑えることを目的にしていたからです。
現代の転勤は、もしかして江戸時代の参勤交代の名残り?
それとも社員の蓄財を防ぐためか?
江戸時代の引っ越しに興味のある人は、


も併せてどうぞ。
家(部屋)のサイズの最適化。自分の収入との最適化
しかし一方では、ライフステージに合わせ、部屋の間取りを大きくしたり小さくしたりすることは、『最適化』という意味では必要なことです。家族5人で住むような広い間取りの賃貸物件に老夫婦2人で住むようなことは無駄です。
そういった意味では、家賃の高い都市部ではなく家賃の安い地方や田舎への引っ越し、月額の家賃を抑えるために引越しをすることは必ずしも無駄とは言い切れないのです。
生活環境、人間関係が変化する

geralt / Pixabay
長い事、同じところに住み続け、同じ会社で同じような顔ぶれと一緒に仕事を続けていると、毎日がルーチンで過ぎていき、変化に乏しいことに退屈さを感じる人もいるかもしれません。
そのような「毎日に刺激が無くなって」きたら、実は引っ越しをするタイミングなのかもしれません。
私自身、あちこちの土地に移り住んで今振り返ると言えることですが、
色々と人間関係が変わったり、新しい発見が有ったりでマンネリに陥ることは無かったのかもしれません。
また、その土地土地でのいい所も当然あるわけですし、各県で異なる県民性や、ある意味その土地や人に愛着がわくと、
なんか「ふるさと(ホームタウン)」が一か所だけでなく、全国何か所にも広がっていく感覚といったものがあり、引っ越しで転居することが悪いことばかりではないことも分かりました。
当然友人も増えますしね。
昔、アメリカでゴールドラッシュが起こった時、全米はもとより世界中から一獲千金を求めて多くの人がカリフォルニアに移住してきました。その数はなんと30万人にも上ったそうです。
現代でもゴールドラッシュのようなチャンスを掴むための引っ越しであれば、借金してでも、引っ越しをする価値は十分に有るのかもしれません。
以上のようなメリット・デメリットを天秤に掛けて総合的に判断して、メリットが上回るのであれば引っ越した方がいいと思います。
私の場合は、転勤等による引っ越しが多かったため、半ば強制的でしたが...。
なお、引越しをする時期によっては、値段が2~3倍以上に高くなることは良く知られていることです。
転勤などでどうしても引っ越しをしなければならない事情がある時は、出来るだけ安い時期や安い日(平日はねらい目)にずらすことで、費用をかなり節約することが出来ます。
また、一括見積もりサービスを利用し、安い日をチェックしたり、相見積もりをさせることで、なんと!『値段を半額程度』まで下げることも可能です。
どこの会社の一括見積もりサービスを利用したらいいか、見当も付かないという人はこちらの記事を読めば、あなたに合った業者を見つけることが出来ます。
次回は、
と題してお送りします。