引っ越し準備に掛かる日数(時間)はどのぐらい?

引っ越しの準備と計画
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一度も引っ越しをしたことがない人が非常に気になる(心配する)のは、

『準備にはどのぐらいの時間が掛かるのか?日数は?』ということだと思います。

知らないと、いつから始めたらいいか目安も分からないし、最悪、直前になっても準備が終わらず、徹夜で作業をして引っ越し当日を迎える可能性も出てきてしまいます。

今回は、「引っ越し準備に掛かる日数(時間)はどのぐらい?」というテーマでお送りします。

引っ越し準備にはどのぐらいの日数が必要?

まず最初に、『一般論として』、引っ越しをした皆さんが、引っ越し準備にどのぐらいの日数が必要だったか、アンケートを取ったデータから見てみましょう。

各数値は、引越し比較サイト「引越し侍」の調査データ「引越し準備はいつから始める?荷造り・手続きのやることリスト」を参照しています。

一人暮らし(単身)の場合

引越しの準備はいつから始めましたか?

との質問に、

最も多かったのが、「2週間前」と「2~3週間前」で約4割、そして「1か月前」も約4割となっていて、合わせると全体の8割近くの人が、「最低でも2週間前には準備を始めないと終わらないかもしれないと認識している事」が、想像できます。

一方では、14%の人が「2~3日前」と引っ越し直前に準備を始めている事実も分かります。⇒これはよっぽど荷物が少ないか、引っ越し慣れしているか、そうでなければ、徹夜覚悟でバタバタと済ませたと考えられます。

そして、

荷造りには、何日かかりましたか?

との問いに

実際の作業日数で数えると、単身の場合では平均4.9日だそうです。

家族の場合

これが家族の引っ越しとなると、「2週間前」と「2~3週間前」を合わせても34%と少なくなり、半数以上の53%もの人が「1か月前」となっていて、1か月前が1つの目安と言えるでしょう。

一方の「2~3日前」という人は、家族の引っ越しでは、たったのと7%とごく少数派です。⇒これはどちらかというと、突然の辞令により急に転勤が決まったなど、やむを得ない事情によるものと推察します。

そうでなければ、荷物量が多い家族引越しで、「2~3日前」に始めるというのはあまりにも「のん気(無謀)すぎる」からです。

そして単身の場合と同じように

荷造りには、何日かかりましたか?

との問いには、家族引越しでは、平均8.0日掛かっているというデータが出ています。

引っ越し準備に掛かる日数(シチュエーション別)

さて、ここまでは、一般的な目安となる準備期間が「2週間~1か月」、そして、実際荷造りに要した日数が単身で「平均4.9日」、家族引っ越しで「平均8.0日」という事を紹介しました。

しかし、実際のところは、同じ「単身者」や「家族」で一括りに出来るものではなく、人により家族により、荷物の量も違えば、引越日までに荷造りに充てられる時間、動員できる人数(例えば乳幼児がいる場合は母親は参加しづらい等)も違います。

その為、ここからは、違う考え方を紹介します。

『準備に掛かる日数(時間)』ではなく、あなたが『準備に”掛けられる”日数(時間)』で考える。

引っ越し準備は、家族構成、その人それぞれの特徴(物持ちかミニマリストか等)によって、その作業量は大きく変わります。また、日常物事の整理が上手に出来ている人とそうでない人でも違います。

更には、極端な例でいうと、「勤め人」と「毎日時間の余裕がある人」では使える時間が全く違います。

その為一概には言えないので、『準備に掛かる日数(時間)』というよりも、逆にあなた(家族含めて)が『準備に”掛けられる”日数(時間)』から、

その限られた日数(時間)で何ができそうかを考えてみましょう。

準備に”掛けられる”日数(時間)から、総時間(工数)を算出する

まずは、引っ越し予定日までに残されている日数(時間)の内、荷造りなどの引越し準備に掛けられる時間(工数)がどのぐらいになるか、ざっと算出してみましょう。

平日の作業可能時間A×人数B×日数C(例えば月曜日から金曜日(日により異なるならそれぞれで計算)で5日×何週間)とすると、平日で捻出出来る時間工数は、A×B×C。

