引越業者の様々な引っ越しプラン、離島引越し編(コンテナ便その2)

引っ越しプラン
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もし海外への引越しをお考えでこのページにたどり着いた方は、『海外引越しの準備や手続きについて。【大手-中小引越業者徹底比較編】』の方で海外へのコンテナ便(船便)はじめ航空便の利用、海外引越しに強い大手-中小引越業者の徹底比較から、各プランの特徴や料金、引っ越しエリア別おすすめ業者の紹介などを行っていますので、是非そちらをご覧ください。

さて、以前からお伝えしている、引っ越しをお得にするための、各引越業者が提供する様々なプラン。

あなたに合った他の引っ越しプランについては、それぞれ以下の記事でご確認ください。

一般的なプランは『引っ越しする時、午前便、午後便、フリー便どれを選べば安いのか?

チャレンジャーなあなたは『引越業者の様々な引っ越しプラン、積み切りプラン編

最も安く引っ越ししたいあなたは『引越業者の様々な引っ越しプラン、帰り便編

荷物が少なくリーズナブルに引っ越したいあなたは『引越業者の様々な引っ越しプラン、混載便編

超高速で引っ越ししたいあなたは『引越業者の様々な引っ越しプラン、航空貨物便編

もしくは、当サイト最上部のグローバルナビメニューの「費用と見積もり」又は「状況別から、プルダウンしても選べます。

前回は、「引越業者の様々な引っ越しプラン、コンテナ便編」の中で、長距離の陸上輸送の場合、鉄道を利用したコンテナ便を利用すると安くなるということを紹介しました。

しかし、鉄道では渡ることの出来ない、特に本土から距離が遠く離れている、

東京竹芝からフェリーで約11時間も掛かる「東京都」八丈島(八丈町)や、九州の鹿児島からフェリーで約4時間も掛かる種子島や屋久島、

そして、沖縄本島は島も大きく、人口も約130万人と多くの人が住んでいますが、大きな陸地からは離れているという意味では、やはり『離島』です。

これら『離島』の場合の引っ越しはどうしたらいいでしょうか?

このように海を隔てている島と島との間では、物流の基本は船(フェリー)か飛行機になります。

そのようなことから、今回の第5回目は、

「引越業者の様々な引っ越しプラン、離島引越し編(コンテナ便その2)」と題して、通常の鉄道によるコンテナ便が使えない場合の、「船を使った」コンテナ便による離島への引越しについてお送りします。

今、沖縄への移住者が増えていることからも、今回は、東京や大阪など全国各地から沖縄本島、さらにはその先の沖縄の離島に引っ越しする場合の話をメインに進めていきます。

離島への引越し料金はいくらぐらいかかるのか?

