引っ越し時のエアコン、移設と買い替えどっちにする?注意点と買い替えのコツ

各作業のコツ・注意点
triosolution1 / Pixabay
この記事は約13分で読めます。

引っ越しをするとき、必ず付きものなのが、エアコンの取り付け・取り外しをして、新居に移設する作業です。

この時、移設に掛かる費用はいくらかということと、場合によっては買い替えた方がいい時があるので、これらのことについて、今回は詳しく解説していきたいと思います。

引っ越しする時、エアコンはどうする?

引っ越しする際に、エアコンをどうするかはいくつかのパターンに分かれると思います。

1.そのまま置いてくる。

2.エアコンを取り外し、新居で再び取り付けてもらう。

3.旧居のものは廃棄し、新居で新たに購入したエアコンを取り付ける。

以降で、それぞれの場合について詳しく見ていきましょう。

1.旧居にそのまま置いていく。

photo credit: paulgalbraith Through the Lines via photopin (license)

賃貸物件でエアコンが備え付けの場合

賃貸物件では、物件に最初からエアコンが「設備の一部」として備え付けられている場合があります。

そんな時は、持って行ってしまうと備品を持ち去ることになるので、入居時に最初から付いていたか良く確認しておきましょう。

また、マンスリーマンションなどでも同様です。

このような場合は、もちろん取り外す必要はなく、エアコン引越しの心配は要りません。

賃貸物件であなたがエアコンを取り付けた場合。賃貸物件の『原状回復義務』と『造作買取請求権』について

次の場合がどうするか悩むところです。

新居にも備え付けでエアコンがあり持っていくことが不要(例えば新築一戸建てや新築マンションへの入居など)か、もしくは今使っているエアコンが古い為、買い替えるので、そのまま旧居に置いていきたい場合です。

一般的に、物件の「賃貸借契約書」には、入居者の責任として、退去時には「原状回復する義務」が記載されています。

この「原状回復義務」とは、通常、部屋を損傷したりした場合に元に戻すことを指していて、この規約に基づき、必要に応じて敷金から修理費用などが充当されることになっています。

しかしこれには、損傷だけでなく、室内を含めた家具や設備を撤去して元に戻すという意味もあります。

その観点から行くと、

入居時にエアコンが付いていなければ、エアコンは取り外して「原状回復」しなければならない物なのです。

但し、契約の規定内容と、大家さんや不動産会社が同意してくれれば、買取してもらうことも可能です。

その条件とは、

・賃貸人(貸主:大家さん)がエアコンの取り付けに関して同意している。

・物件の「賃貸借契約書」に「造作買取請求権」の排除特例がない。

の二つが必要です。

借地借家法の第33条には、「造作買取請求権」について定められており、

建物の賃貸人の同意を得て建物に付加した畳、建具その他の造作がある場合には、建物の賃借人は、建物の賃貸借が期間の満了又は解約の申入れによって終了するときに、建物の賃貸人に対し、その造作を時価で買い取るべきことを請求することができる。

と記載されています。

参考:公益社団法人全日本不動産協会「賃貸借契約の終了と造作の買取請求」

但しこの規定は、任意の為、特約で排除できます。ですから、物件の「賃貸借契約書」に『造作買取請求権を行使できない』と特約事項が記載されている場合は、買い取ってもらうことはできません。

とはいえ、あくまで契約書の規定、どうしても持っていけない理由や、古くなって取り外す価値がない場合は、買い取ってもらわずタダで置いていくとなると、不動産会社や大家さんも同意してくれる可能性はあると思います。まずは相談してみるといいでしょう。

2.エアコンを取り外し、新居で再び取り付けてもらう。

photo credit: Keith Williamson Cool! Project 365(3) Day 188 via photopin (license)

通常の引っ越しでは、ここに該当するかと思います。

ただ、引っ越しをするその前に、必ず確認しておいてほしいことが1つ。

【エアコンを取り外す前の大事な確認事項】

旧居で今使っているエアコンが、新居の部屋サイズに合った容量(出力)のエアコンであるかどうかということです。
もし、6畳用のエアコンを8畳の部屋で使うのはまだしも、その倍の12畳の部屋で使おうと思っても完全に能力不足です。
こういった合わない使い方をすると、きちんと冷えない(温まらない)ばかりか、無理をしているので、電気代ばかり掛かってしまう結果となってしまいます。