土日などの休日の作業可能時間D×人数E×日数Fとすると、休日に捻出出来る時間工数は、D×E×F。

となり、

トータルでは、(A×B×C)+(D×E×F)で、あなた(達)が充てられる時間(工数)がわかります。

例として、旦那さんと奥さんの二人家族で、月~金は共働き、休日は土日の2日間で、引っ越しまでの残り日数が平日15日(3週)、休日4日(2週)の場合、

荷造り可能な作業時間を以下のように設定すると、

平日の作業可能時間(A=1時間)×人数(B=2人)×日数(C=15日)=30時間

休日の作業可能時間(D=6時間)×人数(E=2人)×日数(F=4日)=48時間

となり、合計では78時間が、引っ越し準備作業(荷造り)に充てられる時間ということが算出出来ました。

これを平日の作業時間を倍の2時間にすると、さらに30時間上乗せ(合計108時間)、

休日の一日当たりの作業時間を6時間→8時間と2時間増やすと、16時間上乗せ(合計94時間)することが可能です。

どちらも増やすと、合計の作業工数は124時間まで増やすことが出来ます。

このように、あなたやあなたの家族の場合に、引っ越しの準備作業(荷造り)にどのぐらいの時間が取れそうか算出してみると、客観的に残り時間が分かり、計画的に準備作業(荷造り)を進めることができるようになります。

なお、今回の記事の中で言っている「引っ越し準備に掛かる日数」とは、物件などの契約が済んで以降の、『引っ越し準備の実作業(不用品処分や梱包、各種作業など)』の日数を指しています。

また、私自身の不要品処分時の実例、作業時間、不用品(ゴミ)がどのぐらい出たかなどについては、

の方で、詳しく紹介しているので、こちらも参考になるかと思います。

引越しの全体像(時系列毎)については、

で、詳しく紹介しています。

引っ越し全体の流れ、計画立案(物件探し)から引越し後の住所変更手続きや敷金返還完了までで考えると、通常2~3か月掛かると言えるでしょう。

引っ越し準備に”掛けられる”日数(時間)や、やるべき諸手続きを把握するためにも、スケジュール表を作成することを私は強くおすすめしています。

スケジュール表作成(プロジェクト管理の無料おすすめソフト紹介)については、

をご覧ください。

パターン1:一戸建てを購入したり、海外への引っ越し(留学など)を計画し、かなり前に分かる場合。長期的(6か月~3か月)な場合。

・6か月~3か月前からコツコツと作業を進めることが可能です。その為、日頃はなかなか時間の取れない大規模な不用品の処分、CDのコピー(PCデータ化)、本、雑誌の選別、書類の処分などもやる余裕があります。

・不用品をネットオークションなどで捌く時間的余裕もかなりあります。

パターン2:中期的(1か月)な場合。だいたい通常はこれです。

・『引っ越し3日前~当日までに必要なもの』以外の梱包を進める。不必要なもの順に。

・衣類の着回しなども考え、使用頻度の低い物から片づけていく。例えば部屋のインテリア小物や雑誌など。

・食事に関して、自炊しなければならない理由(保育園などでお弁当を持たせる必要がある等)があるなら別ですが、引っ越し直前3日前ぐらいから、食事は外食及びコンビニなどを活用し、早めに鍋、フライパン、食器等を片付け始めましょう。

なぜなら、食器を割れないように個別梱包するのが、意外と時間が掛かるからです。

パターン3:短期決戦(2週間以内)の場合。

・引っ越しに関連して、引っ越し休暇が取れるなら別ですが、勤め人で2週間しかないということは、終日作業に充てられる日数は週末のたったの4日、単純計算で一人当たり一日8時間作業×4日=32時間しかありません。

仕事が終わって家に帰ってきてから平日に作業すると言っても、できることは限られてしまいます。

まずは、コンポーネント化されていないもの(言い換えるとそのままでは運び出せないもの=箱やケースに入っていない物)の量を把握しましょう。

・通常、本、CD、小物類、そして食器類です。

引っ越しまで2週間しかない場合は、引っ越し業者の「お任せサービス」や荷造り専門業者を利用し、早めに作業を外注化することも検討した方がいいです。

また、不用品の処分を考えているのなら、真っ先に不燃物や粗大ゴミなどの回収日を確認する必要があります。

これらのゴミは毎週回収日があるわけでは無く、隔週で月に2回しかないなどの場合も多いので、そのタイミングでゴミが出せるように、不用品の処分及び荷造りを進めるようにします。

・よっぽど時間がない場合は、旧居の退去日を新居の入居日とずらし、新旧の住居で契約のラップ(重複)期間を作っておくことも検討したほうがいいかもしれません。

参考までに、月額家賃8万円の場合は、日割り家賃は、約2,700円/日程度にしかなりません。1週間ずらしても、約18,900円です。

そうすると、この日までに必ず終わらせなくてはという精神的なプレッシャーがかなり減ります。

また、焦らず掃除もきちっとできるため、敷金の戻りもかなり良くなります。場合によっては、敷金の戻りが多い分で、日割り家賃と相殺出来てしまうかもしれません。

・引っ越しが近場、例えば関東圏内など日帰りできる距離(近県への引っ越し)であれば、残りの荷物はレンタカーや自家用車で運ぶことも可能です。

・またガラッと生活が変わるのではなく、新旧行き来することで、旅行気分も味わえるし精神的にも徐々に移行できるので新生活に慣れやすいと思います。(可能ならばこの方法がおすすめです。)