また費用節約方法についてもお伝えします。

離島への引越しを検討している方は、是非ご覧下さい。

目次
  1. 離島引っ越しとコンテナ便
    1. まずは、通常のコンテナ便の説明から
    2. 今回紹介する離島引越しにおける「コンテナ便」とは?
    3. 海上の「コンテナ便」を扱っている引っ越し業者は限られています
    4. コンテナ便を利用するのは、どんな人が向いているのか?
      1. 海上のコンテナ便でも陸上の「コンテナ便」同様、サイズは決まっている
      2. 海上のコンテナ便では、荷物の輸送に非常に時間が掛かる
      3. 船のコンテナ便では、特に荷物破損・流失のリスクが高くなる
    5. 沖縄への引っ越し
      1. 東京(有明埠頭)⇔沖縄(那覇港)間を引っ越しする場合
      2. 沖縄(泊港)⇔沖縄本島周辺の離島へ引っ越しする場合
      3. 沖縄(那覇港)⇔石垣島間を引っ越しする場合
      4. 石垣島⇔その先の離島、波照間島、西表島間を引っ越しする場合
  2. 海上コンテナ便を利用した場合の引っ越し費用相場はいくら?
    1. 大手引っ越し業者
    2. 中小引っ越し業者
      1. ホウワ引越センターとホウワ運輸の「引越オーシャン島パック」
      2. 引越センターTSUDA「得々パック」
      3. さくら引越センター(鹿児島通運)「さくらコンテナ引越便」
      4. 鹿児島海陸運送株式会社「離島への引越」
      5. 沖縄急送引越センター「沖縄急送の引っ越しサービス」
      6. 長崎福岡の離島引越しレスキュー隊(中村引越センター)
      7. LIVE(リブ)引越サービス「沖縄便プラン」
  3. 離島引越しを安くするコツ
    1. 引越業者に見積もりを2種類出してもらう
    2. 大型の冷蔵庫や洗濯機を単品で輸送する場合の料金を知っておく
    3. クロネコヤマトの宅急便や郵便局のゆうパックなど小口の貨物を活用する
      1. クロネコヤマトの宅急便料金①:東京含む関東圏内(1都7県)から沖縄へ
      2. クロネコヤマトの宅急便料金②:大阪含む関西圏内(2府4県)から沖縄へ
      3. クロネコヤマトの宅急便料金③:北海道から沖縄へ
      4. 3辺合計が160㎝を超える物の場合は「ヤマト便」を利用する
      5. 佐川急便の飛脚宅配便料金①:東京含む関東圏内(1都7県)から沖縄へ
      6. 佐川急便の飛脚宅配便料金②:大阪含む関西圏内(2府4県)から沖縄へ
      7. 佐川急便の飛脚宅配便料金③:北海道から沖縄へ
      8. 郵便局のゆうパック
      9. 郵便局のゆうパック料金①:東京含む関東圏内(1都7県)から沖縄へ
      10. 郵便局のゆうパック料金②:大阪含む関西圏内(2府4県)から沖縄へ
      11. 郵便局のゆうパック料金③:北海道から沖縄へ
    4. 結論:小口の荷物は郵便局のゆうパックが最もお得!
    5. 目的の離島近くまで飛行機を利用するなら、航空手荷物を活用する
  4. 最後に

離島引っ越しとコンテナ便

まずは、通常のコンテナ便の説明から

さて、コンテナ便とは、どういったものなのでしょうか?

「コンテナ便」とは、主に、JRの貨物列車を利用し、陸上の長距離を定型サイズのコンテナで輸送し、貨物駅と旧居もしくは新居間の輸送をトラックで輸送する方式の、

列車とトラックを組み合わせた「ハイブリッド」な引っ越しと言っても良いかもしれません。

今回紹介する離島引越しにおける「コンテナ便」とは?

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先に紹介したコンテナ便、陸上の長距離をJRの貨物列車で輸送していますが、これを海上の輸送を担う「貨物船や貨客船(フェリー)」に置き換え、海上を長距離輸送するのが、海上版「コンテナ便」と呼ばれるものです。

日本の場合、海に囲まれていることもあり、陸上輸送に比べ時間は掛かるものの海上輸送は非常に一般的な輸送手段です。

さらには、貨物列車以上に、貨物船1隻の輸送力が大きいため、輸送コストが安いことも特徴です。

前回の貨物列車でコンテナ便を利用する時と同様、荷物の積み替え地点(船と陸上輸送の切り替え地点)で、荷物の積み替えが発生します。

海上の「コンテナ便」を扱っている引っ越し業者は限られています

この海上の「コンテナ便」の場合は、大手引っ越し業者・中小引っ越し業者関係なく、海上輸送をしている海運船会社と提携していないと取り扱っていません。

取扱業者については、後ほど紹介します。

コンテナ便を利用するのは、どんな人が向いているのか?

海上のコンテナ便でも陸上の「コンテナ便」同様、サイズは決まっている

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陸のコンテナ便とは異なり、海上のコンテナは、船でそのまま世界各国へ輸送されるため、サイズの標準化(ISO規格化)が進み、大型船では、主に長さ「20フィート」と「40フィート」の2種類が海上輸送に使われています。

ちなみに、コンテナ取扱量の単位「TEU(Twenty-feet Equivalent Unit)」は、「20フィート」コンテナ1個を、「1TEU」としています。

しかし、日本近海でのコンテナ輸送においては、世界標準の「20フィート」、その半分の「10フィート」、そしてJR貨物独自の「12フィート」の3種類が使われています。

なお、前回紹介したJR貨物のコンテナは、長さ「12フィート」でした。すると、海上輸送でメインとなる「20フィート」コンテナは、JR貨物コンテナの約1.6倍の長さがあり、容積は約32.1㎥になります。

