引っ越し前後は非常に忙しく、バタバタすることも多いかと思います。
そんな中、あれもこれも自分でやらなければと考えてしまうと、とても腰を落ち着けていられない状況になってしまいます。
さて、新居に到着した引越し当日は、あなたは何をするべきでしょうか?
これを事前に知っておき、落ち着いて行動し重要なことを優先して行うだけで、新居でのスタートが違ってきます。
今回は「引っ越して新居でやることは?掃除?バルサン?それとも?」と題して、引越して新居でやるべきことを重要なものに着目して解説します。
中には見落としがちな意外なモノも含まれているので、是非ご覧下さい。
引っ越して新居であなたがやるべきことは監督業(指揮者)
ついつい、自分で荷物の運搬を手伝ったり、細々と動いてしまいがちですが、それらは引っ越し業者の方にやってもらいましょう。
また、あなた自身が適切な指示を出さなければ、一旦置いた荷物を後であなた自身が動かさなくてはならず、二度手間となってしまいます。
あなたは、監督業(指揮者)に徹してください。

jarmoluk / Pixabay
引っ越し先の新居であなたがまずやること
(1)荷物を運び入れる前に、きちんと掃除されているか、壁紙、柱等に破損がないか確認し、問題があれば、不動産屋もしくは管理会社へ連絡する。
傷や汚れ、破損個所の確認
引っ越し当日に引っ越し業者が到着して以降は非常にバタバタするので、
出来れば入居日以前の日で、物件の契約が済み、部屋に立ち入ることが出来るときに、必ず部屋の状況を詳細に確認しておきます。
床の破損、壁の傷、その他の傷や汚れ、破損個所があれば、スマホでもいいので写真を撮っておき、不動産業者(または管理会社)と入居前から有った損傷個所であることを合意しておきましょう。
そもそもの話、物件の内覧時に、あまりに目立つ破損個所などがあれば、契約をせず、違う物件を当たるというのも一考です。

stevepb / Pixabay
必要な補修・修理・交換の実施を物件契約時に約束していた場合、それらが完了しているか確認する。
例えば、トイレから水漏れがする。風呂釜が壊れている。など、補修・修理・交換が必要なものについて、
ほとんどの不動産業者(または大家さん)では、誠実に該当箇所の補修・修理・交換を実施し、完了させてくれていると思いますが、
中には伝達間違いなどで実施されていない事も起こりえますので、業者任せにするのではなく、必ずあなた自身で確認するようにしましょう。
これら、生活に必須ともいえる箇所が直っていないと、新生活を始めるうえで、大きな支障となってしまいます。
また、後日別途修理に来てもらうと時間的にもロスしてしまうので、キチンと押さえておきましょう。
これが新居での「初めの一歩」です。
(2)引越し業者が来る前に時間が取れる場合は、バルサンをしておこう
通常の引越しでは、旧居で荷物の搬出作業を終えて新居へ移動。
あなたが新居に到着してから、引越し業者が到着し荷物の搬入作業を開始するまで、数時間も間が空くことは稀で、長距離の引越しでもなければ、当日中に完了してしまうのが通常です。
その為、引越し業者が到着する前にバルサンを焚くことは難しいですが、もし、
その理由やバルサンの効果的な使い方、バルサン後何時間は立ち入らない方が良いか、注意すべき点などは、こちらの記事で詳しく解説しています。
「引っ越し時のバルサン。効果的な使い方のコツと危険性とは?」
(3)引っ越し業者への荷物搬入指示
photo credit: hireahelper Moving a Piano via photopin (license)
その都度、荷物をどこに置くのか聞かれるのは結構時間を取られるので、出来れば、
旧居での荷物搬出時に、新居での荷物の搬入指示を簡単に書いたもの(作業指示書)を引っ越し業者向けに用意しておければ、あなたは他の作業に集中することができます。
また、これを事前にしておくと、引っ越し業者の方でも、新居での搬入順に適したトラックへの荷物積載が可能になり、非常に効率的です。
もし荷物や物件に破損があった場合は、出来る限り引越し当日のうちに引越し業者立会いのもと確認し、保険にて対応してもらうようにして下さい。
ちなみに、保険で対応してもらえるのは引越し当日から90日以内と引越しの約款に記載されています。
そして、チェックの結果、見積もり時との価格差含めてすべてに問題無ければ、引っ越し業者の作業伝票(契約書)等に完了のサインまたは印鑑を押し、引っ越し費用の支払いを済ませます。
引っ越し費用の支払いは、大手業者であれば、クレジットカード払いに対応していますが、中小の業者では対応していないことも多く現金払いのみとなっています。
引っ越し費用の支払い方法については、引っ越し作業の契約をするときに、事前に確認しておくようにしましょう。
(4)電気・水道・ガスの開通手続き
photo credit: MTSOfan jailed via photopin (license)
ガスのみ、開栓時に「立ち合い」が必要となっていますが、
その他の電気・水道については、立ち合いは必要無い為、事前に手続きを済ませてあれば、新居に行ってすぐ使える状態になっているはずです。
そのような場合、電気はメインのブレーカーを上げることで、水道はそのまま各蛇口をひねるだけで、それぞれ使えるかどうか確認しましょう。
水道については、以前の入居者が居らずしばらく使っていない場合、最初の内は水道管内のさびなどが出て水が茶色く濁ることもあるので、そのようなときは、ちょろちょろと少しの時間流しっぱなしにしておくと解決します。
ガスの開栓「立ち合い」は、荷物搬入時に来られると、あわただしく成るので、引っ越しが完了する時間を予想して、ちょっと後の時間に予約をしておくといいでしょう。
また、ガスコンロが据え付けではなく、新居に新たに持ってきた場合などは、家族で手分けし対応できるのであれば、ガスコンロの搬入取り付けと同時に、開栓「立ち合い」を済ませ、すぐ使える状態になっているか確認するのも手です。
電気・水道・ガスなどの公共インフラの手続き方法詳細については、
「公共インフラ(電気/ガス/水道/郵便/インターネット等)変更手続き」でご確認ください。
引っ越し作業がひと段落したら、あなたが最初にやるべきこと
引っ越し業者も帰って、水道ガスなどのインフラも開通しOKとなったら、
これ以外と皆さん、見落としがちなんです。
引っ越し作業が終わった時間にもよりますが、意外と早く夕方になり暗くなる時間が迫ってくるものです。
暗くなると困るのが、照明が無く部屋が暗いこと。それでは、何も作業することが出来ません。
それと、部屋が明るい場合、カーテンが無いと部屋の中が丸見えで目立ってしまい防犯上も良くありません。
そうしないと、買い出しに出たら思いのほか時間が掛かって、帰ってきたら部屋が真っ暗でカーテンも無いなんてことになりかねません。

