一人暮らしでもペットは飼える?注意点と飼いやすいペットおすすめ10選

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一人暮らしは、自分一人で自由気ままに生活を送れる半面、誰もいないということから寂しさを感じる場合もあるでしょう。

本来なら、友人知人や彼氏彼女を家に招いたりすればいいですが、平日夜遅くにバイトや仕事から帰ってきてというのも難しく現実的ではありません。

そんな時には、ペットを飼うと寂しさを紛らわせてくれることでしょう。

今回は、一人暮らしでペットを飼う際に、知っておかなければならないことや注意点。そして、一人暮らしでも飼いやすいペットにはどんな種類のものがあるか、飼育するのに掛かる初期費用、生体の購入費用、寿命などを種類別に紹介。

また、おすすめのペット10選などを中心にお伝えします。

目次
  1. 一人暮らしでペットを飼うのは無理なのか?
  2. 高齢者や独身の一人暮らしでペットを飼う前に。考えておくべきこと。
    1. 自分の生活パターンがペットを飼うのに適しているか?
    2. 高齢者の場合は、自分の寿命とペットの寿命を考えておく
    3. ペット購入に出せる金額はいくらまで?
    4. ペットを飼い続けるのに掛かるランニングコストはいくらぐらい掛かるのか?
      1. 餌代
      2. 初期費用
      3. 定期検診などで動物病院に掛かる費用
      4. ペットのトリミング代
      5. ペットホテルの費用
    5. 留守中の冷暖房費が高額になる場合がほとんど
    6. 物件の防音性の確認
    7. ペット飼育可(相談可)の物件を探す
    8. 「ペット飼育可(または相談可)」物件には、いくつかの種類がある。
      1. 1.大家さんがペットに理解がある場合。
      2. 2.最初はペット不可だったのに、途中からペット飼育可に変更になる場合
      3. 3.他の物件との差別化のためにペット飼育可としている場合
      4. 4.ペット飼育可専用としている場合
    9. もしペット不可の物件で、飼っているのがバレた場合は?
    10. 犬猫以外の爬虫類やげっ歯類、熱帯魚などなら、ペット不可物件でも飼える可能性有
  3. 一人暮らしでも飼いやすいペットの条件とは?
    1. 手間が掛からない
    2. うるさくない
    3. 臭いが少ない
    4. 一人暮らしで犬を飼う時の注意点
      1. 注意点1:犬の大きさと散歩時間の関係
      2. 注意点2:ご飯はいつも同じ時間に
      3. 注意点3:しつけをキチンとする
    5. 一人暮らしで猫を飼う時の注意点
      1. 注意点1:運動できる飼育環境を整える
      2. 注意点2:猫は気ままに動き回るのが好き
  4. 一人暮らしでも飼いやすく、初期費用の安いペット10選
    1. 一人暮らしにおすすめのペットその1:ハムスターやモルモットなどのげっ歯類
      1. 【ハムスター】
        1. 【ハムスターを飼うメリット】
        2. 【ハムスターを飼うデメリット】
      2. 【モルモット】
        1. 【モルモットを飼うメリット】
        2. 【モルモットを飼うデメリット】
      3. 【チンチラ】
        1. 【チンチラを飼うメリット】
        2. 【チンチラを飼うデメリット】
    2. 一人暮らしにおすすめのペットその2:シマリスやプレーリードッグなどのげっ歯類
      1. 【シマリス】
        1. 【シマリスを飼うメリット】
        2. 【シマリスを飼うデメリット】
      2. 【プレーリードッグ】
        1. 【プレーリードッグを飼うメリット】
        2. 【プレーリードッグを飼うデメリット】
    3. 一人暮らしにおすすめのペットその3:うさぎやフェレットなどの小型の哺乳類
      1. 【うさぎ】
        1. 【うさぎを飼うメリット】
        2. 【うさぎを飼うデメリット】
      2. 【フェレット】
        1. 【フェレットを飼うメリット】
        2. 【フェレットを飼うデメリット】
    4. 一人暮らしにおすすめのペットその4:文鳥やインコなど小型の鳥類、オウムや九官鳥などの中型の鳥類
      1. 【セキセイインコやコザクラインコなど(小型の鳥類)】
        1. 【小型のインコを飼うメリット】
        2. 【小型のインコを飼うデメリット】
      2. 【大型のインコ(ヨウム)】
        1. 【大型のインコ(ヨウム)やオウムを飼うメリット】
        2. 【大型のインコ(ヨウム)やオウムを飼うデメリット】
      3. 【九官鳥】
        1. 【九官鳥を飼うメリット】
        2. 【九官鳥を飼うデメリット】
    5. 一人暮らしにおすすめのペットその5:トカゲなどの爬虫類、カメなどの両生類
      1. 【爬虫類や両生類を飼うメリット】
      2. 【爬虫類や両生類を飼うデメリット】
    6. 一人暮らしにおすすめのペットその6:クワガタやカブトムシなどの昆虫
      1. 【昆虫を飼うメリット】
      2. 【昆虫を飼うデメリット】
    7. 一人暮らしにおすすめのペットその7:猫
      1. 【猫を飼うメリット】
      2. 【猫を飼うデメリット】
    8. 一人暮らしにおすすめのペットその8:小型の室内犬
      1. 【犬を飼うメリット】
      2. 【犬を飼うデメリット】
    9. 一人暮らしにおすすめのペットその9:熱帯魚などの海水魚や金魚やナマズなどの淡水魚
      1. 【熱帯魚などの魚を飼うメリット】
      2. 【熱帯魚などの魚を飼うデメリット】
    10. 一人暮らしにおすすめのペットその10:???
  5. ペットの入手方法
    1. 友人知人に譲ってもらう
    2. ペットショップで購入する
    3. ブリーダーから直接購入する
    4. 里親制度を利用する
  6. 最後に

