絵画や美術品、骨董品等の高価な物や模型など繊細な物を引っ越ししたい場合は?

Q&A
この記事は約7分で読めます。

photo credit: Kingdom SF DSC01144 via photopin (license)

先祖代々大事に使ってきた家具や陶器、また一点物や骨董品、美術品はその人が気に入って買ったり、入手のいきさつなども含めて大事に保管しているものです。

さらには、父の形見の遺品などで、世間や他人にとっての価値は大した事なくても、本人にとっては、実際の価値よりもその品物の存在価値の方が非常に大きいものもあります。

これらの品々はまさに「プライスレス」。

多少お金を掛けてでも、そのままの状態が維持されたまま、壊れたりしないようにしっかりと運んでもらいたい品々です。

こんな場合は、どのように引っ越し(輸送)してもらえばいいのでしょうか。

ということで、今回は、「絵画や美術品、骨董品等の高価な物や模型など繊細な物を引っ越ししたい場合は?」と題して、説明していきます。

一般の人たちでも利用する可能性が有る、趣味の「ショーケース入りのプラモデルやフィギュア」などの輸送についても書いてあります。是非参考にしてみて下さい。

引っ越し業者と契約する時の注意事項。基本的には運送を引き受けてもらえない荷物とは?

ここでは詳細は省略しますが、現金、有価証券、宝石貴金属、預金通帳等々、荷送人(引っ越し依頼者)において携帯することが出来る貴重品は、自分で持っていくように引っ越し時の運送契約書や見積書の注意書きに記載されています。

その為、引っ越しの際、自分の手荷物で運べるこれらの貴重品は、ハンドバッグなどに入れて自分で責任をもって運ぶようにします。

一方、自分で運ぶには大きい物や運搬の取り扱いに注意が必要な「美術品」「骨董品」は、引っ越し業者もしくは運送業者に運んでもらうしかありません。

引っ越し業者に依頼すると、手続きがワンストップで済み楽ちんで、専門業者に依頼した時より、輸送費用が安く済むのがメリットですが、

覚えておいてほしいことは、普通の引っ越し業者はあくまで物理的な輸送が可能というだけで、輸送技術の高いスペシャリストではありません。

photo credit: Free Public Domain Illustrations by rawpixel NASA astronauts in space – Original from NASA. Digitally enhanced by rawpixel. via photopin (license)

よって、

普通の引越業者では、各社の輸送技術によって、これら「美術品」や「骨董品」などは、運送の引受けを断られる場合があります。

このようなことからも、

これらの「美術品」や「骨董品」などは、ただ丁寧に運べばいいという類のものでもないので、それぞれの品物に適した管理、輸送方法を心得ていて「輸送実績の有る」、専門業者に依頼した方が、安心・確実です。

また、引っ越し業者と契約する時に用いる「標準引越運送約款(やっかん)」には以下の文言が記載されています。

標準引越運送約款(やっかん)」によると、

第三章 運送の引受け

(引受拒絶)
第四条 2. 荷物が次に掲げるものであるときは、当該荷物に限り引越運送の引き受けを拒絶することがあります。
三 動植物、ピアノ、美術品、骨董品等運送に当たって特殊な管理を要するため、他の荷物と同時に運送することに適さないもの

第四章 荷物の受取

(荷物の種類及び性質の確認)

第八条 当店は荷物を受け取る時に、第四条第二項各号に掲げる荷物、貴重品(第四条第二項第一号及び第三号に掲げるものを除く。)、壊れやすいもの(パソコン等の電子機器を含む。第二十四条第二項において同じ。)、変質若しくは腐敗しやすいもの等運送上の特段の注意を要するものの有無並びにその種類及び性質を申告することを荷送人に求めます。

第九章 責任

(引受制限荷物等に関する特例)

第二十四条 第四条第二項各号に掲げる荷物については、当店がその旨を知って引き受けた場合に限り、当店は、当該荷物の荷物の滅失、き損又は遅延について、損害賠償の責任を負います。

