個別品目ごとの梱包のコツと冷蔵庫や洗濯機などの輸送前準備

引っ越しのコツと注意点
ERguille / Pixabay
この記事は約12分で読めます。

本サイトにはプロモーションが含まれています

前回は、「梱包作業に取り掛かる前に。引っ越し荷造り前の準備とコツ」ということで、

梱包前の準備とコツについてお伝えしました。事前準備をどうしたら効率よく梱包作業が進められるか分かったところで、

実際の梱包作業に話を移していきましょう。

引っ越し荷物には、ガラス製のテーブル、タンスや冷蔵庫などの大型の物、茶碗や包丁などのキッチン周りの品物、さらには人によっては五月人形や雛人形などもあったりと、その種類は様々です。

ということで、今回は、そのような種類や形態の異なる様々な荷物を、どのように梱包したらいいのかということについて、個別に説明していきます。

個別品目ごとの梱包(運び出し前準備)のコツ

(1)梱包せず、そのままでよいもの

梱包しなければならない物の前に、梱包しないでそのままでいいものを一覧にしました。

1つの目安としては、引越業者に渡されたダンボールの『一番大きいサイズのダンボールに入らない大きさの物は梱包しなくて良い。

というよりも、それ以上は自分では出来ないので、引越業者の方が引っ越し当日に保護シートなどで包んで梱包してくれます。

すると、一般的には、大型の家電や家具が梱包不要ということになります。

photo credit: cadillacjr2002 New Fridge via photopin (license)

大型の家電、大型の家具:冷蔵庫や洗濯機、テレビやステレオなどの大型家電、ダイニングテーブルやガラステーブル、本棚などは、梱包不要。
しかし、テーブルなどは四隅の角にダンボールを張り付けておくと、角のへこみ防止に役立つので余裕のある場合はやっておいた方が良いです。
布団:基本的に引越業者が梱包してくれますが、布団圧縮袋などに入れ圧縮しておくと、トラック積載時の容積軽減になります。
樹脂製の衣装ケース:軽量の衣装ケースに入った衣類は、改めてダンボールに詰め直さなくても、そのままの状態で運んでくれます。
また、ハンガーに掛け、タンスに吊るしてある服などは、業者によっては専用のハンガーボックスを用意してくれるので、そのままで良い場合もあります。(契約した引越業者に要確認のこと。)
ダンボールに入らない微妙な大きさの扇風機やサーキュレーター:これらは引越業者の方で梱包材を巻いてそのまま運んでくれるので梱包不要。

(2)ガラスのはまった棚などの梱包

brombastic / Pixabay

ガラスの部分が割れる恐れがあるので、ガラスの面の大きさに合わせてカットしたダンボールを、できれば粘着跡が残らない養生テープ(無ければビニールテープなど)で、四隅を固定して貼り付けておきます。

こうしておくと、少々尖ったものが当たってもガラスが割れることは防げます。

また、移動中にガラス戸が動かないようにビニールテープなどで仮固定しておいたり、扉が開かないようにしておくことも大事です。

引越業者のほうでも、クッション性のある布で包んでから運んでくれますが、こうしておけば安心です。

(3)鏡や鏡台などの梱包

ErikaWittlieb / Pixabay

鏡の部分が割れやすいので、上記と同様に、ダンボールや緩衝材などを貼って保護します。そして必ず、『ガラス』や『ワレモノ』などの注意書きをマジックなどで書いておくようにします。

あとは、引越業者がクッション性のある布で包んでから運んでくれるので、梱包は不要です。

(4)テレビの梱包(液晶画面部分の保護)

2247188 / Pixabay

上記と同じように液晶画面の大きさに合わせてカットしたダンボールを当てておくと万全です。テレビも基本的には引越業者がクッション性のある布で包んでから運んでくれるので、梱包は不要です。

(5)ガラスの器、陶器のお皿や食器など壊れやすい物の梱包

photo credit: exploresutton Pottery via photopin (license)

