原付バイク、引っ越し荷物と一緒に運んでもらえるの?方法や費用相場など

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同じ市区町村内など近距離の引っ越しならば、自分で原付バイクに乗って行くこともできるでしょう。

しかし、引っ越しする距離が遠い場合や、自動車を運転して行く場合、残される原付バイクはどうしたらいいでしょうか?

すると、気になるのは「引越業者は、引っ越し荷物と一緒に原付バイクは運んでくれるのか?」ということだと思います。

今回は、原付バイクを引っ越しする様々な方法や、費用相場について考えてみます。

原付バイクの引っ越し、その前に。原付バイクとは?

原付バイクとは、正式には「原動機付き自転車」と呼ばれ、日本のHONDAが創業初期に開発した物も、まさに、自転車そのままの見た目に原動機(当時は終戦で余っていた無線用発電機)を取り付けただけのものでした。

ホンダ創業の原点 原動機付自転車 エンジンもかかる!

画像引用:YouTube

海外ではペダル付きの自転車に原動機を付けたものをモペッド(Moped)と呼んだり、スクーター(Scooter)と呼ばれています。

日本では「原チャリ」や、「原付」、「スクーター」など様々な呼び方がある「原動機付き自転車」ですが、本記事では「原付バイク」の名称で統一させていただきます。

「道路運送車両法」による区分

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日本の道路運送車両法の区分によると、原動機の排気量によって

50㏄以下が原付一種(ナンバー白色:市町村名)

51㏄~90㏄が原付二種(ナンバー黄色:市町村名)

91㏄~125㏄以下が原付二種(ナンバーピンク色:市町村名)

となっています。

また、電動バイク(エンジンではなく電動機:モーターを搭載)の場合は、

モーターの定格出力によって、

0.6kw以下が排気量50㏄のバイク(原付一種)と同等

0.6kwを超え0.8kw以下が、排気量51~90㏄のバイク(原付二種)と同等

0.8kwを超え1.0kw以下が、91~125㏄のバイク(原付二種)と同等

というように規定されています。

蛇足ですが、東南アジアなど海外では、免許制度の違いから、スクータータイプでも排気量150㏄までのバイクが、日本で言う「原付バイク」とされていることも多く、海外からの輸入モデルを購入する際には、日本の免許制度との違いを考慮しておく必要があります。

「道路交通法」による区分

ただし、ここで紛らわしいのが、道路運送車両法とは違う別の法律「道路交通法」によると、

50㏄以下が原付、それ以外の50㏄を超え400㏄までが普通自動二輪車

と法律により区分が変わってしまうという点なんです。

画像引用:Tossnet一般社団法人東京都自動車整備振興会「バイクの区分」

原付含む125㏄以下のバイクは、高速道路など自動車専用道路は走行できない

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原付バイクなどに乗っている方は、既にご存知の通り、50㏄以下の原付バイクの最高速度は、一般道で30㎞/h制限となっており、

また51㏄以上125以下の原付二種のバイクでも、制限速度は上がるものの、高速道路や自動車専用道路(バイパスやオーバーパスなど)の走行は出来ません。

その為、今回のテーマである「原付バイク」の引っ越しにおいては、これらの道路を使った長距離移動が出来ない為、長距離を自走して引っ越しするには、これらの道路を迂回したりしなければならずかなり大変です。

原付バイクを引っ越ししたいと考える前の予備知識

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原付バイクを運ぶ際にまず考えなくてはいけないことは、すごく当たり前ですが、運ぶそれぞれの手段に「原付バイク」が入る(載せられる)スペースがあるかという事です。

また、トラックなどの輸送手段に「原付バイク」を乗せられたとしても、基本的に布団などの軽いもの以外は、原付バイクの上に荷物を載せることは出来ない(⇒破損や変形してしまう)ので、トラックの荷室に高さが有っても、原付バイクのみしか積めない(床面積をバイクだけで占有してしまう)という事を覚えておいて下さい。

あなたの選択する引っ越しプランはどういうプラン?

