冷蔵庫や洗濯機を2階以上に搬入したい場合、引っ越し業者や料金相場は?

各作業のコツ・注意点
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最近の一戸建て住宅では、2階にキッチンやリビングを設置する場合も増え、

引っ越し先の家の2階に、冷蔵庫や洗濯機を運び入れたいんですけど、引越業者の方にはやってもらえるのでしょうか?

こんな疑問をお持ちの方も、多いと思います。

また、引っ越し以降でも、冷蔵庫や洗濯機の買い替えで、下ろしたり、運び上げる場合もあるでしょう。

そんなことで、今回は特に「一戸建て住宅」の場合に、2階以上に冷蔵庫や洗濯機を運び入れる場合はどうするかについて、お伝えします。

2階以上に冷蔵庫や洗濯機を運び入れる場合の方法と障害とは

冷蔵庫と、洗濯機のサイズと重さについて

まず、運び上げる前に、冷蔵庫と洗濯機のサイズおよび重量について、概要を説明しておきます。

洗濯機のサイズと重さ

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単身向けの洗濯機は、

例えば、洗濯容量5.5㎏のハイアール(JW-C55A)。

サイズは、幅56.2㎝×奥行き50㎝×高さ88.8㎝、本体重量は25.9㎏です。

同様に単身向け洗濯機、洗濯容量5.5㎏のシャープ(ES-TX5C)は、

幅56.5㎝×奥行き59㎝×高さ98.5㎝、本体重量は35㎏です。

 

一般的な洗濯機は、

例えば、3人から5人家族向け(容量6㎏~8㎏)の洗濯機のサイズを見てみると、

縦型洗濯機 日立ビートウォッシュ容量8㎏(BW-DV80C)は、

幅61.0㎝×奥行き63.5㎝×高さ104.0㎝⇒3辺合計長さは228.5㎝、重量は52㎏です。

また同じく、

縦型洗濯機 東芝ZABOON容量8㎏(AW-8V7)は、

幅55.5㎝×奥行き60.5㎝×高さ102.1㎝⇒3辺合計長さは218.1㎝、重量は46㎏です。

 

さらに、全般的に重いことで有名な

ドラム型洗濯機では、

パナソニックNA-VX3900L(洗濯容量10㎏、乾燥容量6㎏)は、

幅63.9㎝×奥行き72.2㎝×高さ102.1㎝⇒3辺合計長さは238.2㎝、重量は75㎏です。

また、同じくドラム型洗濯機の、

東芝ZABOON TW-117A6L(洗濯容量11㎏、乾燥容量7㎏)は、

幅60.0㎝×奥行き75.0㎝×高さ106.0㎝⇒3辺合計長さは241.0㎝、重量はなんと87㎏もあります。

 

さて、以上を総合すると、

単身向けは、

幅、奥行き共に60㎝以内、高さ100㎝以内、本体重量30㎏前後といったところです。

家族向け(容量6㎏~8㎏)の全自動縦型洗濯機では、

コンパクトな物もありますが、幅、奥行き共に60㎝を超え、高さも100㎝超え、重量は50㎏前後となります。

さらに、ドラム型洗濯機ともなると、

幅と高さは全自動縦型洗濯機とほとんど変わりませんが、奥行きが70㎝を超え、重量は70~90㎏前後と非常に重くなるのが特徴です。

冷蔵庫のサイズと重さ

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一人暮らし用の2ドアタイプ(容量150L前後のもの)は、

例えば、三菱電機(MR-P15C)の容量146Lの製品で

幅48.0㎝×奥行き59.5㎝×高さ121.3㎝⇒3辺合計長さは228.8㎝、重量は38㎏です。

同じく単身向け、パナソニック(NR-B14AW)容量138Lの製品で

幅48.0㎝×奥行き58.6㎝×高さ111.9㎝⇒3辺合計長さは218.5㎝、重量は32㎏です。

 