この20フィートコンテナ1個の容積約32.1㎥で積める荷物は、3tトラックが容積25㎥、4tトラックが容積35㎥なので、どちらかというと4tトラックよりちょっと少ないといったところです。

この容積の荷物量が当てはまる人はというと、

海上コンテナ20フィートコンテナ1個で、極端に家財が多くなければ、標準の4人家族で問題なく引っ越しが可能です。

海上のコンテナ便では、荷物の輸送に非常に時間が掛かる

前回紹介した、陸上でコンテナ便を輸送する貨物列車では、通常の貨物列車で最高時速は85㎞/h程度、それ以上の速度が出る貨物列車は「高速貨物列車」に区分され、最も速いものは最高130㎞/hと特急列車並みにスピードが出るものもあります。

しかし、海上を輸送する貨物船(コンテナ船)では、いいところ24ノット(約45㎞/h)です。陸上の貨物列車と比べると、1/2~1/3の速度しか出ていません。

すると、当然、輸送に2倍から3倍の時間が掛かることは想像できると思います。

さらには、嵐などで海が荒れれば、船が遅れたり欠航することもあり、そのような不測の事態によるリスクも考慮しておかなければなりません。

船のコンテナ便では、特に荷物破損・流失のリスクが高くなる

荷物の積み替えが行われるのは、陸上のコンテナ便と同様です。

しかし、船が行く海面の状態はいつも一緒ではありません。天気も安定していて波も穏やかならば、大型のコンテナ船であれば、ほとんど揺れることも無いでしょう。

これが一旦悪天候となると一変、波が荒くなると、大型船と言えどもジェットコースターのように上下に波間を漂うことになってしまいます。

すると、コンテナ内の荷物がお互いにぶつかったり、内壁へぶつかったり、

最悪の場合、積載しているコンテナが崩れて海に落下するということも時々ですが発生しています。

また、北大東島・南大東島のように、島が断崖で囲まれている為、フェリーが接岸できず、クレーンを使って人や物資を乗降させているような場所もあるので、事前に確認が必要です。

ですから、引っ越しは、天候の良い時期を狙って行えるように計画しましょう。このように、海上輸送ならではのリスクを理解した上で、離島への引っ越しは行います。

沖縄への引っ越し

東京(有明埠頭)⇔沖縄(那覇港)間を引っ越しする場合

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東京(有明埠頭)→沖縄(那覇港)直行便でも2日(約44時間)掛かります。

それが、途中で大阪、宮崎などに寄港する便だと、各港での積み下ろしもあるので、移動だけで3日ほど掛かってしまいます。

引越業者による前後の陸上運送も含めると、引っ越し完了までは1週間ほどの期間を見ておく必要があります。

沖縄(泊港)⇔沖縄本島周辺の離島へ引っ越しする場合

沖縄本島周辺の離島への所要時間は、

「Okinawa Travel Info-沖縄の交通ー航路」に掲載されています。参考にしてみて下さい。

沖縄(那覇港)⇔石垣島間を引っ越しする場合

沖縄本島からさらに先の離島、飛行場もある人気の石垣島までは、約400㎞も離れている為、約10時間程掛かります。

石垣島⇔その先の離島、波照間島、西表島間を引っ越しする場合

波照間島への荷物が積めるカーフェリーは週に3便(火、木、土)運航で、所要時間は2時間。

同じく、西表島へのカーフェリーは週に3便(月、水、金)で、所要時間は1時間50分掛かります。

その他の離島へのフェリーの運航情報については、株式会社パム(本社沖縄)が運営する「たびらい」というサイトに詳しく掲載されています。是非参考にしてみて下さい。

参考:たびらい「沖縄本島~離島のフェリー情報」

海上コンテナ便を利用した場合の引っ越し費用相場はいくら?