原付バイクを運ぶには、どうしたらいいかという事ですが、いくつかのパターンに分かれます。

①単身で荷物が少ない場合

あなたが単身で荷物が少なく、引越業者が提供している「単身パック」などを利用する場合は、「決まった大きさ(定型サイズ)」までの荷物しか積めません。

このような「単身パック」では、もちろん原付バイクを乗せるスペースは無いので、別の方法で運ぶことを考えなくてはなりません。

しかし、バイク輸送専門会社BHSでは、単身パックとバイクの輸送を組み合わせたプランを提供しているので、これを利用するのも一つの手です。

詳細は、BHSお引越しパックで確認して下さい。

②単身で荷物が少なく、赤帽を利用する場合

前項と同様に、単身で荷物が少なく特に近距離の引っ越しの場合は、赤帽を利用することを考えるかもしれません。

しかし、赤帽で運べる荷物量は軽トラックサイズになるので、よっぽど引っ越し荷物が少ない場合以外では原付バイクを乗せるスペースは無いはずです。

すると、この場合も別の方法で運ぶ必要が出てきます。

赤帽を使った場合にどのぐらいの荷物量が運べるかは、『引っ越しに赤帽を使うのはどんな時?引越業者との違い。』の方で解説しています。知りたい方はこちらをご覧ください。

③2人以上の引っ越しで、2tサイズ以上のトラックで引っ越しする場合(但しトラック1台貸し切りに限る)

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通常、2人分以上の引っ越し荷物がある場合は、引越業者に引っ越しの見積もりに来てもらうと、トラックのサイズが2tサイズ以上になるはずです。

あなたの引っ越し荷物の量にもよりますが、原付バイクが載せられるスペースがある場合や、もしくは原付バイクを一緒に運んでほしいとあなたがお願いした場合、引っ越し業者によって対応は変わりますが、

引っ越し荷物と一緒に、原付バイクを運んでもらえる場合(または可能性)があります。

但し、通常のプランではなく、引っ越し料金を安くするために、混載便などの他の利用者とスペースを共有する場合は、原付バイクを運んでもらうのは難しくなります。

大手引越業者の場合

photo credit: kemeko1971 Honda Super Cub Model CA100, 1962 via photopin (license)

各引越業者の内部規定により対応は異なりますが、一般論として大手引越業者は、オプション料金として【引っ越し荷物とは別】で運んでもらえる場合がほとんどです。

そして、その場合に実際の運搬をするのは、提携のバイク運送専門業者などになるため、バイク運送専門業者への仲介手数料が乗ってくるので、直接「バイク運送専門業者」に頼む場合より料金は高くなるのが当たり前です。

引っ越し大手(業界4位)のヤマトホームコンビニエンスでもバイクの輸送を受け付けていて、ネット上でバイク輸送の料金検索が可能です。

試しに料金検索してみると、東京都から大阪府まで、100㏄以下のバイクの輸送で、料金は税込み55,404円(引取日5月17日の場合)と出ました。

参照:ヤマトホームコンビニエンス「車・バイクの輸送料金のお見積り」

大手引越業者に頼む場合は、まず、自社で運んでもらえるのかどうかを確認しましょう。

自社でなく、提携業者に丸投げされるぐらいなら、あなた自身で別の引越業者を当たるか、バイク運送専門業者へ直接、輸送を依頼したほうがいいです。

バイク運送専門業者で輸送する場合の費用相場や必要日数などについては、以下の記事が参考になります。

「距離別」、「車種別」、「目的地別」にどこの業者がおすすめか詳細比較しています。是非ご覧ください。

引っ越しの時にバイクを輸送する場合の相場やおすすめの業者は?

一緒に運んでくれるかオプション扱いになるのかの境目は

LJ- / Pixabay

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引越し侍の予約サービスを使ってみると、

引っ越し荷物の入力欄には、バイク(50㏄未満)はチェック欄があります。

そして『※50㏄以上はオプション作業となりますので、入力はしないでください』と注意書きがあります。

ここで冒頭で紹介した排気量区分では、確か「50㏄以下」が原付一種(ナンバー白色)じゃなかったっけ?と思うかもしれませんが、実際の商品としての「原付バイク」の排気量は各社とも「49㏄」で作られているため、このような紛らわしい表記になっているものと思われます。

また、同様にアーク引越センターの「バイクのお引っ越し」の紹介ページには、

アーク引越センターでは、50㏄までの原動機付自転車は引っ越しプラン内での料金で運搬が可能です。ただし、50㏄以上のバイクの運搬はオプションサービスとなりますので、お見積の際などに併せてお問い合わせください。

と記載されています。

参照:アーク引越センター「バイクのお引っ越し」

これらの事から、

引っ越し業界としては、一般的に50㏄以下の原付一種は、引っ越し荷物の一部として捉えているが、51㏄以上の原付バイク(原付二種)は、オプション扱いというように区分けしているようです。

