photo credit: Blue MauMau Moon greets McDonald’s via photopin (license)
引っ越しの計画を立てていると、どうしても新居に行く前に「立ち寄り」してもらいたい場所って、出てくる場合もありますよね。
別に、写真のようにマクドナルドに立ち寄りしてハンバーガーが買いたい訳ではありません。(笑)
例えば、
この荷物は新居で必要ないから、不要な荷物を預けるために「トランクルーム」に立ち寄って欲しいとか、
あ、そういえば実家に置いてあった、大型のタンスを新居に運びたいから、実家でも荷物の積み込みをしたいんだけどとか。
そんな、2か所以上で積み下ろしをしたい場合には、引っ越し業者は対応してくれるのでしょうか?
今回は、「引っ越しで新居に行く前に立ち寄りたい所があるんですけど大丈夫ですか?」と題して、意外と知られていない「2か所以上で積み下ろしをしたい場合」について、お話しします。
通常の引っ越しと何が違うのか
通常の引っ越しでは、旧居(仮にA地点とする)から新居(仮にB地点とする)へ荷物を運ぶという通り道がたった1本(A地点⇒B地点)の引っ越しになります。
しかし、この間に、トランクルーム(C地点)なり、実家(D地点)なり、第3もしくは第4の地点が追加されると、どういった順序で最終目的地である新居まで行くかという、「A⇒D⇒C⇒B」などのルート設計が必要となります。
このそれぞれの点を地図上で、順序通り結んだときに出来る線がルートであり、引っ越しのトラックの総移動距離(走行距離)になります。
以前、引っ越し費用(料金)の相場と見積もりの回の時にお伝えしたように、
その為、引越業者が受け付けてくれるか、ダメかの分かれ目は、
「あくまでも、新居に行く”ついでに”立ち寄りが出来るか」という点です。
常識的に考えても、例えば東京から静岡に引っ越しする場合に、極端にルートから外れて、新居(静岡(西))へ向かう方向と全然反対方向(例えば「茨城(東)」とか)になっているとか、方向は一緒だけどえらく距離が遠いとか、これではさすがに無理でしょう。
じゃあ、どこまでならOKなの?それは何㎞以内までとか言われても、明確な基準があるわけではありませんし、また、対応も引っ越し業者によってまちまちでしょう。
あなたが常識的に考えて、これは「立ち寄り」の範囲だよね。と考えられるようなら、まずは引っ越し業者に相談してみて下さい。
「いや、全然問題ないですよ。」と言うか「ちょっと、それは無理ですね。」と言われるかは、正直引っ越し業者次第です。
極端な話、追加料金を払ってでもどうしても立ち寄りたいのであれば、そのように見積もり時に、「追加料金を払ってでも立ち寄りたい」と伝えれば、何とか無理な願いを聞いてくれるかもしれません。
ですから、
と言えるでしょう。
「立ち寄りプラン」の条件は、荷物がトラック1台に乗せ切れる事

monikawl999 / Pixabay
引っ越し業者がOKを出してくれた場合でも、制約条件が付きます。
それは、
2台になってしまうと、トラック2台分のチャーター料と、2台分の作業員(最低4人)が必要となり、決して安くはなりません。
それを防ぐには、立ち寄りの場合、少し余裕の有る1サイズ上のトラックにしてもらう必要があるかもしれません。
立ち寄りをする場合に気を付ける事
引っ越しで、「立ち寄り」を実施する場合には、気を付けなければならない点がいくつかあります。
①それぞれの場所で、積み込み、荷下ろしする「品目」または、ダンボールなどを明確に分けておく。
すごく当たり前のことですが、それぞれの場所で、積み込み、荷下ろしする「品目」を明確に仕分けしておかないと、間違った場所で積み下ろしをしてしまいかねません。
また、通常の引っ越しでは、効率よくトラックに積載できるように、荷物の大きさや重さによって、積み込む順番や配置まで考えて積載されている為、きっちりと積み上げられていきますが、全ての荷物が新居まで行くので、あまりそれ以上、心配する必要はありません。
しかし、「立ち寄り」をする場合は、途中で出入りする荷物の事を考えて、途中で下ろす荷物は、一番最後に積み込むか、取り出しやすい位置に配置されるはずです。
荷物が必ず、混ざらないようにしなければなりません。
②状況によっては、「立ち寄り」引っ越しにしない方が安くなる場合もある。
今回のあなたは、「立ち寄り」引っ越しにしたいわけですが、先ほど言ったように、立ち寄る場所の位置と距離により、当然料金は変わってくると思います。
見積もりの際は、必ず、「立ち寄りする」場合と、「立ち寄りしない」場合でそれぞれ見積もり価格を算出してもらって、費用対効果が高いと思われる場合に実施するようにしてください。
例えば、
別々の2件の引っ越しとして頼んだ方が安いかもしれません。
また、立ち寄り先で下ろす荷物がそんなに多くない、例えばダンボール数個であるような場合は、その分だけ自分で宅急便で発送した方が安いかもしれません。
とにかく、引っ越し業者の見積もり担当の方もプロですから、色々な提案をしてくれるでしょうし、出来ないことは出来ないと言ってくれるはずです。
引っ越し業者の方と一緒に、いろいろなアイデアを考えてみて下さい。
③一括見積もりサービスでも「立ち寄り」条件を追加して、一括見積もりを取ることが出来る時代です。
利用は無料なので、まずは一括見積もりを取って、各社の値段の違いを確認して下さい。
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立ち寄りプランが活用できるシチュエーション
一人暮らしの場合だけでなく、立ち寄りプランが活用できるシチュエーションとしては、一般的には次のような場合が考えられます。