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コンテナ便を利用する場合の費用内訳は、次の通りとなります。

1.旧居から貨物船出発港までの引っ越し業者による「陸上のトラック輸送費」集荷・取扱い費用含
2.貨物船出発港から貨物船到着港までの「海上輸送運賃」
3.貨物船到着港から新居までの引っ越し業者による「陸上のトラック輸送費」配達・取扱い費用含
4.その他付帯料金
これらが合算して、海上輸送「コンテナ便」利用料金となります。
海上コンテナ便を利用する場合、荷物の積み下ろしをする港までの距離が遠く、陸上輸送が長くなってしまうと、道路輸送費用(引越業者分)が高くなってしまいます。
4人家族分の荷物量で海上コンテナ便を利用した場合、東京⇔沖縄本島間の料金相場は40万円~70万円と、業者により見積もり価格も大きく開きがあります。
その為、次項の各引っ越し業者の特徴を理解し、あなたの離島引越しに合った(得意とする)業者を見つけるようにしてください。

大手引っ越し業者

大手引っ越し業者では、離島への引っ越し対応について、概ね以下のようになっています。(2019年1月現在)

アート引越センター、アリさんマークの引越社、サカイ引越センターなど大手引っ越し業者では、

基本的には、単身パック(かご台車)での利用は、沖縄本島と伊豆大島へは対応可ですが、それ以外の離島は対応不可。

そこから先、

沖縄本島から先の周辺離島(渡嘉敷島、座間味、久米島)などへは、ヤマトホームコンビニエンスの通常引越しなら対応可能。

しかし、石垣島・宮古島をはじめとする八重山諸島へは、クロネコヤマトの宅急便(通常のダンボール荷物の輸送)でしか対応していません。

日本通運でも、同様に、単身パックでは、沖縄本島まで。そこから先はやはり通常の引っ越し便「コンテナ便など」を利用することになります。

ちなみに、一括見積もりサービス「引越し侍」で、東京発→引越し先「石垣島」で検索しても、該当業者が検索結果に表示されることはありませんでした。(やはり通常の引っ越し業者では対応していないようです。)

大手引っ越し業者ではこのような状況の為、地場の離島引越しを得意としている業者への紹介料や、中間マージンを乗せられないようにするため、

沖縄本島と伊豆大島以外への離島引越しを考えている方は、次項の中小の引っ越し業者を選ぶようにしましょう。そうすると、中間手数料など取られず、良心価格で、引越ししてもらえます。

中小引っ越し業者

離島への引っ越しは、それを得意としている中小の引っ越し業者がそれぞれいます。

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ホウワ引越センターとホウワ運輸の「引越オーシャン島パック」

1つ目に紹介するのは、近畿一円から、沖縄県、南西諸島、小笠原諸島などへの離島の引っ越しを手掛ける「ホウワ引越センター」です。

こちらの会社では、神戸港から引越し荷物を海上コンテナに乗せ輸送する、その名も「引越オーシャン島パック」を提供しています。

料金についての情報はホームページに一切掲載されていませんでした。離島の場合は要相談ということなのでしょう。

参考:ホウワ引越センター「引越オーシャン島パック」

引越センターTSUDA「得々パック」

2つ目に紹介するのは、東京都調布市にある引越センターTSUDAで、こちらの会社では、引っ越し荷物は全てコンテナで運ぶという徹底ぶり。

そして対応エリアは、北海道から沖縄まで、全国の離島引越しに対応しているという、特徴があります。

日本全国を結ぶネットワークにより、引っ越し費用も安く抑えることが出来ます。

参考:引越センターTSUDA「プラン一覧-得々パック」

さくら引越センター(鹿児島通運)「さくらコンテナ引越便」

3つ目に紹介するのは、鹿児島市に本社を構える「鹿児島通運株式会社」が運営している「さくら引越センター」です。

この会社では、同じ鹿児島通運グループの中に船による旅客事業をしている「マリックスライン株式会社」もあり、一貫した輸送を手掛けられるためコンテナ便を安く提供できます。

