さて、6月の引っ越しというと、何を思い浮かべるでしょうか?
沖縄や北海道などの一部地域を除くと、日本列島上空に梅雨前線がデンと居座り、ジトジトした雨の日が続いてるイメージでしょう。
こんなほぼ雨の毎日が続く中、引っ越ししたいと考える人が果たして居るのでしょうか?
今回は「6月梅雨時期の引っ越しは?料金や注意点など利用する上でのコツを紹介」と題して、梅雨時期の6月の引っ越しについて考えてみます。
梅雨時期、6月の引っ越しとその対策、注意点など
荷物の梱包は濡れないように注意する
しかし、あなた自身でも事前対策をしっかりやっておきましょう。
それは、ダンボールの中に荷物を入れる前に、ゴミ出し用のゴミ袋などを先に入れ、その中に、荷物を詰めていく方法です。これであれば、万が一外側のダンボールが濡れても「中の荷物」はゴミ袋で守られ、濡れるのを防いでくれます。
プラスチックの衣装ケースに入っている衣類は、引き出し口の部分をガムテープなどで目張りしておくだけで簡易防水処理が完成するので、非常に簡単なためおすすめです。
その他の濡れては困る家電用小物、テーブルタップコンセントやパソコンの外部HDD、DVDプレイヤーなどは、必要に応じて大型のプラスチックコンテナケースを1個購入し、そこに全て入れてしまいましょう。これだけで基本防水対策はOKです。
後述する「コンテナ便」などで、長距離長時間輸送時の内部結露を心配する場合は、これらのケースに、押し入れやタンスなどの湿気取りの為の「除湿剤を同梱」しておくと、さらに安心です。
更には、もっと大事なものは、ジップロックなどの「食品保存用バッグ」に入れて個別に完全防水にしてしまいましょう。
また、大型の家電やタンス類は、エアーキャップ(プチプチシート)や食品ラップで包んだりして、濡れ防止対策します。食品ラップでグルグル巻きにするのは、品物保護の点から、晴れの日でも輸送業界では定番です。
その他、湿気に弱い「革製品」や「木製製品」は濡れない対策をすることはもちろんの事ですが、
荷物の搬入が終わったらすぐ梱包を解き、濡れが無いか確認した後、乾いた布などで湿気を拭きとり(防水梱包すると、内部に結露することが有る為)、風通しの良い部屋で乾燥させるようにします。
引っ越し直前まで使っていた掃除用雑巾や生乾きの洗濯物に注意
引っ越し直前まで使っていた、トイレの手拭きタオルや掃除用の雑巾、引っ越しの前の晩に洗濯して干して置いたけど、乾かず生乾きのまま梱包しなければならない洗濯物などは、それぞれ品目ごとに分けて、ビニール袋などに入れて軽く袋の口を縛っておく程度にしておきます。
ここがポイントですが、簡易的に封をすれば構わないという事です。完全に密閉してしまうと、その中で蒸され、後は...とんでもないことになってしまいます。
そして、新居への到着後は、すぐに取り出して乾かせるように、引っ越し荷物の中でも特に分かりやすくしておく工夫が必要です。
数日後に発見された日には目も当てられません。
新居への荷物搬入時はしっかりと水滴をふき取ってから
いくら荷物の防水をきちんとしていても、荷物を玄関口から搬入する際には、外部の防水梱包をほどき、水気が付かないようにして室内へ運び入れます。
さらには、引っ越し当日の雨の程度によりますが、引っ越し作業員の方が濡れているという事もあり得ます。
そのようなことから、
もし、フローリングの床や畳が濡れてしまったら、その場ですぐ水気を拭き取り、後でシミや色落ちの原因にならないようにしておきましょう。
これらの作業が、雨での引っ越しでひと手間増えるので、ちょっと作業が面倒ですが、後作業もしっかりとやっておきましょう。
意外と引越し需要はある。忘れてはいけない「ジューンブライド」
誰が梅雨時期の雨の時に、引っ越しするんだと思うかもしれませんが、
意外な盲点が『ジューンブライド』「6月に結婚する花嫁は幸せになれる。」という西洋の風習に倣ったものです。
但しこれ、発祥の地、ヨーロッパでは6月は晴天に恵まれることと重なり広まったものなのですが、
一方、日本では、6月は梅雨時期真っ只中。
日本のブライダル業界が、梅雨時期で利用者が減少する時期に、利用者を増やすためにやっているとしか思えないのは私だけでしょうか?