Free-Photos / Pixabay
平日昼間の引っ越しの場合は、役所等に各種手続きをしに行ってしまいましょう。

MichaelGaida / Pixabay
通常、土曜日曜の休日引っ越しだと、役所関係が閉まっているので、転入届など出すためには、改めて平日昼間に休みを取る必要があります。
しかし、あなたが平日昼間の引っ越しを選んだ場合、
午前の引っ越しなのか、また引っ越し搬入作業が終了する時間にもよりますが、終わったのが午後早い2時、3時であれば、役所等に各種手続きをしに行ってしまいましょう。
そうすることで、有休を効率的に使うことが出来ます。
役所関係の手続き詳細については、
「引っ越しに伴う役所関連手続き(その1)」(転入届、国民健康保険、児童手当など)
「引っ越しに伴う役所関連手続き(その2)税金、運転免許」などでご確認ください。
以上が終わったら、次にあなたがやるのはご近所への挨拶回り
あいさつ回りについては、
別記事「引っ越しに伴うご近所への挨拶はどうすれば?手土産や相場などの情報も。」
の中で、いつ、どのような方法で、何を持っていけばいいかなど、詳細に解説していますので、そちらをご覧ください。
ここまで終わったら、ようやく買い出しへ。

kc0uvb / Pixabay
あいさつ回り用の粗品をあらかじめ準備していない場合は、買い出しと合わせて粗品を購入してから、その後あいさつ回りという順序に変わりますが、
それだと面倒なので、今は事前にネットで注文しておいて、引っ越しと同時に持ってきてしまう方法が便利です。
あいさつ回りまで済んだなら、一息つくために、とりあえずコンビニにお菓子やジュースを買いに行ってもいいでしょう。
そのあとは、スーパーにトイレットペーパーなどの生活必需品を買いに行きたくなることろですが、おやつを食べながらその前に考えておくことがあります。
それは、日常生活必需品の不足分を確認しておくこと。
別記事「大事なものは一括管理しよう。引越し荷物と一緒に梱包してはいけない物」
の中で、引っ越し前後3日間で必要な物は、一つの箱などにまとめておくテクニックを紹介しましたが、
その箱の中身を再度確認し、日常生活必需品で不足しているものはないか、よく確認しましょう。
もし、不足品があれば、メモなどにリスト化し、買い出しの際に合わせて買ってくるようにすると、時間の無駄が発生しません。
あまり無理をせず、引っ越し当日は、早く休むようにしましょう。

xiangying_xu / Pixabay
あとは、テレビや食器棚など最小限の家具・家電の設置を済ませたら、「引っ越し作業のお疲れさま会」をしたり、食事やスーパー銭湯に行くなどして、頑張った自分や家族、友人をねぎらって下さい。
これをすることで、翌日以降待ち受ける日常生活に戻る準備と、気持ちの切り替えを行うことが出来ます。
そして、引っ越しの長い一日が終わったら、無理に片づけをせず今日は早く休み、明日へ疲れを残さないようにしましょう。
についてです。
こちらの記事もあわせてどうぞ。