参考:さくら引越センター「さくらコンテナ引越便」

なお、東京都多摩市にも同名の「さくら引越センター」という引越し業者がありますので、間違えないようにしてください。

鹿児島海陸運送株式会社「離島への引越」

4つ目のここは、そのものずばり海運業者が定期フェリーを用いて行う「離島引っ越し」です。

この会社では、鹿児島新港を起点に、奄美大島、沖永良部島などの奄美諸島及び沖縄本島までの「離島引っ越し」が可能です。

そして珍しいことに、10フィートコンテナ1本当たりの海上運賃が明記されていて、鹿児島新港から沖縄(那覇港・本部港)まで11万円となっています。

参考:鹿児島海陸運送株式会社「離島への引越」

沖縄急送引越センター「沖縄急送の引っ越しサービス」

5つ目に紹介するのは、沖縄県浦添市に本社を構える「沖縄急送引越センター」です。

この会社でも、グループ企業に「琉球海運株式会社(RKK LINE)」をもつ船舶会社直系であるため、一貫した輸送を手掛けられるためコンテナ便を安く提供できます。

そして、東京・大阪航路、博多・鹿児島航路、そして宮古・石垣航路の3本を持っている為、全国の広い範囲をカバーしています。

参考:沖縄急送引越センター「沖縄急送の引っ越しサービス」

長崎福岡の離島引越しレスキュー隊(中村引越センター)

6つ目に紹介するのは、福岡県篠栗町に本社と長崎県大村市に営業所を構える「中村引越センター」です。

この会社では、福岡・長崎・大分など九州を中心とした離島引越しが得意なのに加え、鹿児島県奄美諸島、沖縄県までカバーしています。

しかもホームページのドメインが「http://www.ritou-hikkoshi.com/」⇒離島引越し.comですから。

「安い・丁寧は当たり前!他社で断られた引っ越し!お任せ下さい!!」とのことです。

見積もりも最短5分で出るそうです。

参考:離島引越しレスキュー隊(中村引越センター)

LIVE(リブ)引越サービス「沖縄便プラン」

7つめに紹介するLIVE(リブ)引越サービスでは、ズバリ「沖縄便プラン」という商品があります。

沖縄まで海上輸送を行うということなので、コンテナ便を使うようです。

料金は「業界最安値」だそうです。一度見積もりを取ってみる価値はあると思います。

参考:LIVE(リブ)引越サービス(本社大阪)「長距離引越し-沖縄便プラン」

離島引越しを安くするコツ

引越業者に見積もりを2種類出してもらう

基本的にはコンテナ便を利用することになると思いますが、引っ越し見積もりを取る段階で、大型家具や家電も含めて『荷物をほとんど持っていく場合』と

それこそ、これら大型家具や家電はあきらめて、『本当に必要な最小限度の荷物』、極端な話、ダンボールや衣装ケースに入る大きさの荷物だけ持っていく場合と、

2通りで見積もりを出してもらいましょう。

もし、かなりの差額、20~30万円以上も出るようならば、大型の家具家電は現地で新しく買い直した方が安い場合もあります。

但し、特に小さな離島の場合は、外からの輸送費が掛かる為、食料品などはじめ何かと物価が高い傾向があります。

現地でテレビを買った場合いくらぐらいするか(そもそも途中の大きな島まで行かないと、その島では買えない場合もあります)など、インターネットで事前情報を集めた上で、総合的に判断するようにして下さい。

大型の冷蔵庫や洗濯機を単品で輸送する場合の料金を知っておく

大型の家電となる冷蔵庫や洗濯機を『単品で』輸送してもらう場合の料金相場は、別記事

冷蔵庫を引っ越しする時の相場やおすすめの業者は?冷蔵庫の引越前準備

洗濯機を引っ越しする時の相場やおすすめの業者は?洗濯機の引越前準備

のほうで、サイズ別、重量別に詳しく解説しています。

まず、大物の家電を『単品で』運ぶ際の料金を知っておくことで、持って行くのか処分するのか判断が付けやすくなります。

クロネコヤマトの宅急便や郵便局のゆうパックなど小口の貨物を活用する

既にお話したように『本当に必要な最小限度の荷物』だけを、引っ越し荷物として送るようにすれば、離島引っ越しであっても引っ越し料金をかなり安く抑えることが可能です。

クロネコヤマトの宅急便料金①:東京含む関東圏内(1都7県)から沖縄へ

クロネコヤマトの宅急便では、3辺長さ合計160㎝以内、重量25㎏までの荷物を送ることができます。

東京含む関東圏内(1都7県)の東京都、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、神奈川県、山梨県から沖縄まで(その逆の沖縄から1都7県へも同じ)は、

ダンボール100サイズが1個2,441円(税込み:以下同様)、120サイズが1個2,981円、140サイズが1個3,542円、160サイズが1個4,082円で送れます。