一人暮らしでペットを飼うのは無理なのか?

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実家では、犬や猫を飼っていたという人も多いと思います。

実家であれば、自分の他にも誰かしら居るので、自分がいない時でもペットの面倒を見てくれます。

ところが、一人暮らしでは、自分以外に面倒を見ることが出来る人がいない為、出張などで自分が不在の時のことが心配になって、ペットを飼うことにためらう人がいるのも当然の事です。

しかし、

ペットの中にはそんなに飼育するのに手間が掛からず、少々不在にしても心配ない動物もいるのです。

今回は、一人暮らしでも手間が掛かりづらく飼育しやすいペットを中心に紹介するので、ぜひ期待して下さい。

高齢者や独身の一人暮らしでペットを飼う前に。考えておくべきこと。

自分の生活パターンがペットを飼うのに適しているか?

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まずペットを飼うのに一番大事なことは、生き物なので餌やりです。

犬猫の場合、通常朝晩の2回、ごはんを上げます。他の爬虫類や熱帯魚などでも餌やりの時間はそれぞれ決まっています。

また、犬の場合は、健康やストレス解消のために散歩に連れて行かなくてはいけません。

それらの世話があなたには出来るでしょうか?

あなたがもし、朝早くに出勤し夜遅くまで残業して帰ってきたり、卒業研究で大学に寝泊まりしてあまり家に帰ってこないような状況では、とてもペットを飼うのは難しいでしょう。

まずは、あなたにペットを飼う『時間的余裕』があるか考えて下さい。

人というのは、非常に忙しくて自分の事だけで精一杯になってしまうような状況では、他人(家の物や生物など)にも関心が無くなってくるぐらいなので、生き物であるペットを飼うのはちょっ難しいでしょう。

さらには、せっかくペットとして飼っているのであれば、犬や猫、ハムスターやうさぎなどであれば、構ってあげてスキンシップを取ることも大事です。

ペットとは言え、家族同様に接してあげられないのであれば、飼うべきではありません。

高齢者の場合は、自分の寿命とペットの寿命を考えておく

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高齢者の方の中には、伴侶に先立たれたり、子供が巣立っていってしまい、日々寂しい思いをしている方もいることでしょう。

そのようなことから、ペットを飼いたいと思うのは当然です。

しかし、後述しますが、

ペットの中には、カメやヨウム(大型のインコ)などのように、寿命が50年を超える生き物もいます。

もし、あなたが現在60歳だとして、これらのペットを生涯面倒見ることはできるでしょうか?

