引っ越し準備中に、ダンボールが足りなくなったら?

引っ越しのコツと注意点
acozza / Pixabay
この記事は約12分で読めます。

本サイトにはプロモーションが含まれています

引っ越しの荷造り作業をしていたら、途中でダンボールが足りなくなってしまいました。さて、どうしたらいいでしょうか?

今回は、「引っ越し準備中に、ダンボールが足りなくなったら?」と題して、引っ越し業者などから入手したダンボールが足りなくなってしまった場合の対処法と、ただダンボールを補充するだけでは、ダメな理由を解説します。

また、引っ越しで使用後のダンボールの処分方法についてもお伝えします。

大手引っ越し業者で支給してくれるダンボール枚数と引越し人数(間取り)との関係

間取りの広さと人数別に、必要となるおおよそのダンボール枚数を以下にまとめました。

参考にしてみて下さい。引っ越し業者の営業マンも、大体この基準枚数をもとに、各お客さんの荷物量に合わせたダンボール枚数の見積もりをしているはずです。

間取り別ワンルーム1K~1LDK2DK~2LDK3DK~3LDK4LDK以上
ダンボール必要枚数10~15枚20~30枚40~60枚50~80枚80~120枚以上
人数別単身2人3人4人以上
ダンボール必要枚数10~15枚20~30枚40~60枚50~80枚以上
大手の引っ越し業者では、数社ほとんどで最大50枚まで無料支給(但し、見積もり料金に含まれている場合もあります)となっているようです。

但し、単身パックなどの場合は除く。

ダンボールは有料・無料に関わらず、いつ貰えるのか?

JustynaKoniecz / Pixabay

引っ越し業者で契約(見積もり)する場合、次のいずれかのタイミングでダンボールを入手することが出来ます。

見積もり時にダンボールを持ってくる場合

まだ引っ越し業者を決めてもいないのに、訪問見積もり時にいきなりダンボールを持ちこみ、無理やり置いて帰ろうとする業者もいます。

成約に繋げるための無言のプレシャーを掛けてくるわけです。

但し、契約が決まれば、即、荷造りが開始できるので一番便利ではあります。

契約成立後に引っ越し業者がダンボールを持ってくる場合

引っ越しの契約が成立後、引っ越し業者の営業マンもしくは作業スタッフが、何かのついでに自宅に持ってきてくれます。

目安としては契約後、3日前後で持ってきてくれる場合が多いようです。

対応が早い業者では、契約したその日に持ってきてくれることもあります。

契約成立後にダンボールが郵送されてくる場合

あまりない珍しいケースですが、契約成立後に、宅急便など配送業者を利用して、ダンボールが届けられることがあります。

この場合、届くのが少し遅くなり5日から1週間もかかる場合があるので、早く荷造りを始めたい場合は、契約時に引っ越し業者に、いつダンボールが貰えるか確認しておくようにするといいでしょう。

ダンボール枚数が足りない⇒補充すればいいという単純な話ではない

引っ越し業者に訪問見積もりしてもらったのに、枚数が足りない場合

Mediamodifier / Pixabay

引っ越し業者が訪問見積もりをして、このぐらいの荷物量だからと選んでくれたダンボール枚数。この枚数で、足りないということは、引っ越し業者の営業マンが荷物量の見積もりを誤ったということです。

ベテラン営業マンであれば、的確に荷物量を把握し、ちょっと余裕をみたダンボール枚数を提供してくれるのですが、

まだ不慣れな新人営業マンでは、大きく見積もりが狂うこともあるでしょう。

こんな場合は、少ない荷物量で見積もりしてくれて、料金も安くなっているし、黙っておけば得するからその方がいいでしょう。と思うかもしれませんが、これは絶対やめた方がいいです。

カップルや家族向け引っ越しで、数枚ダンボールが足りないという程度であれば、その位の空きスペースの余裕を見てトラックを手配しているのでそんなに問題ないですが、

特に単身向けの場合、一般的には荷物がダンボール10個分ほどで済むところ、あと5枚足りないというのでは、荷物量は1.5倍に増えているということです。

ここまで極端でなくても、荷物の少ない単身者の場合は、トラックもギリギリ荷物が載り切るぐらいの小型のトラックを手配していることも多いので、すぐ引っ越し業者に連絡しましょう。

ダンボールの枚数が足りない⇒荷物量が多い⇒当初選定したトラックに積み切れない可能性がある
ということになり、
見積金額が変わる可能性があるのは当然の事、最悪、引っ越し当日のトラックの変更が出来ず、荷物を積み残されてしまうということも起こりえます。

そうなると、営業マンの見積もりが悪かったのか、足りないことが分かった時点で連絡しなかったお客が悪いのかと、揉める原因になりますので、

必ず、もらったダンボール枚数で足りない場合は、引っ越し業者に連絡するようにして下さい。
引っ越し業者の方では、その追加するダンボール枚数を足して、最初に手配したトラックで積み切れるか再計算し、無理な場合は、トラックの手配替えをしなければならないからです。