ちなみに、よくあるミカン箱のサイズ(400×300×250)が、大体100サイズに相当します。120サイズはそれより一回り大きいぐらい。

140サイズはそれより二回りぐらい大きく、普通サイズ(ゲーム用のハイパワーでない)のタワー型パソコンが購入時に梱包されているサイズと考えてもらえばいいでしょう。

もしくは、1段の細長タイプの衣装ケースが3辺合計135㎝前後です。

すると、一般的な100サイズ(ミカン箱サイズ)のダンボールを10個分

東京から沖縄まで運んでもらって、2,441円×10個=24,410円で済んでしまいます。

クロネコヤマトの宅急便料金②:大阪含む関西圏内(2府4県)から沖縄へ

同様に、大阪含む関西圏内(2府4県)の大阪府、京都府、滋賀県、奈良県、和歌山県、兵庫県から沖縄まで(その逆の沖縄から2府4県へも同じ)は、

関東圏からと同料金、ダンボール100サイズが1個2,441円、120サイズが1個2,981円、140サイズが1個3,542円、160サイズが1個4,082円で送れます。

ちなみに、

クロネコヤマトでは、2019年9月現在、関東、中部、関西、中国、四国の各地方⇔沖縄までは、同一料金に設定されています。

クロネコヤマトの宅急便料金③:北海道から沖縄へ

北の北海道から南の沖縄まで(その逆も同じ)は、ダンボール100サイズが1個3,089円、120サイズが1個3,629円、140サイズが1個4,190円、160サイズが1個4,730円となっています。

以上のクロネコヤマトの料金は2019年9月現在(消費税8%)で、全国への配送料は、以下のリンクを参照してご確認ください。

最新の価格及び詳細は:ヤマト運輸「宅急便運賃一覧表:全国一覧」

3辺合計が160㎝を超える物の場合は「ヤマト便」を利用する

3辺合計が160㎝を超える物の場合は、同じくヤマト運輸の「ヤマト便」が利用できます。

東京23区内から沖縄まで、重量30㎏以内(3辺合計200㎝以内)の荷物を1個送った場合、4,868円と100サイズの約2倍の料金で運んでもらう事が可能です。

但し、「ヤマト便」サービスでは、横にして運べない物の場合は高さが100㎝までに制限されてしまうので、冷蔵庫や洗濯機を運んでもらうことは出来ないので注意して下さい。

佐川急便の飛脚宅配便料金①:東京含む関東圏内(1都7県)から沖縄へ

東京含む関東圏内(1都7県)の東京都、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、神奈川県、山梨県から沖縄まで(その逆の沖縄から1都7県へも同じ)は、

ダンボール100サイズ(重量10㎏)が1個4,601円(税込み:以下同様)、120サイズは料金設定無し、140サイズ(重量20㎏)が1個7,442円、160サイズ(重量30㎏)が1個10,368円で送れます。

なお、ダンボールサイズは小さい100サイズでも重量が20㎏になると、料金は1個7,442円になってしまいます。

佐川急便の場合、沖縄発着の便は、飛脚『航空便』となり別の料金体系となってしまうために、クロネコヤマトを利用するより、かなり高額になってしまいます。

ちなみに、『陸送が可能な』東京から鹿児島では、100サイズ(重量10㎏)が1個1,793円(ヤマト1,793円)、140サイズ(重量20㎏)が2,247円(ヤマト2,246円)、160サイズ(重量30㎏)が1個2,463円(ヤマト2,462円)と

クロネコヤマトと全く遜色ない値段で運んでもらえるので、佐川がヤマトに対して劣っているという訳では決してありません。

ただ単に、沖縄発着便(航空便)では佐川急便は安くないという事です。

佐川急便の飛脚宅配便料金②:大阪含む関西圏内(2府4県)から沖縄へ

同様に、大阪含む関西圏内(2府4県)の大阪府、京都府、滋賀県、奈良県、和歌山県、兵庫県から沖縄まで(その逆の沖縄から2府4県へも同じ)は、

ダンボール100サイズ(重量10㎏)が1個3,878円、120サイズは料金設定無し、140サイズ(重量20㎏)が1個5,973円、160サイズ(重量30㎏)が1個8,273円で送れます。