あなたが、110歳まで生きなければペットの飼い主がいなくなって、彼らも死んでしまうことになってしまいます。

それであれば、一般的な犬や猫を飼うようにすれば、寿命は10年~17年ほどなので、問題無く飼えるはずです。

また、高齢者の場合、自身の散歩を兼ねて犬を飼うのは健康にも良いと思いますが、犬は大きければ大きいほど、引っ張る力が強い為、散歩中に思わぬ転倒を起こしかねません。

ご自分の体力に合った大きさのペットを飼うようにして下さい。

ペット購入に出せる金額はいくらまで?

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知り合いから貰ったり、里親制度を利用しペットを飼い始める場合は別ですが、それ以外ではお金を出して購入するのが、現代では一般的です。

飼おうと思っているペットの種類にもよりますが、ハムスターなど飼いやすい種類で2千円程から、犬や猫の人気の品種や貴重種などでは数万円~数十万円になる場合もあるので、

まずは、ペット購入に自分が出せる予算を決めましょう。

ペットを飼い続けるのに掛かるランニングコストはいくらぐらい掛かるのか?

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餌代

ペットを飼う際のランニングコストは、基本的には餌代が中心となります。

犬の場合の平均餌代は、ペットフードで月額3000円程です。

初期費用

その他に、

犬の場合は、狂犬病予防法に基づき、市区町村への登録が必要で、犬の予防接種と合わせて、合計6000円程が必要です。

また、避妊手術や去勢手術を行う場合は、2~3万円が掛かります。

定期検診などで動物病院に掛かる費用

そして、定期検診や病気になったときなどに動物病院に掛かって、年間1~3万円が掛かっていると答えた回答者が21.9%、年間3~6万円の31.7%と合わせると半数以上を占め、

さらにはそれ以上の年間6~10万円、10~15万円を支払った人を含めると全体の7割以上にも上ります。(参照:東京都福祉保健局発表「東京都における犬及び猫の飼育実態調査の概要-平成29年度」

通院時には保険が支払われない、入院や手術時をメインとしたタイプであれば、月額数百円~、

また、通院時もカバーされるタイプでも月額1500円前後~で加入することが出来ます。

ペットへの医療費出費を想定すると、ペット用の保険に加入した方がいいでしょう。

詳細は、価格.com「ペット保険比較」などで確認して下さい。

ペットのトリミング代

犬や猫の場合、体毛も伸びるので、ペットショップなどでの定期的なトリミングも必要です。

1回3000円で、2か月に1回通っていると、3000円×年6回=18,000円掛かります。

ペットホテルの費用

飼い主が1週間ぐらいの長期出張や旅行に行く場合は、ペットホテルの費用も考えなくてはいけません。

ペットホテルの料金相場は、猫や小型室内犬で3000円、小型犬で4000円、中型犬で5000円ほどです。(都市部や地方部などで多少料金は前後)

但しこの料金には、散歩や食事料金などのオプション料金は含まれていない場合がほとんどです。

また、この相場料金が、空港隣接の場所などでは、倍額ぐらいに跳ね上がります。

留守中の冷暖房費が高額になる場合がほとんど

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飼うペットの種類にもよりますが、室内を適温に保つには、エアコンや暖房器具などを使う必要が有ります。