もし、大手引越業者を利用し、引っ越し荷物と一緒に運んでもらう場合(50㏄までの場合)は、追加料金が発生しないアーク引越センターなどが良いかもしれません。

中小引越業者の場合

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これも、各引越業者により対応は異なりますが、中小引越業者の場合は、「トラックのスペースが有れば」あまり細かいことは言わず、引っ越し荷物と一緒に運んでもらえる場合もあります。

但し、この場合覚えておいてほしいことですが、原則的に「燃料のガソリン」が入ったままの原付バイクは、『危険物である』ということです。

そして、危険物は、引っ越しの一般的ルール=標準引越運送約款(やっかん)によると、引っ越し運送を拒絶できる荷物という扱いになっています。

同様に、灯油の入ったままの石油ストーブも危険物と見なされそのままでは運んでもらえない引っ越し荷物の一つです。

なぜなら、原付バイクも石油ストーブも同じですが、中に入っている燃料の「灯油やガソリン」が漏れたりこぼれたりすると、

トラック内に可燃性の蒸気が充満して発火や爆発の危険があったり、そこまでひどくなくても、荷台に燃料による油染みなどが出来てしまったり、他の荷物を汚損してしまう可能性があるからです。

特に、原付バイク含むオートバイは倒れてしまうと、燃料が漏れやすいので、引越業者としては運送に際して注意が必要な品物だからです。

その為、

バイク運送専門業者ではなく、通常の引っ越し業者に運搬を依頼する場合は、原則、燃料のガソリンは極力抜いておく必要があります。

自分で燃料を抜くことが出来ない場合は、近くのガソリンスタンドなどに相談すると、燃料を抜いた上で、ガソリンの処分まで行ってくれると思います。

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但し、引越業者によっては、多少ガソリンが入っていてもそのままで構わないと言う場合もありますし、可能な限りガソリンは抜いてくださいと言う場合もあるので、あなたの利用する引っ越し業者に事前に確認しておくことが大切です。

ちなみに、私自身の経験では、10年ぐらい前に中小の引越業者を利用した時は、250㏄のバイクは、ガソリンそのまま(満タンではなく半分ぐらい)で、引っ越し荷物と一緒に引越業者のトラックで運んでもらえました。

このときは2人家族の荷物量で、トラックは4t車(車体後部にパワーゲートと呼ばれる昇降装置付き)、26インチの自転車2台とバイク1台を運んでもらっています。

通常、バイクや自転車が無い場合の2人家族の一般的荷物量だと、2tロングのトラックが選定されるはずです。

そして、積み込み積み下ろし作業を見ていると、積み込みは最後に空きスペースに、積み下ろしは真っ先にとなっていました。

この時の引っ越しでは、バイクと自転車が有ったために、4tトラックの荷台には結構余裕があった(全体の2/3ぐらいしか埋まっていなかった)のを覚えています。

バイクの固定は、毛布で養生したうえで、前輪のフロントフォーク部と後部のフレームの2か所をロープでトラックと固定するという方法で丁寧に積載してくれました。

このとき、4tトラックを使った隣の県(50㎞程度)への引っ越しで、引っ越し費用総額は7万円ぐらいでした。

⇒最近はコンプライアンスとか内部規定がうるさくなっているので、この事例はあくまで参考という事で、実際にどういった条件で運搬可能かどうかは、各引っ越し業者に確認して下さい。

引越業者またはバイク運送専門業者に頼んだ場合の料金相場のまとめ

photo credit: Rod Waddington Hanoi Street via photopin (license)

他の引っ越し荷物と一緒に運んでもらえる場合、全体の引っ越し料金に込み⇒一番安く済む

引っ越し業者でオプション料金で運んでもらえる場合:東京⇔大阪間(自宅-自宅間)で約5.5万円~

バイク運送専門業者に頼んだ場合:東京⇔大阪間(デポ-デポ間)で約2万円~

④自分で引っ越しする又はレンタカーを借りて引っ越しする場合

photo credit: JLaw45 Toyota Hiace via photopin (license)

もし、自分で自家用車を使って引っ越しする場合やレンタカーを借りて引っ越しする場合に、特に背の高いハイエースやセレナなどのワンボックスカーを使う場合は、原付バイクを車に搭載して運搬することも出来るでしょう。