佐川急便の飛脚宅配便料金③:北海道から沖縄へ

北の北海道から南の沖縄まで(その逆も同じ)は、ダンボール100サイズが1個7,442円、120サイズは料金設定無し、140サイズが1個11,016円、160サイズが1個14,472円となっています。

以上の佐川急便の料金は2019年9月現在(消費税8%)で、全国への配送料は、以下のリンクを参照してご確認ください。

最新の価格及び詳細は:佐川急便「料金検索」

郵便局のゆうパック

クロネコヤマトの宅急便と同じように、郵便局でも「ゆうパック」というサービスを提供しています。

郵便局の「ゆうパック」では、3辺合計が170㎝以下、重量25㎏までの荷物ならば、利用が可能です。

なお、3辺合計長さは170㎝以下のままですが、重量25㎏以上30㎏までの場合は、『重量』ゆうパックというサービスで送ることができます。

郵便局のゆうパック料金①:東京含む関東圏内(1都7県)から沖縄へ

ダンボール100サイズが1個1,870円(税込み:以下同様)、120サイズが1個2,130円、140サイズが1個2,400円、160サイズが1個2,550円で送れます。

なお、『重量』ゆうパックサービスでのMAX、170サイズ、重量30㎏では1個3,500円となっています。

郵便局のゆうパック料金②:大阪含む関西圏内(2府4県)から沖縄へ

同様に、大阪含む関西圏内(2府4県)の大阪府、京都府、滋賀県、奈良県、和歌山県、兵庫県から沖縄まで(その逆の沖縄から2府4県へも同じ)は、

関東圏からと同料金、ダンボール100サイズが1個1,870円、120サイズが1個2,130円、140サイズが1個2,400円、160サイズが1個2,550円で送れます。

この関東から沖縄、関西から沖縄への料金が同じになる仕組みは、クロネコヤマトと一緒です。

郵便局のゆうパック料金③:北海道から沖縄へ

北の北海道から南の沖縄まで(その逆も同じ)は、ダンボール100サイズが1個1,970円、120サイズが1個2,230円、140サイズが1個2,500円、160サイズが1個2,660円となっています。

北海道から沖縄へ送る場合は、関東、関西から送る場合の「100円アップ」と覚えておけばいいでしょう。

以上の郵便局のゆうパックの料金は2019年9月現在(消費税8%)で、全国への配送料は、以下のリンクを参照してご確認ください。

最新の価格及び詳細は:郵便局「ゆうパックの運賃・料金計算」

結論:小口の荷物は郵便局のゆうパックが最もお得!

クロネコヤマトの宅急便と郵便局のゆうパックを比較すると、

東京含む関東圏内(1都7県)及び大阪含む関西圏内(2府4県)と中部、中国、四国地方から沖縄までは、

100サイズで、クロネコヤマトが2,441円、ゆうパックが1,870円⇒571円安い

120サイズで、クロネコヤマトが2,981円、ゆうパックが2,130円⇒851円安い

140サイズで、クロネコヤマトが3,542円、ゆうパックが2,400円⇒1,142円安い

160サイズで、クロネコヤマトが4,082円、ゆうパックが2,550円⇒1,532円安い

さらに、北海道から沖縄までは、

100サイズで、クロネコヤマトが3,089円、ゆうパックが1,970円⇒1,119円安い

120サイズで、クロネコヤマトが3,629円、ゆうパックが2,230円⇒1,399円安い

140サイズで、クロネコヤマトが4,190円、ゆうパックが2,500円⇒1,690円安い

160サイズで、クロネコヤマトが4,730円、ゆうパックが2,660円⇒2,070円安い

となり、料金の差はますます大きくなります。

特に、距離が遠くなっても、100円増しだけに抑えている「ゆうパック」の料金設定はすごいの一言(どうやって実現しているのか不思議)です。

そして、送る荷物の個数が多くなればなるほど、その金額差はさらに大きくなります。

仮に、北海道から沖縄まで、140サイズの荷物を10個送った場合、

クロネコヤマトでは、1個4,190円×10個=41,900円となりますが、

ゆうパックでは、1個2,500円×10個=25,000円となり、その差は、16,900円にもなってしまいます。

なお、ゆうパックでは、持込割引が1個120円、複数口割引が1個60円となっているので、これらに該当する場合はさらに安くなります。

クロネコヤマトでは、持込割引が1個100円、複数口割引は設定無しとなっています。

結論:沖縄へ小口の荷物を運ぶ場合は、郵便局のゆうパックを利用するべし!