それは、あなたが会社に行ったり買い物に行って「家を不在にするとき」も同様です。

そのため、

ペットを飼うとあなた一人で住むときよりも確実に、光熱費は高くなります。

冷暖房費はペット飼育の「必要経費」として月額のコストに計上しておきましょう。

また、2019年は数十年に一度という大型台風の被害で長期間に渡り停電した場所が有るように、

停電した場合でも対処できるようにしておかないと、ペットが全滅という事態にもなり兼ねません。

特に、温度管理やエアレーションする為など何かと電気が必要となる、「熱帯魚飼育時」には対処法をあらかじめ用意しておく必要があります。

物件の防音性の確認

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犬や猫などの鳴き声を出すペットを飼う場合は、ペット飼育可かどうかを確認するのも大事ですが、ご近所トラブルを避けるためにも、防音性のしっかりしている物件を選ぶことも大切です。

防音性と言って思い浮かぶのは、ピアノなどの楽器演奏可の物件です。

また、飛行場周辺や線路、幹線道路沿いでは、防音性を担保するために二重窓となっている場所も多いです。

さらには、冬に雪がたくさん降るような寒い地域(東北、北陸、北海道など)では、遮熱性や結露を防ぐために、同じように二重窓や二重サッシとなっている場合もあります。

このような点も考慮しつつ、ペット飼育可物件を探してみるのも手です。

ペット飼育可(相談可)の物件を探す

一人暮らしの場合、そのほとんどが賃貸物件を借りて住むことになると思います。

賃貸物件の場合に、利用する際のルールを決めるのは、物件の所有者である大家さん(または不動産業者)です。

ペットの場合は、柱をかじられたり、トイレのしつけが出来ないと臭くなってしまったりと、あなたが住んでいる部屋の損傷はもちろん、ペットの鳴き声などで近隣住民とのトラブルの種になりやすいのも特徴です。

また、部屋の損傷やペットの臭いが付いてしまうことにより、ペットを飼っていない一般の方の入居が難しくなるといったことや、物件価値が下がってしまうという大家さんにとってのデメリットもあります。

このような様々な理由から、ペット飼育不可としている物件も多いのです。

ペットの飼育が「可能か不可能か」は、賃貸借契約書に書かれています。

もし書かれていない場合は、書かれていないからラッキーではなく、大家さんや不動産業者に確認を取ってから飼うようにして下さい。

また、通常では敷金1か月分のところ、ペットを飼育する場合には、敷金2か月分となるような場合もあります。

併せてチェックするようにして下さい。

「ペット飼育可(または相談可)」物件には、いくつかの種類がある。

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1.大家さんがペットに理解がある場合。

大家さん自身もペットを飼っているなどの理由から、ペット(の飼育)に理解があって、ペット飼育可となっている場合です。

このような物件では、ペットの飼い主目線で物件が設計されていて、

あると便利な、例えば犬の散歩から帰った場合に使えるように、外に足洗い場が設置されていたり、

猫が逃げ出さないように、猫用の扉が設置されていたり、

まさにペットを飼うために作られているような物件まであります。

ペットの飼い主としては、このようなペット飼育専用の物件に住めれば文句はありませんが、概して家賃は高くなる傾向があり、

誰しもがこのような物件を選べるわけではありません。

2.最初はペット不可だったのに、途中からペット飼育可に変更になる場合

築年数が古かったり駅から遠く不便なために空室が目立ち、新規入居者が集まりにくい物件だったことから、

やむなく途中から「ペット飼育可(または相談可)」に変更する場合もあります。

そして、大家さんによっては、住人全員の同意を取り付けることもなく、突然掲示板に張り紙一枚で、一方的にペット飼育可に変更しましたと通知し、変更を完了してしまう場合もあります。

このような場合に注意しなければならないのは、途中からの方針変更なので、住人の中にはペット飼育可以前(=飼育禁止)から住んでいて、ペット飼育に関してよく思っていない人も混在してしまうという事です。