これらをひとつひとつ、新聞紙などで包んでいると、結構手間がかかります。また今では新聞を取っていない家も多いかと思います。

だったら、厚手のフェイスタオルやバスタオルを活用してみてはどうでしょうか。例えばタオルをヒダヒダ状(山谷状)にしてその間に割れ物を挟んでクッションとする。こうすると、複数個をいっぺんに処理できます。

また、ダンボールなどへの収納時は、お皿は立てて縦に、陶器のお椀は、逆さに伏せて重ねるようにします。

なお、ワイングラスなどの非常に薄くて繊細なものは、面倒がらずに個別梱包してあげてください。ポイントは、液体の入る部分の空間をクッション材などで埋め、持ち手の細くなっているネック部分には、エアキャップなどを巻き付け、グラス全体を上から下まで同じ太さの寸胴鍋みたいな形状にすることです。

そうしたら、あとはタオルなどで包んで、ダンボールなどに収納します。

万全を期すなら、個別包装したグラスを、100均で売っている蓋付きのプラケース(グラスの大きさより若干大きいぐらいのサイズ)に入れてから、更にダンボールなどに入れれば完璧です。

(6)料理用の包丁やナイフの梱包

photo credit: Didriks Asia Cut Knives by Friedr. Dick via photopin (license)

料理に使う包丁やナイフは、なぜか収納ケース(サヤ)が付いていないものがほとんどです。

そんな時は、ダンボールや厚紙を包丁やナイフの刃のサイズに合わせて適当な大きさにカットし、刃の側にダンボールを当て上下面から挟み込むようにして、包みます(ダンボールで「サヤ」を作るイメージです)。あとは刃の部分が飛び出ないように、ガムテープなどで固定すればOKです。

(7)電子レンジの梱包

photo credit: yourbestdigs Closeup shot of the Breville stainless steel toaster oven via photopin (license)

意外と忘れがちなのが、電子レンジ内のガラス製のターンテーブル。

電子レンジをそのままダンボールに詰めてしまうと、ガラス製のターンテーブルが引っ越し輸送中に中で動いてしまい破損してしまう可能性があるので、必ず取り出して別に包んでから、食器などと一緒に梱包します。

電子レンジ本体は、緩衝材などで包装して適当な大きさのダンボールに収納します。

(8)ガスコンロの梱包

ferarcosn / Pixabay

ガスコンロが住宅に備え付けではなく、自分で購入したものの場合は、取り外して持っていきます。その場合、ガスの元栓を閉めたのち、ホースを止めているクリップなどを外して、ホースを外します。

五徳は取り外して、緩衝材などで包装。

特に注意しなければならないのは、魚焼きグリルなどのガラス部分。ここの部分が割れないように、中の網は取り外し、ガラス面に合わせた大きさのダンボールを貼っておくと、万全です。

下準備が出来たら、適当な大きさのダンボールに収納し、他の物と一緒に梱包します。

(9)照明器具の梱包

photo credit: Thomas Hawk Nuanced via photopin (license)

住居に備え付けではなく、自分で購入したものの場合は、忘れずに取り外し、新居に持っていくようにしましょう。但し、引っ越し前日まで使っているはずなので、梱包は引っ越し当日の朝以降になってしまいます。

照明器具の種類によって梱包の仕方は異なりますが、梱包のコツは、中の電球が割れないようにすることと、外装のプラスチックやガラスが割れたり破損したりしないようにすることです。

その為には、外装と電球の間に空間が出来ないように、中に新聞紙や梱包材などを詰め、隙間を埋めるのが重要です。

また、電球が簡単に外せるような構造の場合は、電球を外して緩衝材などで包装したのち、プラケースなどに入れてしまっておきます。

(10)靴の梱包

Free-Photos / Pixabay

一人暮らしでは、そんなに数があるものでは無いかもしれませんが、4人家族ともなると結構多くなる靴の数。

靴は、形状がつぶれないように、足の入る内側の部分にクッション材などで詰め物をしたのち、緩衝材で包みます。

ダンボールに収納する際は、靴のかかと部分がダンボールの底面側に来るように、立てて収納すると、より一層つぶれにくくなります。

(11)ひな人形などの繊細な物の梱包

photo credit: nakashi Hina Ningyo at Hotel Hankyu International via photopin (license)