StockSnap / Pixabay
①同棲、結婚する場合
この場合、必然的に2人分の荷物を2か所で積み込みして、新居へという形になるので、最も「立ち寄り」プランが利用される状況です。
②一部の荷物を実家や友人宅などへ持っていきたい場合
荷物の一部は新居で使わない為に、実家に置いたり友人にあげたりしたい場合、このプランが使えます。
③トランクルームや貸倉庫に荷物を持っていきたい場合
上記では、実家や友人宅へ「荷物を分ける」ことをしましたが、そのような手段が取れない人の場合や、また都市部では、坪当たりの家賃が高いこともあり、荷物部屋のために家賃を払うのはもったいないという方たちが、ちょっと郊外のトランクルームや貸倉庫を借りている場合があります。
そのような場合に、トランクルームや貸倉庫に「立ち寄り」したいという要望が出てきます。
④自分と親とが2世帯同居を始めるなどの場合
今まで別々に暮らしていた自分たちと親とが、結婚や親の老後の心配などをきっかけに、2世帯同居を始める場合、仕組みとしては同棲・結婚の場合と同じく、2か所の住居から荷物を持ち寄り、新居に引っ越しするという形になる為、「立ち寄り」プランが使えます。
引っ越し業者各社には、実は「立ち寄りプラン」があります

StockSnap / Pixabay
会社によりサービス名称はまちまちで、少しわかりづらいプランになっていることもありますが、以上のように「立ち寄り」をしたいというお客さんは意外と多いため、引っ越し各社では、ホームページなどでしっかりと「立ち寄り」プランが用意されていることを明示している会社もあります。
例えば、引っ越し最大手、サカイ引越センターのホームページ「よくあるご質問-引越し作業について」の項目で、
・途中で友人宅へ荷物を降ろしてもらうことも可能ですか?
・2か所からの引越しや2か所への引越しは対応してもらえますか?
という、明らかに「立ち寄り」引っ越しに関する質問が掲載されていて、どちらも対応可能となっています。但し、専用のプランは用意されていないようです。
また、同じ大手、アート引越センターのホームページには、トップページ一番下にちょっとわかりづらいのですが、
スタイルで選ぶお引越しーご家族さまのお引越ー2か所からのお引越
という項目があり、そこをクリックすると、
があり「2か所以上からのお引越もアートにおまかせ。」と書いてあります。
このように、
主な引っ越し会社では以下の会社(50音順)などで取り扱いがあります。表立って記載されていない場合もあるので、まずは相談してみて下さい。
・アート引越しセンター「2か所からのお引越(ご結婚時など)」
・クロネコヤマト(ヤマトホームコンビニエンス)「ライフステージから探す」、「引越らくらくタイムリーサービス(ご家族W割引)」
・ダック引越センター⇒2017年9/末で引越事業から撤退、営業終了
・関東から関西・九州など長距離引越を安くが得意な会社は、引越のプロロ「引越しプランで選ぶ」
なお、関東エリアは別の「プロロ関東」になります。
最後に
表題の「引っ越しで新居に行く前に立ち寄りたい所があるんですけど大丈夫ですか?」は、実は全然普通のことだったので、引っ越し会社でも「立ち寄り」プランがあり全く心配いりませんでしたね。
まずは、一括見積もりサービスを利用して、各社の見積もりを取って比較してみて下さい。
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