パターン4:乳幼児や未就学児童など小さい子供がいる場合

・乳幼児など小さい子供がいる場合は、あまり目を離して引っ越し準備作業に取り掛かることができません。

その為、子供を寝かしつけた夜などに作業が集中することになると思います。子供を昼間のうちに外でたくさん遊ばせておくと、遊び疲れて早く寝付かせることが出来ます。

しかし、夜間の引っ越し準備ばかりでは、お母さんも睡眠が十分とれず疲れてしまいます。また、お母さんがストレスを溜めイライラしていると、子供にも伝わり良くありません。無理は禁物です。

・子供の面倒を見なければならず、引っ越し準備作業が予定通り進まないことも多いでしょう。その為、日程にはかなり余裕を見て準備を進める必要があります。

・可能ならば、各市区町村でやっている『ファミリーサポート(略して「ファミ・サポ」とよく呼ばれています。)』など、有料ですがリーズナブルに子供を見てもらえるサービスを利用してみるのも手です。

日中でも子供に気を取られず、集中して引っ越し準備作業をすることが出来ます。

参考:厚生労働省「子育て援助活動支援事業(ファミリー・サポート・センター事業)について」

料金や具体的な内容は、各市区町村により異なりますが、

一例を挙げると、千葉県習志野市の場合、

対象:生後6か月~小学6年生までのお子さんがいるご家庭
育児支援・家事支援:平日1時間700円、土日、祝日、年末年始は1時間900円

となっています。

但し、利用するには会員登録及び入会説明会への参加が必要です。

また、サポート提供先会員とのマッチングに、1週間~2週間ほど時間が掛かるので、利用したい場合は、引っ越しすることが決まったら(目安として1か月以上前に)すぐに行動することが必要です。

参考:習志野市ファミリー・サポート・センター

詳細は、あなたがお住いの各市区町村のホームページなどで確認してください。

民間のベビーシッターサービスを利用すると、平均的な料金で、1時間1200~1800円程はします。

もし、引っ越し費用に金銭的余裕があるのなら、引っ越し業者の「お任せサービス」や荷造り専門業者を利用し、早めに作業を『外注化』した方が精神的にはかなり楽になります。

料金的には、通常の引っ越し料金+10万円程度になる場合が多いようです。詳細は、各引っ越し業者に見積もりを取り確認してください。

・つかまり立ちするぐらいまでの赤ちゃんが使う、「ベビーサークル」は引っ越し当日か前日まで使うことになると思うので、「ベビーサークル」の解体作業は引っ越し直前になります。

ちなみに私の場合ですが、「ベビーサークル」がセレナやステップワゴンなどのワンボックスカーの後部にそのまま入るサイズだったので、解体せずにそのまま運んで、新居でもすぐ使うことが出来ました(解体&組み立ての工数削減)。

・引っ越しの為に片付けや掃除をすると、かなりホコリが舞うことになります。乳幼児は気管支が弱いので気を遣ってあげてください。

この子供の健康に関連して、掛かり付けのお医者さんも、引越しに伴い変わってしまうことになるので、引っ越し前に、新居周辺の「掛かり付け医」を事前に調べておくことも必要です。

パターン5:超短期決戦(1週間以内)の場合。

会社や企業によっては、

「君、来週からXX支社だから。」と、月曜日に上司から突然の転勤を命じられることもあるのが会社員(サラリーマン)の宿命です。

すると、実質「引っ越しの準備」に使える日数は、ウィークデー(月曜日から金曜日)は会社から帰った後の寝るまでの2~3時間。

もし、奥さんが専業主婦であれば、平日の昼間でも荷造りを進めてもらう事は出来るかもしれませんが、現代では共働きも多くなかなかそうもいかないでしょう。

また、当の本人は突然の転勤命令で、仕事の引継ぎ準備や書類作成などで、平日は午前様になる可能性も否定できません。

仮に、この月曜日から金曜日、定時就業で帰宅できたとしても、2~3時間×5日×2人=20~30時間。

後は引っ越し日までに残っている「土日などの休日」を利用して、フル稼働で準備するしかありません。

次の日曜日に引っ越しする場合は、荷造りに使える週末が土曜日の一日しかないので、そこで8~12時間×2人=16~24時間

合計しても、36~54時間程しかありません。

先に出た、家族引越しの場合の荷造りに掛かった日数が平均8.0日なので、すなわち8日×8時間=64時間となり、上記で算出した1週間前から準備を始めた場合に捻出できる総工数「36~54時間」では、かなり作業時間が足りない可能性があります。

