一人暮らしの女性の場合、引っ越しに際しては、いくつか気を付けなければならないことがあります。
今回は「引っ越しする際の注意点【女性の一人暮らし編】」と題して『女性の場合』の引越しについて、焦点を絞ってお伝えします。
なお、一般的事項については、『シチュエーション別、引っ越しのコツ(単身【一人暮らし】編)』の方に、ほとんど書かれていますので、そちらをご覧ください。
引っ越しする際の注意点【女性の一人暮らし編】①:新居を探すとき
引っ越し先の新居、帰宅路周辺の治安
いくら学校や勤務先へ近いから、また家賃が安いからといっても、治安や風紀が悪い場所は、避けた方がいいでしょう。
駅近(えきちか)は一見便利ですが、飲み屋街や繁華街に近い場所は、夜遅くまでうるさかったり酔っ払いが多かったり、ガラの悪い連中がたむろしていることもあります。
また、幹線道路沿いは深夜も車やバイクの音がうるさいので、このような場所は出来るだけ避けます。
では、静かな住宅街ならいいかというと、夜遅くなると人通りがほとんどなくなるような場所は、むしろストーカーに付けられたり、誘拐やその他の犯罪の危険も増すので、適度に人がいて賑やかな場所を選ぶのが良いです。
ですから、「どのエリア」に引っ越すかを先に十分調べてから、そのあとで物件探しをするようにしてください。
そして、その地域の治安情報は、今はインターネットで調べられるので、事前に調べておくといいでしょう。
東京都の場合は、警視庁「犯罪情報マップ」というものを公開しているので、
これで調べると、すべての犯罪(総数)で多いのは、意外にも高級住宅地のイメージがある「世田谷区」、そして繁華街歌舞伎町のある「新宿区」、自転車の窃盗が多い「江戸川区」がワースト3であることが分かります。
このサイトでは、「侵入窃盗」、「自転車盗」、「路上強盗」など犯罪の種類ごとや、さらに細かいあなたが住むことになるかもしれない「町丁目」単位で調べる事も出来ます。
住み始めた後も、どのような場所で犯罪が起きる傾向があるのか把握するのにも役に立ちます。
但し、これはあくまで犯罪件数をもとにしているだけなので、実際危ない雰囲気が有るか無いか(あなたが怖く感じるか)は、他のサイトの情報や実際下見の際に足を運んで、「空気感」で感じ取ることも大切です。
また、次のサイトの情報も参考になるでしょう。
マンションくらし研究所「東京23区77地域を比べて分かった本当に治安の良い・悪い街ランキング」
その地域の治安を見分けるポイント
海外でも通じる法則なのですが、
参考:海外旅行先の治安を見分ける6つの指標-危険エリアのサインを知り防犯対策をする。
その観点からいうと、
コンビニ1軒は、その地域(商圏500m以内、商圏人口3000人)に住む人の生活に密着しているので、コンビニにはそこを利用する住人たちの素性も見え隠れするわけです。
また、工場地帯に近い場所(夜は人が少なくなる)や低所得者・不良外国人が多く住む地域は、治安が悪くなる傾向があります。
引っ越しの際の注意点、物件の選び方(物件自体の安全性)
また、前の住人にどんな人が住んでいたかは、あなたは知る由もありません。
そのため、防犯上の安全を考え、物件の契約時に必ず鍵の交換(又は鍵のシリンダー交換)はしてもらうよう、大家さんまたは不動産会社に伝えます。
その場合、鍵交換代として別途1~2万円程取られますが、防犯代として諦めましょう。
マンションのオートロックや、カードキーで住居階を認証しその階以外には行けないエレベーター(よくホテルで付いている場合があります)に関しては、
多少の防犯性があるとはいえ、不審者に付けられて一緒に入られた場合はどうしようもない(住民との判別が付けづらい)ので、過信するのは禁物です。
また、同じ建物の中でも、人の目が届きずらい死角になりやすいような角の部屋や奥まった場所の部屋は出来るだけ避けるようにします。
ハワイなどの海外のショッピングモールでは、奥まった場所にあるトイレなどで犯罪が発生しています。
引っ越しする際の注意点【女性の一人暮らし編】②:引っ越しを業者に依頼するとき
引っ越しに女性スタッフを1人入れてもらえないかお願いしてみる。
女性の場合、引っ越しの際に大勢の男性スタッフに囲まれるとちょっと...という方もいるかと思います。
そんな場合は、ダメもとで、女性スタッフを1人だけでも混ぜてもらえないか聞いてみましょう。引っ越し会社や引っ越し時期によっては、対応してもらえる場合もあります。
もしそんなレベルではなく、男性の引っ越し作業員はちょっと無理という場合は、女性だけのスタッフで作業を行ってくれる「レディースプラン」などを利用してみてはいかがでしょう。
但し、ちょっと値段が割増になるかもしれません。
条件が合えば、訪問見積もりが不要な引越し業者を選んでみるのもアリ
防犯上もありますが、引越し業者と言えども他人に部屋に上がられるのはちょっと敬遠する女性も多いと思います。
また、単純に時間節約の観点からも、訪問見積もりして荷物の量や内容を確認してもらってからでないと見積もり金額が出ないというのは、効率的ではないですよね。
ましてや、数社の業者に見積もりを取るとなったら、それだけで半日から一日かかってしまいます。
そんな場合は、訪問見積もりが不要な(ネット上から見積もり金額が出る)引越し業者を利用すると良いでしょう。