こうなってしまうと、住人の間でトラブルとなりかねないです。

3.他の物件との差別化のためにペット飼育可としている場合

ペット飼育可物件は、賃貸物件全体数の約10~15%しかないため、他の物件(他社や他人と)差別化(付加価値)をしたいという目的の為、

ペット飼育可としている物件もあります。

ペットを飼っている方が、新居を探そうとすると、その選択肢の少なさにまずは戸惑うはずです。

そこで一定数の需要がある事を見込んでの、「ペット飼育可」物件なのです。

4.ペット飼育可専用としている場合

上記のように様々な理由により、ペット飼育可となっている物件ですが、これからペットを飼おうと思っているのではなく、すでにペットを飼っているのだけれども、転居先(引っ越し先)でペット飼育可の物件を探したい場合ってありますよね。

そんな場合は、ペット飼育可物件のみを集めて掲載しているサイトが使い勝手が良く便利です。

ペット飼育可物件のみを紹介している専門業者やサイトは、別記事『ペット飼育可能な賃貸物件を探すなら。専門情報サイトのまとめ』の方でまとめています。

こちらの記事では、

ペット飼育可(相談可)どころか、ペット飼育専門に設計された物件「ペット共生型賃貸」やドッグランやペットドアが付属している「ペットフレンドリー」な物件を紹介する不動産業者や専門サイトまで掲載しています。

是非ご覧ください。

もしペット不可の物件で、飼っているのがバレた場合は?

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先ほど書いたように、ペット飼育可物件は物件全体の1割程度です。

そのためハッキリ言って、ペット飼育可物件は探すのが大変です。

また、小鳥や熱帯魚など小さなペットは迷惑掛からないからOKでしょと勝手に判断して飼い始めてしまう入居者もいます。

このように実際はペット「飼育不可」物件でもペットを飼っている人がいるのが現状かもしれません。

しかし、ペットは内緒で飼っていても、動物の臭いであったり、時にはペット用の餌袋がゴミに入っていたことから発覚してしまうこともあり得ます。

もしも、ペット「飼育不可」物件でペットを飼っているのがばれてしまった場合にはどうなるのでしょうか?

賃貸借契約書には、通常、ペット飼育禁止特約(解除条項)などが盛り込まれているはずです。

「犬猫等の動物類を飼育してはならない。」などの禁止特約があり、「この特約に違反した場合は、契約を解除することが出来る。」といった解除条項がセットで盛り込まれていることが一般的です。

しかし、このように特約が書かれているからと言って、賃貸人(大家さん)は即刻契約解除を申し渡すことはできないのです。

ポイントは、賃貸人(入居者)及び賃借人(大家さん)との間の信頼関係が損なわれた場合に契約解除を求めることができる。という点です。

ここでいう信頼関係が損なわれた場合というのは、ペットの鳴き声や悪臭により他の居住者から苦情が出たりしたときに、大家からの注意や警告に従わない場合は、『信頼関係が損なわれた』と言えるかもしれませんが、

大家の注意にすぐ応じて飼うのを辞めた場合などは、『信頼関係が損なわれた』とは言えないでしょう。

この辺の判断については、裁判所でのペット飼育に関する裁判の判決でも、ポイントとなっています。

犬猫以外の爬虫類やげっ歯類、熱帯魚などなら、ペット不可物件でも飼える可能性有

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大家さんが一般的にペットと言ってイメージしているのは、犬か猫です。

それはどちらも鳴き声が大きかったり、おしっこが臭くて衛生状態を保つことが難しくなるなどの理由からです。

しかし、ハムスターなど小型の動物であれば、鳴き声は大きくないですし、臭いなどもきつくはありません。

また熱帯魚であれば、水槽が重い(100㎏以上)ために床が凹んでしまう恐れがある以外は、ほとんど問題となる要素はありません。

大家さんが心配しているのは、部屋や物件自体を清潔に管理したいという事と、同じ物件の住人や近隣からの苦情(トラブルの発生)を起こさせない、という事です。

あなたのペットを飼いたいという気持ちは分かりますが、一度大家さんの立場になって「ペットを飼う」ということがどういうことか考えてみて下さい。

そうすれば、迷惑を掛けないペットはどういった種類なのか、飼うにはどうしたらいいのかが自ずと分かると思います。

まずは、物件内覧時か契約前に大家さん(不動産屋通してもOK)と相談ですね。

一人暮らしでも飼いやすいペットの条件とは?

