関東⇔関西への引っ越しでは新しい家電の準備が必要ですか?

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さて、あなたは、関東⇔関西に引っ越しをしたことはありますか?

残念ながら私自身はありません。

しかし、テレビなどで見る限り、しゃべる言葉、食べ物、お笑いからして、全然違いますよね。

そして、違うのはこれらだけでは無いんです。

生活に欠かせない、電気。この仕組みも関東、関西では違うのを知っていますか?

今回は「関東⇔関西への引っ越しでは新しい家電の準備が必要ですか?」と題して、関東⇔関西に引っ越しをするあなたのために、

関東と関西の電気の仕組みの違いを説明し、中には、そのままでは使用できない家電製品があることを理解しておいてもらおうと思います。

関東と関西の電気の違い

関東と関西では、電気が違うんです!えっと思うかもしれませんが、本当です。

え、じゃあ海外に行くときみたいに電圧が違うの?そうでは無いんです。

電圧は関東と関西どちらも100Vなんですが、【周波数】が違うんです。

皆さんも、低周波、高周波とかいう言葉聞いたことないですか?

この低周波、高周波というのは、「周波数が低い、高い」ということを言っています。それは音や、無線信号、地震など、様々な振動するものについて同じことが言えます。

つまり、周波数とは、1秒間当りの電気や音などの『振動数(変化する回数)』を表しているのです。

この電気の周波数(振動数)が関東と関西では異なっています。
関東では50Hz(ヘルツ)、関西では60Hz(ヘルツ)です。

海外など違う国ならまだしも、なぜ同じ日本の中でこのようなことが起こってしまっているのでしょうか?

なぜ関東と関西で周波数が違う?

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その理由は、古く明治時代にまでさかのぼります。文明開化を境に、一気に外国の新しいものを取り入れ始めた日本(当時の明治政府や企業など)。

その当時、蒸気機関車やガス灯などと一緒に、電気がもたらされました。

しかし、その当時の電気会社、東京電灯(関東)と大阪電灯(関西)では、それぞれ独自に、海外から電気を作る基となる「発電機」を輸入しました。

それは1890年代後半の事で、今から130年近くも前の話です。

その時、東京電灯(関東)が輸入した発電機は「ドイツ製の50Hz」の発電機。

一方、大阪電灯(関西)が輸入したのは「アメリカ製の60Hz」の発電機です。

その発祥が違うことから、100年以上たった今でも、この当時の影響で、関東では50Hz、関西では60Hzが今でも使われているわけです。

ちなみに、関東と関西の境界線は、新潟県の糸魚川と静岡県の富士川を結んだ線を境にして、東と西に分かれます。

そして、境界線付近の限られた一部の地域では、なんと「50Hzと60Hzが混在」する地域もあるのだそうです。

この糸魚川静岡構造線は、地球科学的にも、ここから東の日本は北アメリカプレートの上に乗っており、ここから西はユーラシアプレートの上と明確に違うのです。

このことから、

当然ながら、北海道から九州に引っ越す場合や、四国から東北へ引っ越す場合など、【境界線を跨ぐ場合】は、周波数が変わるので注意して下さい。

周波数をどちらかに統一することはできないの?

出来れば統一したいという話は、過去にも何度か議論の的になりました。

しかし、その度に、既存の送電設備やその他の機器を改修するためのコストが莫大な額になることや、改修期間中の電力安定供給の問題など、様々な課題があることから、実現には至っていないのが現状です。

周波数が違うと何か問題あるの?

そうです。周波数が違うと問題大アリなんです。

モーターを利用している製品では、製品の回転数は電気の周波数に比例するのです。以下の式を見て下さい。

モーターの定格回転数N【rpm(一分間当たりの回転数)】は、

N=Ns(1-s)=120/P×(1-s)

で求められます。

ここでf:電源の周波数(㎐)、P:モーターの極数、s:すべり(%)です。

参考:住友重機械ギヤモータ株式会社「モータの運転の基礎知識」

そして、この「f」の数字が50(Hz)と60(Hz)とでは、60/50=1.2倍もの違いが出ることが分かるかと思います。

すなわち、例えば、50Hzで1分間に1000回転するように設計された製品を、60Hzで利用すると、回転数は1.2倍の1200回転になってしまいます。

逆の場合で、60Hzで1分間に1000回転するように設計された製品を、50Hzで利用すると、回転数は1/1.2の833回転になってしまうということです。

また、50Hzで設計されているものは、50Hzで100%の力が出るように設計されています。それを60Hzで使うということは、120%の力で使うということで、部品などにも相応の負担が掛かることになり、良い使い方ではありません。

モーターを利用している製品には以下のようなものがあります。

・洗濯機

・ジューサー

・掃除機

・扇風機

・冷蔵庫

・ヘアドライヤー

・古いレコードプレーヤー(特に周波数切り替えスイッチの付いていないタイプ)

その他にも、回転(モーター)とは関係なさそうに見える製品として、

・電子レンジ

・エアコン

・電気式時計やタイマー

・蛍光灯

などがあります。しかし、

2020年現在の製品では、ほとんどの家電が『インバーター制御』をしているので、周波数に関係なく、どちらでも問題なく使えるようになっています。
但し、2000年前後に作られた製品では、インバーター式が採用されていない物もあるので、古い家電製品では注意しなければいけません。
もし、インバーター式の物でない場合は、ベルトやプーリー、タイマーなどの部品交換が必要となります。
その製品がどちらでも問題なく使えるかどうかの見分け方は、製品に貼ってある性能諸元のシールや取り扱い説明書などに、
「50Hz専用」、「60Hz専用」などと書いてあるものはNG
「50Hz/60Hz」、「インバーター」などと書いてあるものはOKです。

最後に(まとめ)

結論

現在主流のインバーターを搭載している家電では全く問題無し。そのままどちらへ持って行っても使えます。但し、古い家電では要注意。
見分け方は、「50Hz専用、60Hz専用」などと書かれていないかチェックする。

についてです。

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