その為、その差を一日の作業時間を増やしたり、睡眠時間を削るなどして捻出しなければいけなくなるわけです。

しかし、このやり方は、私はおすすめしません。かなり無理が出るからです。

だったら、

『きちんと荷造りすることを諦めて』、とにかく荷物の整理・分類は考えずに、ダンボールにどんどん荷物を詰め込んでいきましょう。

そうすれば、やり方によっては、2人掛かりで丸二日(30時間)ほどで終わらせることも可能だからです。

引っ越しの荷造りで時間が掛かるのは、要るものと要らないものを仕分けするために、
物を見て⇒考えて⇒捨てるか持って行くか決定する。
このプロセスに時間が掛かっているのです。

もしくは、

傷や破損が無いように食器や壊れやすい物を丁寧に梱包するのに時間が掛かっています。

だったら、このプロセスの一部「考えて判断する」の工程を省くか、丁寧に梱包するのを諦めるか、をして、とにかく考えずロボットのように機械的に、ひたすら荷物をダンボールに詰め込んでいくしかありません。

雑然と詰め込まれた荷物になるかもしれませんが、新居への引っ越し後に、内容物の仕分けをしながら、必要な物は所定の場所へ収納、要らないものは処分すればいいだけです。

但し、このやり方だと不要な荷物も運ぶことになる為、引っ越し料金は高くなってしまいますが、引越日まで時間が無い場合はそう言っている場合ではありません。

この時一番大事なのは、引っ越し直前直後(3日間ぐらい)で使いそうな物や、携帯電話の充電器、エアコンのリモコンなどの、とにかく『すぐ使う物=無いととっても困る品物』は、他の荷物とは一緒にしないのがポイントです。
これらは、一つの決まったダンボール(出来ればスーツケースやプラスチックケース)に全部ひとまとめにして、他の引越荷物とはキッチリと分けるようにすることです。

そして、引っ越し日まで時間が無く焦るのも分かりますが、一度冷静になって、

機械的に詰め込む前に、ちょっとの時間(2~4時間)を、すぐ使うもの、絶対無いと生活や仕事に支障のでるものの抽出作業(考える作業)と、真っ先にそれらを集めて一か所に収納する作業を必ずしましょう。

これさえできてしまえば、残りの物は、数日は使うことは無いか、もしくは優先度が低いということで、考えずにひたすらダンボールに詰め込んでも問題ありません。

こうすれば、通常の流れで作業するより、格段に速く、荷造りの作業を終わらせることが出来ます。

パターン6:荷物が必要最小限のミニマリストの場合。

メチャクチャ荷物の少ない、ガチのミニマリストやプロミニマリストの場合、

荷造りの時間は超絶速いです。

日頃から荷物の取捨選択をしていて、本当に最小限の荷物しか持たないミニマリストは、

引っ越しの荷造りが、1時間以内で終わってしまうこともザラです。

ガチのミニマリストが荷造りに掛かる時間はどのぐらい?では、その荷造りの様子を紹介(Youtube動画あり)しています。

最後に

各パターンごとに、どの程度の作業が出来るのか、注意点やコツがザックリ分かって頂けたかと思います。

とにかく、大事なことなのでもう一度繰り返して言いますが、重要なのは、

『準備に掛かる日数(時間)』というよりも、逆にあなたが『準備に”掛けられる”日数(時間)』です。

そして、

もし時間が掛けられないのであれば、考えずにひたすらダンボールに詰め込む。これが荷造りの極意です。

引っ越し全体の作業量を想定するには、以下の記事も参考になると思うので、ぜひご覧ください。

引っ越し全体の流れ、各段階での必要な作業や諸手続きについては、

を読んで引っ越しの全体像とやるべきことをまずは把握してください。

そして、

あなたが引っ越し準備に”掛けられる”日数(時間)や、やるべき諸手続きを把握するためのスケジュール表作成を必ず行ってください。

最重要荷物の1か所集中管理方法と、スケジュール表作成(プロジェクト管理の無料おすすめソフト紹介)については、

をご覧ください。

次回は、

についてお伝えします。準備が終わらないと最悪どうなってしまうのか?と、そうならない為の対策をご紹介します。

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