2. 貴重品、壊れやすいもの、変質又は腐敗しやすいもの等運送上の特段の注意を要する荷物(第四条第二項各号に掲げるものを除く。)については、荷送人が第八条第一項の規定によるその有無の申告をせず、かつ、当店が過失なくしてその存在を知らなかった場合は、当店は、運送上の特段の注意を払わなかったことにより生じた当該荷物の滅失若しくはき損又は当該荷物により生じた他の荷物の滅失、き損若しくは遅延について、損害賠償の責任を負いません。

つまり簡単に言うと、

原則、ピアノや美術品、骨董品等特殊な物は引き受けられません。但し、その荷物の内容を知らされ(どのようなものか高価な物か否か等)、引っ越し業者が引き受けた場合に限って運送し、もしもの場合は損害賠償に応じます。そして依頼者には告知義務があるということです。

また、物質としては同じガラス製品でも、1000円で買ったものか骨董品的価値や美術品的価値のある高価なグラスかの申告次第では、損害賠償に応じられませんとも言っています。

価値の高いものは、それをしっかりと伝えて申告しないと、いざという時に、1000円のグラスと同じ扱いになってしまうので、十分注意しましょう。

「絵画」や「骨董品」など高価なもの、模型などの繊細な物の引っ越し輸送

photo credit: alone78220 WEST_NSR via photopin (license)

美術品や骨董品、模型などは素人には価値が分かりづらいことと、ちょっとした破損や傷が生じただけでも、大きく価値が下がってしまう種類の品物のため、ピアノや楽器など以上に、気を付けて輸送しなければならない物です。

これらを引っ越しさせなければならないときは、美術品専門の輸送業者に頼むのが確実です。

有名なところでは、

美術館の展示会などへの輸送も手がけている『日通(日本通運)』が有名です。

ちなみに日通では、超巨大な変圧器から、JAXAのロケットの輸送まで手掛けているので、「日通に運べない物は無い」と言えるほど、特殊品輸送のスペシャリストです。

詳細は、日本通運「美術品輸送についてよくあるご質問(Q&A)」

その他には、

クロネコヤマトと同じヤマト運輸グループの美術品専門輸送の会社です。美術品だけでなく、模型、ジオラマなどの輸送にも対応しています。

詳細は、ヤマトグローバルロジスティクスジャパン美術品輸送カンパニー

西濃運輸グループの「セイノースーパーエクスプレス」も、美術品や骨董品の輸送専門会社です。

詳細は、セイノースーパーエクスプレス株式会社-美術品輸送

また、引っ越しのとき通常では断られる「小切手、株券、宝石、貴金属」の輸送を請け負ってくれる貴重品輸送」というサービスも行っているのが特徴です。自分で貴重品を運ぶのが不安な方は、このサービスを利用すると便利です。

大宝運輸株式会社は、「美術品輸送、楽器輸送最安値企業」、そして輸送歴40年を謳っている会社です。また、模型や精密機器なども取り扱っているみたいなので、観賞用ケースに飾ってある大事なプラモデルやフィギュア、ジオラマなどの輸送(引っ越し)についても対応してもらえそうです。

上記の他の会社と異なり、この「大宝運輸」のみ、目安の料金表(料金一覧)が掲載されているので、あなた自身での料金概算が把握しやすくなっています。

料金例:建築模型、精密機器、科学模型などの場合

3辺の合計が200㎝まで 東京23区内→名古屋市内で5100円

詳細は、大宝運輸株式会社「文化と芸術をサポートする」

もし、プラモデルやフィギュアの梱包をこれらの専門業者を利用せずに、自分で荷造りしたい場合には、別記事プラモデルなど繊細で壊れやすい物も参考になると思います。

最後に(まとめ)

引っ越し(転居)における、貴重品や美術品、骨董品の運搬に関してまとめると、

・原則、引っ越し業者では、貴重品は輸送不可。
・現金、キャッシュカード、貴金属など自分で持っていける荷物は、自分できちんと管理して運ぶこと(引き受けてもらえません)。決して引っ越し荷物と一緒にどこかに行ってしまわないように。
・美術品や骨董品、精密模型などは、専門の業者に輸送を依頼する。

以上です。

についてです。

error:Content is protected !!