中には、神奈川県から沖縄県石垣島への移住で、郵便局のゆうパックを活用し、『12箱で2万5千円!』で引っ越しをしてしまった人もいます。

参考:海空みそら「引越し・移住費用 ゆうパックで格安に!(神奈川県から沖縄へ)」

いかに引っ越し荷物を少なくするかが、離島引越しを安くする鍵です。

荷物を少なくする方法については、引っ越し準備作業で最も大事な不用品の処分についての中で詳しく紹介しています。

目的の離島近くまで飛行機を利用するなら、航空手荷物を活用する

auntmasako / Pixabay

例えば、沖縄県石垣島や東京都八丈島、鹿児島県屋久島など、離島でも飛行機で行ける島は結構あります。

飛行機で行ける場合、早期割引なども充実し航空運賃も安くなってきた今では、あなた自身がフェリーに乗って、長時間掛けていく必要性は、ほとんどないでしょう。

そのような飛行機に乗る場合は、航空手荷物として、普通席なら20㎏(プレミアムクラスは40㎏)まで、3辺の合計が203㎝以内であれば、個数制限なしで、無料で預け荷物として預かってもらえます。(ANAの場合。)

⇒3辺の合計が203㎝以内と言うと、

普通引っ越しで使うダンボールMサイズでも3辺の合計は120㎝~135㎝と全然問題なく、宅配で使うダンボール大は140サイズと呼ばれ、3辺の合計は140㎝以内です。

また、市販の衣装ケース(1段の製品)は、

厚めの商品でも、幅40㎝×奥行き65㎝×高さ30㎝であれば、3辺の合計は135㎝にしかなりません。

さらには、3段収納ボックス、

これも例えば、幅37㎝×奥行き70㎝×高さ63㎝の製品なら、合計はこれでもまだ170㎝です。

液晶テレビは40インチの画面サイズは高さ49.8㎝×幅88.5㎝×厚みは25㎝もあれば厚い方なので、それに画面の枠分を足しても165プラス5㎝×4辺で185㎝。これにグルグル巻きにプチプチ等の緩衝材を巻いても15㎝以上も増えることは無いでしょう。また重量は15㎏~20㎏程度と軽いので問題無し。

なので、よっぽど大きい液晶テレビでなければ、飛行機で運べるはずです。

3辺の合計が203㎝以内って、かなり大きいものまで、載せられますよ。

すると、ダンボール、衣装ケースなら事実上無制限に積め、飛行機でタダで引っ越し出来てしまう?わけにはいかないはずです。

さすがに、一人の荷物が20個も30個も常識的な数を超えるとストップが掛かると思いますが、建前上は問題なしとなっています。⇒よく読んだら小さい字でお一人様合計100㎏までと書いてありました。

詳細は、ANA「無料でお預かりする重さ・サイズ・個数[国内線]

サイズが大きく、3辺の合計が203㎝を超えた場合でも、飛行機の機種毎の貨物室に搭載可能な場合は、預かってもらえる場合もあります。

詳細は、ANA「サイズの大きな荷物のお預かり[国内線]」

飛行機の「航空手荷物」を上手に活用する。

最後に

沖縄本島など大きな島までなら大手もやっていますが、その他の離島までは大手引っ越し業者は手を出していません。

大手の中では、宅配業もやっているヤマトグループと、海運業もしている日本通運ぐらいです。

その他は、海運業(貨客船やフェリーを持っている)会社のグループ企業か、その会社とうまく提携出来ている中小の引越業者ぐらいです。

離島引っ越しでは、是非中小引っ越し業者を利用してみて下さい。

また、大型の荷物は引っ越し業者、小口のダンボールはゆうパックというように、組合わせて引っ越しすることも検討してみて下さい。

こちらの記事も参考に。

ゆうパックで引っ越しする目安はダンボールいくつ?単身パックと料金比較

次回は、実は意外とそんなに高くない『引越業者の様々な引っ越しプラン、航空貨物便編

についてです。

こちらの記事もあわせてどうぞ。