購入時のケースや箱があれば、その箱に入れるだけでいいのですが、

無い場合には、人形や小物などを個別に緩衝材やタオルなどで包んで、輸送時の外部衝撃から守れるようにしておきます。

組み立て式の物であれば、極力分解して、個別パーツごとに包装したのち、100均で売っている蓋付きのプラケース(調味料などを入れる深さが深いサイズの物)に入れてから、更にダンボールなどに入れればより一層安心です。

一つ一つの部品が繊細にできているので、くれぐれも取り扱いには注意してください。

(12)洗濯機の水抜き及び輸送前準備

電源プラグを抜き、排水ホースの中にたまっている水を出来るだけ抜いておくようにします。そして排水ホースの先にビニール袋をくくり付け、多少水が出てもビニール袋の方で受けられるようにしておきます。

通常の縦型洗濯機(上から洗濯物を取るタイプ)の場合はそれ以上の準備は必要ありませんが、輸送に際して注意が必要なのは、ドラム式洗濯機(洗濯物を横から取らなくてはいけないタイプ)の場合です。

stevepb / Pixabay

ドラム式洗濯(乾燥)機の場合は、洗濯槽が中で宙ぶらりんとなっているので、そのまま運ぶと洗濯槽が中で暴れて内部にぶつかり壊してしまいます。

その為、必ずドラムを固定するための「輸送用固定ねじ(輸送ボルト)」で固定してから運ぶ必要があります。

Source YouTube

通常、洗濯機を購入した時に付属していたはずですが、あまり覚えていない方や失くしてしまった方も多いかもしれません。

そんな場合には、メーカーに取り寄せてもらって用意しておく必要があるので、引っ越しの2週間ほど前には、家に有るのか無いのか事前に確認しておきましょう。

(13)冷蔵庫の霜取り及び輸送前準備

photo credit: Samsung Newsroom Samsung Introduced ‘Slim Style’ Refrigerator for Single-Person Households via photopin (license)

移動中は当然電源は供給されません。ですから、基本は冷蔵庫の中を空にします。

使いかけの調味料などは、ふたの部分に内側からラップを挟み込むか、逆にふたの上からラップやビニールなどを被せて輪ゴムなどで止め、中身がこぼれても大丈夫なようにしておきます。

こぼれた時の被害を考え、こぼれる恐れのあるものは無理して運ばず、多少残っていたとしても処分してしまった方がいいでしょう。

冷凍庫内は凍結していた氷や霜が溶けて水があふれることになるので、引っ越しする1日前もしくは最低でも15時間ほど前には、コンセントを抜き、扉はストッパーなどで開けっ放しにしておきます。

この時、冷蔵庫内や底に、マイクロファイバーのタオルなど吸水性の高い布等を敷いて、水が出ても部屋の床が濡れないようにしておくことが大事です。

(14)デスクトップパソコンやプリンターなどの周辺機器の梱包

6689062 / Pixabay

引っ越しの運搬作業により、仮にデスクトップパソコン(以下「パソコン」と省略)が壊れてしまったら、大事なデータを失ってしまうことになりかねません。もしそうなっても大丈夫なように、パソコンのデータのバックアップは必ず取っておくようにしましょう。

これは、自分で運ぶことになるノートパソコンの場合でも同様です。

パソコン本体は保険で弁償してもらえても、データは戻ってきません。

そして、パソコン本体やプリンターなどの周辺機器は、購入した時の箱と共に、特に角の部分を保護する発砲スチロールがあれば、購入時の状態で運べ完璧なのですが、無い場合は、毛布などで包んで保護してから、通常のダンボールなどに入れてグラグラしないように固定してから、梱包します。

パソコンの液晶ディスプレーは、テレビの梱包方法と同様です。

最後に

如何でしたか?

そんなこと当たり前だよというものから、意外なものまで色々あったかと思います。

これであなたも、梱包の達人に。

次回は、

についてお伝えします。

こちらの記事もあわせてどうぞ。