2人から3人家族の場合に適しているのが300~400Lサイズの物です。

三菱電機(MR-C34C)容量335Lの製品で、

幅60.0㎝×奥行き65.6㎝×高さ167.8㎝⇒3辺合計長さは293.4㎝、重量は64㎏です。

同じく、

日立(R-K38JV)容量375Lの製品で、

幅60.0㎝×奥行き66.5㎝×高さ181.0㎝⇒3辺合計長さは307.5㎝、重量は67㎏です。

 

4人以上や育ち盛りの子供がいる家庭では、450L以上のサイズとなり、

東芝(VEGETA GR-P460FD)容量462Lの製品(観音開き、6ドア)で、

幅65.0㎝×奥行き65.2㎝×高さ183.3㎝⇒3辺合計長さは313.5㎝、重量は103㎏です。

500Lを超えるモデルとなると、

シャープ(SJ-WX50D)容量502Lの製品(左右開き、5ドア)で、

幅68.5㎝×奥行き69.9㎝×高さ183.3㎝⇒3辺合計長さは321.7㎝、重量は109㎏です。

 

以上を総合すると、

単身向け(容量150L前後)のものは、

幅50㎝以内、奥行き60㎝以内、高さ110㎝前後、本体重量30~40㎏といったところです。

家族向け(容量300~400L)のものでは、

コンパクトな物で、幅60㎝、奥行きは65㎝以上となります。そして、高さは一気に高くなり160~180㎝、重量は60~70㎏程度となります。

4人以上や育ち盛りの子供がいる家庭用の、容量450L以上のサイズでは、

幅、奥行き共に65㎝以上、高さは180㎝を超えてきます。そして重量はなんと100㎏オーバーということになってしまいます。

各洗濯機、冷蔵庫のサイズ等は、価格.com「洗濯機」価格.com「 冷蔵庫・冷凍庫 」より引用。

洗濯機と冷蔵庫のサイズ・重さから、何が言いたいのか?

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さて、なぜこんな細かな比較をしたかというと、

赤線が引いている個所に注目して下さい。

そうです。

洗濯機、冷蔵庫共に、ある数値が見えてきませんか?

ひとつは、幅、奥行き共に『60㎝』という壁。この数字を境に、単身用、家族用が分かれているとも言えます。家族用製品の場合は、重量50~70㎏程度です。

そして、大型の冷蔵庫やドラム型洗濯機になると、幅、奥行きは『65~70㎝』、さらに重量は100㎏近くもしくは100㎏をオーバーするほどの重量になっているということです。

ところで、2階以上の部屋に、冷蔵庫や洗濯機を運び上げる場合、普通の家ではどうしますか?

あなたが2階の部屋に行くときはどうしていますか?そう階段を使って上に上がりますよね。

一部の家では、ホームエレベーターが付いているところもあるかもしれませんが、普通は階段です。

ようやく、何が言いたいか見えてきたかと思いますが、

冷蔵庫や洗濯機を2階以上の部屋に運び上げる場合にネック(障害)となるのが、階段のサイズ(幅)と階段の構造なんです。

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一般的な一戸建て住宅の階段は「幅80㎝程度」です。これに手すりが付いてくると、手すりの分約10㎝幅が狭くなり、通路として使える幅は70㎝しか無くなってしまいます。

ここで、先ほどの大型の冷蔵庫や洗濯機の幅を思い出してください。

幅、奥行きが『65~70㎝』もあるので、ギリギリ通れると思うかもしれませんが、冷蔵庫や洗濯機を持つ際、手で持つのでその分の余裕もなくてはなりません。

また、この製品サイズは、当然梱包材などが付いていない状態のサイズですから、梱包材が付いていない裸の状態で、何とか通れるかもしれないというだけなのです。

さらに、家の構造上、階段が2階まで一直線になっている家は現代ではまずなく、中間地点で踊り場を設け、折り返すように上がっていくのが一般的ではないでしょうか?