引っ越し業者では、手渡したダンボール枚数は、きちんとカウントしています。ベッドや食器棚などの大物以外の荷物量は、ダンボール数で把握するからです。

ダンボールの定型サイズ×個数で体積が出せますからね。

インターネットや電話のみで見積もりを依頼した場合

この場合、訪問見積もりで実際の荷物量を見てもらっていないので、ダンボールが足りなくなる事態が発生しやすいと言えるでしょう。

この場合は特に、増えたダンボール個数を正確に伝えておかないと、引っ越し当日になって追加料金が発生したり、トラックに積み切れないことが起こりえるので、十分注意して下さい。

中小引っ越し業者でダンボールを支給してくれなかった場合

中小の引っ越し業者では、経費節減や安い引っ越しを提供するために、ダンボールは支給しないという方針の会社もあります。

そのような場合、荷造りをするダンボールも自分で調達していると思います。

しかし、先の例と同じように、ダンボールをどこから調達してくるかに関係なく、ダンボールの個数が増えるということは、やはりトラックに荷物が積み切れない可能性が出てくるので、この場合も必ず引っ越し業者に連絡してください。

赤帽利用でダンボールが不足する場合

赤帽利用の場合は、車が軽トラックの1サイズのみということで、荷物量が厳密に決まっています。

赤帽利用の場合は、ダンボールは支給されず自分で調達することになるのですが、赤帽利用時の目安に書いてあるダンボール10箱を超えるようだと、あと何箱ダンボールがあれば、荷造りが終わるのか。また、そのはみ出した分のダンボールが、赤帽の軽トラックに「1回で」乗り切るのか確認して下さい。

もし、1回で乗り切らなく、旧居と新居の間を「2回往復」するとなると、

作業時間が倍⇒料金も倍(赤帽は時間制料金の為)になるので、赤帽を利用する場合は、荷物量の増加についてはシビアに捉えるようにして下さい。

赤帽の料金や利用法詳細は、別記事「引っ越しに赤帽を使うのはどんな時?引越業者との違い。」でご確認下さい。

最悪の場合、2倍の料金が掛かるようだと、引っ越し業者を頼んだ方がむしろ安くなることもあるので気を付けて下さい。

そのような中途半端にダンボール数箱分が赤帽に乗り切らない場合は、後で宅急便などで別送した方が安くなります。

クロネコヤマトの宅急便では、東京から関東圏内(1都7県)へは、ダンボール100サイズ(3辺の合計が100㎝という意味)が1個1390円(税込)、120サイズ(同、120㎝)が1個1610円(税込)で送れます。(料金は2022年10月現在)

参考:ヤマト運輸「宅急便運賃一覧表:関東」

足りない分のダンボールはどうやって入手するか?

jaymethunt / Pixabay

ダンボールの入手方法については、以下の何パターンかがあります。

引っ越し業者から入手する

ダンボール枚数が一定枚数まで無料(無料で付いてくる)というプランでは、

各引越業者の規定枚数(概ね50枚)以内であれば、引越業者に連絡すると追加で持ってきて(又は郵送して)くれます。

また、先にも述べた通り、ダンボール枚数が足りなかったということ=営業マンの荷物量の見積もりが誤っていたということになり、当初選定していたトラックサイズでは載せきれない可能性が出てきます。

そのため、きちんとした引越業者であれば、ダンボールの追加手配及びトラックサイズの再検討(必要に応じて料金の再見積もりの提出)をすぐ実施してくれるはずです。

規定枚数を超えた分については、別料金として有料で販売している場合もあります。引っ越し業者によりまちまちなので、ホームページや電話で問い合わせ、確認して下さい。

近所のホームセンターなどで購入する

木材などまで売っているような大きいホームセンターであれば、必ずダンボールを販売しています。

ダンボールのサイズは、様々な大きさがあるので、買いに行く前に手持ちのダンボールサイズを測り、それと同じ大きさのもので揃えると、トラックに効率よく積めるので、ダンボールサイズは必ず確認して下さい。