このように部屋のサイズに適合しない場合は、必ず買い替えてください。逆に容量が大きめのエアコンを小さな部屋で使う分には余裕があるので問題ありません。

エアコンの取り付け取り外しに関して、詳しくは後述します。

3.旧居のものは廃棄し、新居で新たに購入し取り付ける。

あなたが買ったエアコンが古くなり、冷却能力が落ちてきたり、最新のエアコンに買い替えたりしたい場合は、旧居にあるエアコンは「廃棄」します。

また、先に紹介したように、エアコンの取り付け取り外しをするだけで、約2万円掛かることを考えたら、引っ越しを機に、買い替えを検討してもいいかもしれません。

但し、エアコンの廃棄については、リサイクル家電4品目に指定されているので、家電量販店などに持ち込むか、引き取りを依頼しなければなりません。

一般的なエアコンの場合、1点あたりのリサイクル料金は972円~です。

詳細は、経済産業省「家電4品目の正しい処分早わかり!」を参考して下さい。

経済産業省 家電リサイクル法ページ 家電4品目の「正しい処分」早わかり
このサイトは、家電リサイクル法に基づく家電4品目の正しい処分方法を解説し、正しいリサイクルの普及啓発を行うサイトです。

数年前のエアコンと最新のエアコンでは、消費電力が大分違うため、上手に買い替えると、お金の節約にもなります。

製品毎の消費電力を確認するには、各メーカーのホームページなどで確認してみてください。

参考:Panasonic【エアコン】1時間あたりの電気代って何円くらいなの?

エアコンの引っ越し方法

エアコンを引っ越しするには、2通りの方法があり、

一つ目は引っ越し業者に依頼する方法。

引っ越し荷物の中にエアコンがある旨伝えると、エアコンの取り外しはどうするか引っ越し業者に聞かれると思います。

すると、引っ越し業者を通して、エアコンの専門業者に連絡が行き、旧居での取り外し、新居での取り付けを手配してもらえます。

この方法を使うメリットは、自分でエアコン業者の手配をする必要が要らないことと、引っ越しの日程に合わせて、引越業者が忘れずに運んでくれるということです。

二つ目はエアコンの専門業者に依頼する方法。

引っ越し業者を通して依頼するよりも直接依頼するので、若干安く済ませることができます。作業自体は、引っ越し業者を通した場合も、提携のエアコン専門業者が行うので、どちらも作業内容は変わりません。

引っ越しでエアコンの取り外し、取り付けにはいくらぐらいかかるのか?エアコンの引っ越し費用相場

引っ越しでエアコンを持っていく場合、旧居での取り外し作業と、新居での取り付け作業の2つが発生します。

その為、各作業が8,000円~1万円ぐらいかかるので、取り外しと取り付けセットで1万6千円~2万円ぐらいの費用がかかるのが相場です。

また、住宅の状況により、取り付けに壁への穴あけや配管延長が必要な場合は、追加料金が掛かってきます。通常ホースの長さは4mまでなので、それ以上必要な場合は、大体どこで作業してもらっても3,000円/mというのが相場です。

引っ越しする際は、エアコンクリーニングに出す良い機会

何年で引っ越しするかによりますが、引っ越してきてから一度もエアコンをクリーニングしたことが無いということはまさかないですよね?

大掃除の時などにフィルターの掃除ぐらいはするでしょうが、内部までは素人ではクリーニングすることは難しいです。

エアコンを使用していて、風がカビ臭かったりしませんか?そんな場合は、内部はカビだらけ、奥の冷却フィンにまでほこりもたくさん付いているような、ひどいことになっているかもしれません。

また、エアコンの吹き出し口から水滴が漏れてきたりしていませんか?こんな症状が出た場合は、排水パイプが詰まっている証拠です。

以上の様な症状が出ている場合は、専門業者によるエアコンのクリーニングが必要な時期に来ています。

通常は1年に1回(最低でも2年に1回)はプロの業者にお願いして、内部まで徹底的に洗浄してもらって下さい。普段エアコンを使っている状態では、もちろん分解クリーニングは出来ません。