まあとにかく、ブライダル業界が情報誌などで、特集を組んだり盛り上げたりするおかげで、6月の縁起の良い日では、結婚式と同じく、「結婚に伴う引っ越し」の一定需要があるのです。
その為、大安や友引などを中心に、6月は梅雨時期にもかかわらず、例年引っ越しの予約が結構入っています。
大安や友引などの「六曜」については、『引っ越しする時、縁起の良い日と悪い日は。先勝と先負ならどちらを選ぶ?』の記事で詳しく解説しています。併せてご覧下さい。
なお、結婚に伴い引っ越しする方には、こちらの記事がおすすめです。
『シチュエーション別、引っ越しのコツ(同棲/結婚編)』の中では、新郎・新婦2人の旧居(2か所)に寄ってから新居へ向かってくれる、「立ち寄りプラン」について紹介しています。
どうせ、6月の梅雨時期なんてだれも引っ越ししたがらないでしょ。と思っていると、予想外に予約が取れないという事になるので、気を付けて下さい。
長距離のコンテナ引っ越しは要注意
一般的に、長距離を引っ越しする場合は、JR貨物のコンテナ便や船を使った海上コンテナ便を利用すると、長距離引っ越しを安くできると言われています。
しかし、梅雨時期、鉄製のコンテナに密閉されたまま何日も換気がされないかと思うと、カビが生えないか非常に心配です。
様々な種類があるコンテナの中には、エアコンや換気扇が付いているタイプもありますので、梅雨時期のコンテナ便による引っ越しでは、そのような湿度対策がしっかりしたコンテナを利用できるか、引っ越し業者の担当によく確認しておくようにしましょう。
コンテナ便については『引越業者の様々な引っ越しプラン、コンテナ便編』の記事で詳しく解説しています。併せてご覧下さい。
強風が伴う大雨や豪雨の時は、引っ越し日程の延期も視野に入れる
引っ越し当日の天気が、強風が伴う大雨や豪雨などあまりにも荒天が予想されるような場合は、引っ越し業者は「大丈夫」だと言い張っても、あなた自身の判断で、決行するかそれとも引っ越しを延期するか決断するようにしましょう。
梅雨のシトシトした雨ぐらいなら、多少濡れる程度で問題ありませんが、強風などでは荷物が飛んで行ってしまう危険や、あまりにもの豪雨では荷物を運ぶことすらままならないかもしれません。
梅雨時期の場合は、どのような場合がキャンセルや日程延期の対象となるのか、引越業者に事前に確認しておくことが大事です。
分かりやすく図解すると、
このようになります。
臆せず、無理そうだと思ったら延期することも必要です。
賃貸物件市場は、停滞時期
前回の「5月の引っ越し」の記事の中で、5月のゴールデンウィークまでが、4月の新年度(進学、就職、転勤)の引っ越し需要がひと段落することはお伝えした通りです。
さらに、ゴールデンウィーク以降は、値段も通常期料金になり、天候も安定して引っ越しに良い時期になります。
そして、この梅雨に入る時期までに入居者が決まっていない物件は、少々難ありかもしれないことは、お伝えしたとおりです。
その為、年間通して多少は入退去があり、いくら賃貸市場に流動性があるとは言え、3月~5月ごろでその年の入居者のほとんどは決定しているので、良い物件ほど探すのが難しくなってくるのが、この頃6月ごろです。
さすがに、6月になっても入居者が決まっていない物件の大家さんは、賃貸収入が入らないと困るので焦り始める時期です。
しかし、それを逆手に取るならば、入居を決めるために、大家さんの方でも条件を譲歩してくれる可能性は大いにあります。
例えば、敷金は無理にしても礼金をゼロにしてくれるとか、月額家賃の多少の値下げには応じてくれる可能性もあります。
このように、家の間取りやその他の条件も悪くない割に、物件を安く借りられる可能性があるのが、6月の賃貸物件市場の特徴です。
また、5月の中旬~末頃に退去者が出た物件では、部屋のクリーニングなどを入れるとちょうどこの時期に出物となり、引っ越しする人の少ない6月は、掘り出し物物件をゲットできるチャンスは高いと言えるかもしれません。
物件探しについてはこちらの記事も参考に。
肝心の引っ越し料金相場は
先にも話をした通り、5月のゴールデンウィークまでの繁忙期は過ぎ去り、6月は通常期の料金になっています。
但し、ジューンブライドで結婚に伴う引っ越し需要がある為、6月と言えども週末の土日そして大安や友引の日などは、引っ越し料金がやや高く設定されています。
参考までに、引っ越し大手「サカイ引越センター」の料金相場(カレンダー)を見てみると、以下のようになっています。
最後に
6月の引っ越し事情、いかがでしたでしょうか?
雨が多く、荷物が濡れるリスクが高い割に、ジューンブライドの影響で、土日、大安や友引など縁起の良い日の引っ越し料金が高いなんて、ちょっと納得しがたいです。
私個人的には、雨の心配も不要で、通常期料金になってきたゴールデンウィーク明けの
5月中旬から下旬にかけての引っ越しをおすすめします。
この時期は6月ほど安くはないですが、雨対策で気遣いする必要もなく、また梅雨時期や夏の前でエアコンの分解整備にも出しやすい時期(梅雨時期では無理ですよね)なので、おすすめです。
これなら、6月にジューンブライド(結婚式)を予定している人でも、1か月ほど早く入籍し新居へ引っ越しすればいいだけですから。
例年の梅雨入りカレンダーなどを確認して、引越しの日取りを決めてみて下さい。
5月の引っ越しについては『5月のGW連休中、引っ越しは避けるべき、それとも?料金や条件は?』の記事で詳細をごらんください。
引っ越しする日取りが決まったら、後は引越業者の予約です。
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引越し時期に衣替えが重なる方はこちらも併せてどうぞ。
年間通しての引越し料金相場については、こちらの記事をご覧下さい。
についてです。