訪問見積もりが不要な引越し業者には、アップル引越センター、人力引越社(ネット完結予約システム)、そしてハイムーブ(Hi!MOVE)などが有ります。
基本的には荷物量が少なく、近距離の引越し(単身者)に向いているサービスになっています。
詳細が知りたい方はこちらの記事で確認してみて下さい。
引っ越しする際の注意点【女性の一人暮らし編】③:新居に入居するとき
盗聴・盗撮機器の調査
新居に入居する際は、ひとつ注意しなければならない点があります。それは盗聴・盗撮機器の有無を調べるということです。
特に、人の出入りが激しそうなマンスリーマンションや独身者が多いような物件では、そのようなものが絶対仕掛けられていないとは言い切れません。
また、当然あなたに向けられたものでなく、前の住人の関係者が仕掛けていた場合も考えられます。
その為、引っ越しで荷物を運び込む前に、まず以下の点のチェック及び確認作業を実施してください。
隣近所への引っ越し挨拶
隣近所への引っ越し挨拶はしておいた方がいいと私は考えます。それは住人であれば必ず朝晩やエレベーターなど共用スペースで顔を合わせることはあるでしょう。
また、廊下を歩く足音でも男性か女性、さらには誰なのかといったことまで判別できてしまうほど、歩く時の足音には、その人固有の歩く時の特徴が出やすいものです。
そのようなことから、
よって、お互い顔を知っていれば、助けを呼ぶことが出来たり、何かあった場合でも内部犯であれば犯人は簡単に特定でき、警察にも相談しやすいです。
詳細は、引っ越しに伴うご近所への挨拶はどうすれば?手土産や相場などの情報も。の方で解説しています。
引っ越しする際の注意点【女性の一人暮らし編】④:新居での日常生活において
同じ建物の内部の人間ではなく、外部からの不審者に対しては、外から女性の一人暮らしが分かりづらくする工夫が必要です。
洗濯物の干し方
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ベランダなどから外に洗濯物を干さない。室内干し用の物干し台などを購入し、室内で干すようにします。
これは意外と海外では当たり前で、防犯という意味合いよりもマンションの美観を保つということで禁止されている場合も少なくありません。
または逆に、女性の一人暮らしと思われない為に、あえて男性用の下着や衣類も一緒に干し(ダミー)、男性との二人暮らしに偽装するという手段もあります。
日常の行動パターンをたまに変える
学校や勤め先への行き帰り、毎日同じ時間、同じルートで通っていると、犯罪者に行動パターンを読まれやすくなってしまうので、時々行動パターンを変えるようにします。
玄関ドアの覗き窓を塞ぐ
玄関のドアには、来客が来た場合に、あなたが誰が来たか確認できるように「覗き窓」又は「ドアスコープ」と呼ぶものが付いていると思います。
レンズ状になっている為、通常外から内部を覗くことはできませんが、効果が逆になるレンズを取り付ければ、簡単に外から中を確認することも可能になってしまいます。
参考:ラジオライフ.com「ドアスコープは覗き見防止する対策が必須な理由」
玄関ドアはすぐに開けない
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宅配便やピザの宅配などを頼んだ場合でも、すぐドアが開けられる状態ではなく、
ドアストッパーやドアチェーンが掛かっていれば、すぐに押し入られることは防げます。
海外では、玄関ドアの外側にもう一枚格子ドア(ドアグリル)があり、宅配業者など他人とのやり取りは格子ドアを開けずそこで行うような国もあります。
参考:世界の謎発見「香港のマンション事情。洗濯機はキッチンに。玄関ドアは二重」
万が一、犯罪者に押し入られた場合の対策も考えておく
あなたが知らない相手に対して玄関を開けるとき(業者の人や宅配の人なども)は特に、用心します。
また最悪、不審者に押し入られてしまっても、多少反撃できるように、もしくは自分が逃げるスキが作れるぐらいの用意はしておきましょう。
防犯ブザーや不審者対策用のペッパースプレー(唐辛子成分が入っているもので相手の目や喉に激痛を与え、しばらくの間動きを封じるもの)を玄関の靴箱の上などに日頃設置して置き、すぐ使える状態にしておきましょう。
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部屋にウェブカメラを設置し、自分の不在時異常がないかスマホで確認できるようにする
これは防犯に限ったことだけではなく、ペットを飼っている場合のペットの安全確認やその他の用途でも使えます。上手に防犯対策に活用してみて下さい。
ウェブカメラの設置については、このようなサイトなどが参考になります。
参考:
mybestWEBカメラおすすめ情報サービス【監視や見守りに!】WEBカメラおすすめ10選
最後に
諸外国に比べると、銃社会でもなく、夜中も女性の一人歩きができるぐらいなので、日本はまだまだ安全な国といえます。
しかし、昨今では日本でも凶悪・卑劣な事件も増えてきているので、まずは、あなた自身の防犯意識を高めるところから始めましょう。
今回紹介した内容を、引っ越しする際には是非参考にしてみて下さい。
についてです。
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