引っ越し業者から入手できる(もらえる)各社オリジナル(社名入り)のダンボールは、

ダンボール(小/S)が概ね100サイズ(3辺の合計が100㎝という意味)、ダンボール(大/M)が概ね120サイズ(同、120㎝)となっています。

但し、引っ越し業者により、微妙に縦・横・高さのサイズが異なっている点には注意して下さい。

引っ越し業者各社のダンボールサイズが確認したい方は、

引越しラクっとNAVI「意外に差がある?!引越し会社のダンボールをもらって、サイズ一覧表を作ってみた。」に詳しく乗っています。

インターネットの通販サイトで購入する

Amazon(アマゾン)や楽天市場、事務用品のアスクルなどの通販サイトでも、ダンボールが購入できます。

また、ダンボールを専門に扱っている業者では、まとまった数の場合かなり格安で購入できるので、そのような専門業者ダンボールショップなどを探してみるといいでしょう。

インターネットから購入すると、自分で探しに行く手間、運ぶ手間が省けるので、引っ越し準備で忙しい時はおすすめです。

近所のスーパーやドラッグストアなどで「タダで」貰ってくる

スーパーやドラッグストアなどのお店では、商品をトラックなどで配送してもらう際に、商品がいくつかまとまった数が入れられたダンボール(1ケース)で送ってもらっています。

すると、商品が店頭に並んだあとは、このダンボールは不要となり、廃棄物扱いで捨てられることになります。

最近、スーパーなどで、レジ袋を削減する代わりに、商品持ち帰り用のダンボールが隅の方に置かれているのを見たり、実際使って持ち帰っている人も多いかと思います。

あれは不要なダンボールなのです。

ダンボールを無料で入手する方法及び、スーパー、コンビニ、家電量販店など『どこで』もらうのがおすすめなのか、もらってくる際のコツなど、詳しくは別記事で紹介しているので、こちらをご覧下さい。

引っ越し後、不要になったダンボールはどう処分する?

新居への引っ越しも無事終わり、荷物の荷ほどきが終わると出てくるのが、せっかくもらった又は購入したダンボール。

引っ越しも終わり、不要になったダンボールはどうしたらいいのでしょうか?

引っ越し業者によっては、無料で回収してくれます

引っ越し業者によっては、引っ越し後のダンボール回収を無料でしてくれる業者もあります。

引っ越しの契約時、もしくは新居への引っ越しの完了時(料金支払い)のときにでも確認しておくといいでしょう。

引っ越し業者が回収してくれない又は自分でもらってきた場合は

通常、どこの自治体でも「資源ごみ」としてダンボールを回収している場合がほとんどです。

お住いになる新居の自治体のホームページなどで、資源ごみ回収の曜日を確認し、回収してもらうようにしましょう。

自分で購入した程度の良い状態のものは現金化できるかも?

ホームセンターやインターネットの通販ショップなどで、お金を出して買ったダンボールをみすみす捨ててしまうのはもったいないですよね。

そんな場合、ダンボールを現金化できる方法があるのを知っていますか?

詳細は、以下のサイトなどで確認して下さい。

参考:ヒカカク【裏事情】段ボールが売れる?その理由と買取相場まとめ

参考:写真で学ぶ新規就農のポイント【お金になること】ダンボールを売ろう!軽トラ一台で3000

ダンボールは、製品により薄い、厚い、丈夫などの差があり一概には言えませんが、100サイズで重量500g弱、120サイズでは800g弱ぐらいになります。

そして業者での買取相場は、10~12円/㎏ぐらいのようです。

但し、買い取り業者に買ってもらう場合は、ある程度のまとまった量が無いと逆に回収費用を取られることもあるので、注意して下さい。

最後に

今回の「引っ越し準備中に、ダンボールが足りなくなったら?」の内容いかがでしたでしょうか?

これで引っ越しの時のダンボールに関する心配はなくなりましたか?

引っ越しの準備などについて、心配がある方はこちらの記事もおすすめです。併せてご覧ください。

引っ越し準備にかかる日数はどのぐらい?

引っ越し準備が終わらないとどうなるの?

についてです。

こちらの記事もあわせてどうぞ。

ゆうパックで引っ越しする目安はダンボールいくつ?単身パックと料金比較
今回は「ゆうパックで引っ越しする目安はダンボールいくつ?単身パックと料金比較」と題して、郵便局が提供する「ゆうパック」のサイズや料金など基本的なことから、「ゆうパック」を使った引越しと単身者向け引越しの王道「単身パック」を料金比較した結果までお伝えします。
失敗しないダンボールの組み立て方と補強に効果的なガムテープの貼り方
ダンボールの組み立て方やガムテープでの補強の仕方によっては、入れ物としての強度が変わってしまうのはご存知ですか?今回は『失敗しないダンボールの組み立て方と補強に効果的なガムテープの貼り方』と題して、意外と重要なダンボールの組み立て方やガムテープの貼り方について、詳しく解説します。
引っ越しの荷造り「いつから」始めるのが正解?引越人数、一戸建てや海外引越しの違いなど
今回は「引っ越しの荷造り「いつから」始めるのが正解?」と題して、引っ越しの荷造りは「いつから」始めた方がいいのか。 また、一人暮らしや家族連れ、間取りの違いによる目安、一戸建てを購入した時や海外引越しやゴミ屋敷の場合はどうなの?等々、様々な切り口から話をします。