手間が掛からない

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第一条件は、手間が掛からないという事です。

あなたが在宅で仕事をしているのであれば別ですが、普通は平日会社に行っている間は、一人暮らしでは、あなたの他にペットの面倒を見てくれる人はいません。

その為、飼育に手間が掛からないという事が大事です。

うるさくない

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同じ犬や猫、その他のペットでも、種類によって、気性が激しい種類もいれば、おとなしい種類もいます。

室内で飼う場合は、おとなしい性格の無駄吠えしない犬種や、鳴き声のうるさくない鳥などを選ぶといいでしょう。

臭いが少ない

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ペットを飼っている人は、ペットの臭いに慣れてあまり気にならない人も多いことでしょう。

しかし、ペットを飼っていない人にとっては、特にペットの排せつ物などを含むペットの臭いって結構気になるものです。

自分だけならばいいですが、部屋に友人を呼んだときに拒否反応を示す人や、長年飼っていると部屋にペットを飼っていた臭いが染みついてしまう場合もあります。

このようなことから、出来るだけ臭いの少ない(弱い)ペットがおすすめです。

一人暮らしで犬を飼う時の注意点

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注意点1:犬の大きさと散歩時間の関係

特に、中型から大型犬になると、朝晩の散歩は必須となり、しかも1回30分では足りなくなってきて1回1時間ぐらい必要な場合もあります。すると、一人暮らしで飼うのはかなり大変になります。

同じ犬でも、室内で飼うことが前提の小型犬であれば運動量が少なく、一日1回30分ぐらいの散歩だけで済むので、一人暮らしに向いています。

犬に散歩をさせないと、犬がストレスを溜める原因となるので、必ず散歩はさせて下さい。

注意点2:ご飯はいつも同じ時間に

成長し切った大人の犬(成犬)の場合は、基本朝晩の2回、決まった時間にごはん(えさ)を上げる必要があります。

子犬の場合は、一日に何度かに分けてあげる必要があるので、その分手間は掛かります。

まずは、あなたが規則的な生活を送れる仕事環境かなどを考えて下さい。

注意点3:しつけをキチンとする

犬というのは、しっかりとした上下関係(主従関係)の上に犬の社会が成り立っています。

そのため、甘やかしてばかりでは上下関係が曖昧となり、時にはあなたがナメられてしまい、飼い主の言うことを聞かなくなってしまう恐れがあります。

また、トイレや無駄吠えなどに関してもしっかりと教える必要があります。

このようなことからも、犬を飼う場合は、しつけをしっかりと行いましょう。

一人暮らしで猫を飼う時の注意点

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注意点1:運動できる飼育環境を整える

犬のように散歩させる必要はありませんが、猫も運動不足にならないように、キャットタワーなどを用意して、ある程度運動できるように飼育環境を整えてあげましょう。

たまには、ハーネスを付けて外を散歩させるのも良いかもしれません。

但し、猫の場合は、あなたの家が住みか(=縄張り)となるので、家の中が安心するのです。もし、外の世界に興味を示さない猫の場合は、無理に外に連れ出す必要はありません。