すると、途中で向きを変える時には、冷蔵庫や洗濯機の横幅や奥行きより長い幅を取ることになり、増々余裕幅が無いと、運び上げられない訳です。

このように様々な困難な理由により、特に新品を家電量販店で買ったときにサービスで付いてくる、運送設置サービスでは、ちょっと無理そうだなと思ったら、早々に断られてしまう場合がほとんどです。

一般的には、冷蔵庫や洗濯機の横幅プラス10㎝の幅が階段にないと、運び上げられないと言われています。その為、横幅60㎝までの冷蔵庫や洗濯機なら問題ない訳ですが、65㎝となってくると厳しくなる訳です。

じゃあ、10㎝も幅取っている「手すり」を外してしまえばいいじゃないかと考えるかもしれませんが、ガッチリと固定されているので、普通のドライバーで回したぐらいじゃびくともしません。

そりゃ、体重を支える場所に付いているわけですから、しっかりと固定されています。

インパクトドライバーや電動ドライバーが無いと外せない事でしょう。もし固定している器具やネジがダメになってしまったら、カッチリと付け直すことが出来なくなってしまいます。

出来れば、ハウスメーカー等に依頼して外してもらう方が安心です。1万円前後で対応してもらえます。

階段で運び上げられない場合の方法は?

どうしても、階段で運び上げられないとなった場合に、登場するのが、これから紹介するいくつかの方法です。

小型クレーン(ユニック車)で吊り上げ搬入する

photo credit: Lav Ulv BA68647 (17.06.14, Motorvej 501, Viby J)DSC_2209_Balancer via photopin (license)

これが出来れば一番楽なのですが、小型クレーンを使って搬入する為には、いくつかの制約条件が出てきてしまいます。

1.搬入する部屋に面して、クレーン車が駐車出来るか?そして駐車しても車が通れ、通行の邪魔にならないか。

2.搬入する部屋のベランダもしくは窓が、吊り上げる冷蔵庫などのサイズより大きく搬入可能か?柵や金網は付いていないか?

3.クレーンが動く範囲に、電線や柱など障害となるものは無いか?

これらの条件をクリアできたときに、クレーンでの吊り上げ可能となります。

小型とは言え、クレーンなので、4階ほどの高さまでなら吊り上げが出来ます。

料金相場は、3万円前後です。

「手吊り」と呼ばれる人力で吊り上げ搬入する

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次に、小型クレーンが使えない状況で用いられる方法が、「手吊り」と呼ばれる荷物にロープを掛け、人力で引き上げる方法です。

二階のベランダなどからロープを下ろし、通常、上から2人で引き上げ、下から2人で持ち上げる最低4人に、それにプラスして荷物が回らないようにしたり、壁にぶつからないように荷物の姿勢をコントロールする人が1人、現場監督が1人と何人かで協力して荷物を引き上げます。

但し、3階以上では出来ない為、2階までの場合の限定作業です。

料金相場は、荷物の大きさや重さを元に配置される作業人数により変動しますが、大体2~5万円ほどです。

手吊りでは、引っ越し荷物の預かりサービスも提供している「引っ越し業者」プレミアム・ストレージ・サービス㈱(チトセ)が得意なようです。

参考:プレミアム・ストレージ・サービス「新築一戸建ての2階へ!大型冷蔵庫の吊上げ事例!技術とチームワークが叶える新生活実現サポート」

リフト(昇降機)で搬入する

リフト(昇降機)を持っている引っ越し業者は、かなり限られていて、大手であっても持っていないところもあり、中小の引越業者ではまず持っていないという、それほどの機械です。