よって、引っ越しでエアコンを取り外す機会は、またとない分解クリーニングのチャンスです。分解には手間がかかる為、1週間~2週間ほど時間が掛かりますが、効果は絶大です。新品同様にまで性能が復活することでしょう。

また、日本では3月から4月、もしくは10月前後の引っ越しシーズンでは、寒さ・暑さがそこまで厳しくなく、多少の期間エアコンが無くても我慢できるので、この時期の引越しは分解クリーニングに出すには絶好のチャンスです。

エアコン清掃なら【エアコンクリーニングプロ】にお任せ!

エアコンを引っ越しする際は、エアコンの買い替え検討をする良い機会

photo credit: wwhyte1968 Air conditioners in the duty free shop via photopin (license)

引っ越し業者またはエアコン専門業者どちらに頼む場合でも同じですが、

取り外し、取り付け作業が各8,000円~1万円ぐらいかかるので、取り外しと取り付けセットで1万6千円~2万円ぐらいかかるのが相場です。

また、エアコンの使用を始めてから2年ぐらい経っていると、内部の分解クリーニングなどをする必要が出てきます。

なお、「エアコンの冷えが悪くなってきたから、エアコンガスの補充をしなければならないの?」と思う方もいるかと思いますが、エアコンガスは「使用していると減る」という性質のものではありません。

冷蔵庫も同じように冷媒としてガスを使用していますが、冷蔵庫でガスを補充しなければいけないという話は聞いたことないはずです。

もし、エアコンでガスが漏れ、補充が必要になるケースとして最も多いのは、

素人が自分でエアコンの取り付け取り外しを行い失敗して、ガスが漏れてしまうケース。

エアコンの室内機と室外機を繋ぐ管の中に、空気を冷やすための特殊な冷媒(ガス)が入っていて、取り付け取り外しには専門作業が必要になるので、素人が手を出すのは止めておきましょう。

まれにエアコン業者の設置作業ミスで抜ける場合もあります。

そうでなければ、エアコン機器内部の部品に亀裂が出来たりしない限りは、ガス(冷媒)が漏れることはありません。

エアコンを持って行かない方が良い例:エアコンの冷房や暖房性能が悪くなっている場合、購入から年数が経っている場合

エアコンの冷房や暖房性能が悪くなっている場合

エアコンのメンテナンスを引越しと一緒に頼むと、内部の分解クリーニングで約1万5千円~、もしエアコンガスの補充が必要な場合はさらにプラス1万4千円~なので、両方で約3万円掛かってしまいます。

すると、取り外しと取り付け作業の2万円と合わせると、トータルで場合によっては、1台に付き5万円も掛かってしまう場合もあります。

また、エアコン室外機側の圧縮機(コンプレッサー)や熱交換器(ファン含む)が故障すると、冷房や暖房性能が悪くなります。

これらの事から、まずは、引っ越ししようとする「エアコン」が何年前に購入したものなのか、またエアコンの現在の調子(性能)を確認して下さい。

エアコン修理部品の最低保有期間

その理由は、2つあり、

1つは、エアコンメーカーでは、修理部品の最低保有期間が決められており、大体どのエアコンメーカーでも、製造終了後9年もしくは10年となっているからです。このことからも分かるように、エアコンの設計寿命は10年で設定されています。

その為、使い続けていて故障した場合に、購入からこの保有年数が過ぎていると、修理部品の供給が受けられず、修理自体が出来ないということになってしまいます。

年間の電気代を大きく左右する消費電力の違い

2つ目は、消費電力の違いです。ここ20年ほどでエコ技術が進歩し、20年前と今では言うまでもなく、10年前のエアコンと今の物でも、消費電力は大きく違っています。

その為、エアコンを買い替えるだけで、年間の電気代を大幅に下げられるかもしれません。

電力消費量については、エアコン各メーカーのホームページなどで確認できるので、今使っているエアコンと最新のものでは、どのぐらい差が出るか一度チェックしてみて下さい。