また、他の荷物が無ければ、軽トラックでも原付バイクと少々の荷物なら乗せることは可能です。

通常のスクータータイプの50㏄の原付バイクで車重は70㎏前後、ホンダのスーパーカブで約80㎏、一部の重い車種では100㎏を超える物もあります。

なお、原付2種で50㏄以上125㏄未満の車種でも、50㏄と車体共通でエンジンの排気量だけ大きい場合も多いので、

50㏄に比べてほとんど重さが変わらない場合やプラス10㎏程度に収まり、軽い部類で100㎏未満、ギア付きの背の高いバイクや一部のスクータータイプを除き、ほとんどの原付バイク(125㏄未満)は重量120㎏ぐらいまでに収まります。

あなたが所有している原付バイクがどのぐらいの重さかは、そのバイクのカタログや取説を見るか、以下のサイトなどで確認してみると分かります。

greeco motorcycle:排気量50㏄以下の車両重量が軽いバイクランキング[50㏄クラス]

greeco motorcycle:排気量125㏄以下の車両重量が軽いバイクランキング[125㏄クラス]

ワンボックスカーや軽トラックに乗せるのに、専用の積載用ラダーレール(通常1万円程度)があれば文句はありませんが、持っている人はバイク屋さんかバイクレースをしている人ぐらいで、普通は持っていないでしょう。

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その場合は、ホームセンターに行って、タイヤ幅より少々幅広の木材(建築用の2×8材=板厚38㎜×板幅184㎜×長さ910㎜など)を購入(1本1000円以内)して使用すれば問題ありません。

スクーターのタイヤ幅(トレッド幅)は90㎜(タイヤサイズ表記例:90/90-10)ほどなので、2×8材(幅184㎜)であれば、バイクを車両に積み込むとき多少タイヤが左右にふらついても板から落ちることは無く安心です。

実際の搭載の仕方は、以下の情報が参考になると思います。

参考:教えて!goo「原付dioの50㏄をハイエースに積んで運びたいんですけど大人3人くらいいれば持ち上げて詰めますか?」

もし、原付バイクの引っ越しで数万円という高額な見積もりが出た場合は、買い替えや売却も検討する

photo credit: vespaholics Vespa World Days 2017 via photopin (license)

あなたが今持っている原付バイクは、いくらで買いましたか?もしくは、何年乗って、後何年乗れそうそうですか?

今持っている原付バイクの価値(A)を見極め、あまりにも運送費用(B)が掛かる場合は、買い替えや売却も検討してみてはいかがでしょうか?

【原付バイクの価値:A】<【運送費用:B】

ではあまりいい選択とは言えません。

それこそ、東京や大阪など大都市であれば、電車はもちろんバスなどの公共交通機関も発達しているので、車はおろか原付バイクさえも必要ないかもしれません。

また、中古の原付バイク(50㏄以下のスクータータイプ)は、程度さえ気にしなければ3~5万円ぐらいからあり、程度の良いものでも10万円程度で購入できます。

あなたの新居として引っ越す先の土地柄を調べ、あなたの生活スタイルで今後も使用するかよく考えたうえで、原付バイクを持っていくか手放すか、現地で新たに購入するか判断するといいでしょう。

但し、お金に換えられない思い入れや愛着がある場合は、全く別の話です。

バイクワンでは、氏名や電話番号などの個人情報の入力一切不要で、原付バイクのメーカー(ホンダやヤマハなど)、車種名(DioやJOGなど)と年式、走行距離を入力するだけで、

上限買取価格と平均買取価格が数秒ほどで分かるオンライン自動査定システムが利用できます。

あなたが今持っている原付バイクにいくらの値が付くのか、まずはオンラインで自動査定してみましょう。


最後に

photo credit: vespaholics Vespa World Days 2017 via photopin (license)

原付バイクの引っ越しについて、理解して頂けたでしょうか?

最後に、原付バイクの引っ越しについてまとめると、

・引越業者では、50㏄までなら、引っ越し荷物と一緒に追加料金無しで輸送してくれる場合があるが、引っ越し業者により対応は様々。
・原付バイクでも51㏄以上の原付2種になるとオプション料金となる。
・オプション料金が掛かる場合は、バイク輸送専門業者に頼んだ方が安くなる。
・特に中小引っ越し業者では、原付バイクだけでなく排気量の大きいバイク400㏄なども引っ越し荷物と一緒のトラックで運んでもらえる『場合がある』。

以上、今回の記事のまとめでした。

についてです。

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