リフト(昇降機)とは、その名の通り、簡易エレベーターと言うべき機械です。

運び上げる部屋の真下に設置し、荷物と人を乗せたゴンドラごと、上昇下降が可能で、ユニック同様、4階ぐらいまでは荷物を運び上げることが出来ます。

ユニックと違い、車を停めるほどの大きなスペースは必要としませんが、設置場所の地面がしっかりしていないと使えません。

リフト(昇降機)自体持っている業者が少ないことから、ほとんどの場合、外注業者に作業依頼が行く為、値段は高くなり、

料金相場は、5万円前後です。

クレーン車で搬入する

一戸建ての場合は、上記3つの方法で対応できますが、高層マンション等で主に5階以上の階に吊り上げ作業を行う場合に用います。

費用相場は、4万円程度からですが、階数が高くなるほど料金が加算されていき、1階上がるごとに1万円プラスが相場なので、10階を超える高層階となると10万円以上と高額な料金が掛かる場合もあります。

なお、クレーン車以外のいずれの場合も、製品1台のみの吊り上げ料金なので、買い替えで古いのを下ろして、新しいものを上げるといった場合は、2台分で倍の料金、もしくは業者により2台目は半額とかといったように料金が掛かってくるので、十分注意して下さい。

引っ越しの見積もりのときは、どうしたらいいのか?

先ほどからお伝えしているように、階段で運び上げるのが余裕な場合(ほとんど単身用の製品)を除き、ギリギリ大丈夫か、ちょっと難しいと思われる場合は、

事前に引っ越し業者に、「階段で運び上げることが可能か分からないので、準備をしておいてもらえますか?」と伝えておきましょう。

そうすれば、階段で行ければ全く問題無し。もし階段がダメでも、次にクレーンなどで運び上げることができます。

これを引っ越し日に何も準備をしないまま業者が来て、階段ではダメでした。となると、また日を改めなければならず、別の日の分の作業料金が掛かってきてしまうので、初めから準備をしてきてもらうようにしましょう。

できれば、この引っ越し業者に伝えるときに、住居周辺の状況(道路の幅、電線の有無、その他障害物の有無など)を伝えておくと、引っ越し業者側の準備がスムーズに運びます。

引っ越しではなく、買い替えなどのとき

一括見積もりサービスを利用する

引っ越しではない場合は、その品物単品での作業となります。

すると、引っ越し料金のオプションという形が取れない為、割高になる場合もあります。

そのような場合は、是非、一括見積もりサービスから申し込みするようにしましょう。

すると、特に平日や空いている業者であれば、1点の作業をするだけで、結構いい収入になる(反対に「引っ越し」はたくさんの荷物を運んでも数万円~10数万円程度と、一点当りは安い)ので、喜んで手を上げる会社は多いはずです。

また、繁忙期でなければ、作業員を遊ばせておくよりいいので、値下げにも応じてくれる可能性が高くなります。

以上のような理由から、一括見積もりサービスの利用がおすすめです。

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最後に

冷蔵庫選びの小ネタ

実は冷蔵庫というのは、300L程度の小さいサイズよりも、400~500Lクラスの大きいサイズの物の方が消費電力は少なくて済み、電気代がお得なのです。

例えば、同じパナソニック製品で比べてみましょう。

容量315LのNR-C32HM(3ドア)は、年間消費電力が333kwh

容量450LのNR-F454HPX(6ドア観音開き)は、年間消費電力が249kwh

容量550LのNR-F554WPX(6ドア観音開き)は、年間消費電力が274kwh

となっています。全ての製品が省エネ評価5星ですが、これだけ違います。どのサイズの冷蔵庫を選ぶかは、搬入作業のし易さと、このような省エネ性能も考慮して検討してみてはいかがでしょうか。

一方では、世の中にはガラッと発想を転換し、住居への搬入のし易さから、一例として275L冷蔵庫×2台で550L相当として使っている方もいらっしゃいます。300L以下の冷蔵庫であれば、幅55~60㎝以内の製品がほとんどで、階段での運び上げにも問題ありません。

今回の記事のポイントは、家電の運び入れは『幅60㎝』が運命の分かれ目。

これを是非覚えておいて下さい。

についてです。

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