また、環境省の運営している「しんきゅうさん」というサイトでは、エアコン各メーカー、型番ごとに、エアコンを買い替えることによる省エネ効果がどのぐらいなのか?をシミュレーションすることが出来ます。是非使ってみて下さい。

省エネ製品買換ナビゲーション「しんきゅうさん」|COOL CHOICE 未来のために、いま選ぼう。
省エネ製品買換ナビゲーション「しんきゅうさん」で省エネ製品とさまざまな家電を比べてみよう。

かなりの年数使っていたとなると、クリーニングなどのメンテナンス料もそれなりに掛かり、エアコンを引っ越しするぐらいなら、買い替えた方がいい場合もあります。

エアコンの買い替えと買取サービス

まずは、有名家電量販店でのエアコン買取状況はどうなってるでしょうか?

ベスト電器の場合

ベスト電器では、ベストメンバーズカード(クレジットカード機能付)会員特典として、いくつもの会員特典が用意され、その中の一つに様々な家電品の「買取・下取りキャンペーン」が用意されています。

しかも、冷蔵庫や洗濯機、テレビなど大型家電はもちろん、他にレンジや炊飯ジャーまで買取対象になっていますが、なぜかエアコンは対象外です。

画像引用元及び詳細は、ベスト電器-会員特典のご案内

ヤマダ電機の場合

ヤマダ電機の買取サービスでは、

良品買取りお申込み可能品種は薄型テレビ(液晶・プラズマ)冷蔵庫・冷凍庫・洗濯機」のみとなります。

と記載されており、エアコンは対象外となっています。

画像引用元及び詳細は、ヤマダウェブコム-良品買取について

ケーズデンキの場合

ケーズデンキの場合は、いつでも買取を行っているわけではなく、期間限定で『買い替え』キャンペーンを行っているようです。

 

今回のキャンペーンではエアコン購入1台につき2,000円引き、3台購入すると合計6,000円引きになります。

新品購入が伴わない、旧品の買取だけは行っていません。ご注意ください。

参考及び画像引用元:ケーズデンキオンラインショップ-エアコン買い替え応援!写真を撮って2,000円引!

家電量販店各社、エアコンの買取サービス対応まとめ

ベスト電器では他の家電なら、買い替えが伴わない「買取だけ」でも可。

ヤマダ電機では他の家電なら、買い替えで購入時のみ「良品買取」可。

ケーズデンキでは、エアコンを買取(下取り)してもらえるのは、新品を購入した場合のみ、しかもキャンペーンなどの時だけです。

このように、

家電量販店では薄型テレビや洗濯機や冷蔵庫は良品の場合買取してもらえますが、基本的にはエアコンは買取対象外となっています。

この点はよく覚えておきましょう。

不用品買取サービスの場合

現代では、CDやDVD、参考書、BBQやキャンプ用品、フィギュアなど、様々な不用品の買取サービスがあります。

不用品買取サービスでは、エアコンは買い取ってもらえるのでしょうか?

詳細は以下のサイトで確認してもらいたいのですが、家電量販店とは違い、専門の買取業者では、製造から5年以内のモデルであれば、対応容量10畳以下のモデルで1~4万円という買取相場になっています。

エアコンを買い取ってもらうなら、家電量販店ではなく、専門の買取業者がおすすめです。

参照:高く売れるドットコムMAGAZINE「【エアコン買取】高く売るには?相場価格と売り方をチェック」

エアコン買い換え検討のまとめ

以上のように、あなたが今持っているエアコンの使用状況やコンディション、購入からの年月などを基に、色々と試算してみてからエアコンの引越しをどうするか決めましょう。

もし、エアコンを買い替えるのであれば、エアコンの購入需要の多い夏や冬を避け、まさに引っ越しシーズンの春や秋に購入すると、値段も安く買うことが出来、取り付けてもらうのに長く待たされる事もないのでおすすめです。

特に本格的な暑さも和らいでくる9月初めから、新製品が発売される10月ごろにかけては、エアコンが安くなる時期なので、特に型落ち品などは、通常よりもお得に購入できるチャンスです。

最後に

エアコン引っ越しについての今回、如何でしたか?

皆さんもよく検討してから、エアコンの引っ越し又は買い替えを行って下さい。

についてです。



error:Content is protected !!