注意点2:猫は気ままに動き回るのが好き

猫は高い所から飛び降りるのも平気で、棚の上や高くて細い場所にも登って行ってしまいます。

棚の上のインテリア雑貨や写真立てなど、壊れるようなものはそのような場所に配置しない工夫も必要です。

また、逃げ出す恐れもあるので、飼育する部屋とそれ以外はキッチリと分けたり、扉や窓に鍵を掛けてしっかりと予防することも大切です。

脱走を防止するには、柵【にゃんがーど】穴あけ不要の突っ張りタイプを取り付けるのが確実でしょう。

一人暮らしでも飼いやすく、初期費用の安いペット10選

ここからは、一人暮らしでも飼いやすいペット(生物)を、初期費用の安い順、飼いやすい順に紹介します。

一人暮らしにおすすめのペットその1:ハムスターやモルモットなどのげっ歯類

まず手軽に飼えるといって思い浮かべるのは、ハムスターではないでしょうか。

また、餌を食べている姿も愛らしく、慣れてくると手の上にも乗ってくるので、かわいい事この上なしです。

購入するに当たっても、1匹の値段はとても安く、種類によって1000円ぐらいから高くても5000円程です。

その他飼育に必要なものは、ケージ(かご)と回し車、給水機ぐらいで、飼育に必要な物を全部揃えても、2000円~5000円、高くても1万円前後で揃えることが出来ます。

但し、寿命は概ね2~3年と、比較的早く死んでしまう部類のペットなので、飼ってそんなに経たないうちに悲しい思いをしてしまうかもしれません。

なお、オスとメスをつがいで飼うと、それこそネズミ算式にどんどん繁殖するので注意が必要です。

ハムスターより一回り大きなモルモットは、体長20~25㎝、寿命は4~8年とハムスターより長生きします。

モルモットの飼育に必要なものは、ハムスターとほぼ同じもので事足ります。

なお、ネズミの一種である以下の種類について、違いや特徴を書き出しておきます。

どの種も、基本的には夜行性のため、昼間は寝ていることも多く夕方から夜に活動を開始します。

【ハムスター】

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ネズミ目キヌゲネズミ科、一般的にハムスターを代表するゴールデンハムスターで体長15~20㎝、体重は150g前後、寿命は2~3年。尻尾は非常に短い為、毛皮の下に隠れてしまい外見からはほとんど分かりません。

さらに小さなドワーフ(=小人の意味)ハムスターでは体長7~12㎝、体重は40g程にしかなりません。他のハムスターに比べると、社会性が高いので相性によっては多頭飼いも可能です。

ハムスターには全部で24種類もありますが、ペットショップでもメジャーな品種は、「ゴールデンハムスター」、「ジャンガリアン・ハムスター」、「キャンベル・ハムスター」、「ロボロフスキー・ハムスター」、「チャイニーズ・ハムスター」の5種類です。

【ハムスターを飼うメリット】

1.小さなケージで飼えるので、飼育スペースを取らない事や掛かる用具の初期費用が安い。

2.エサ代も安い

3.ペット不可物件でも許可をもらいやすい。

【ハムスターを飼うデメリット】

1.寿命が2~3年と短い

2.病気になった時に診てくれる動物病院が少ない(対応していない)

【モルモット】

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ネズミ目テンジクネズミ科、体長20~25㎝、体重は1㎏前後、寿命は4~8年。ちなみに英語やフランス語では、「小さなブタ」の呼称で呼ばれています。

モルモットの価格は、一般的には1匹2~3千円、希少種などでは1~3万円になる種類もあります。

代表的な品種には、「イングリッシュ・モルモット(ショート・モルモット=短毛種)」と「アビシニアン・モルモット(=巻き毛の種)」、「テッセル(=長毛種)」、「スキニー・ギニア・ピッグ(=無毛種)」の4種類があります。

【モルモットを飼うメリット】

1.社会性を持っているので、人間になつきやすい

2.おとなしい性格の為、飼いやすい

【モルモットを飼うデメリット】

1.他の小動物に比べて、鳴き声が大きい

2.トイレのしつけが出来ない

3.排泄物も多く、おしっこの臭いが結構きついので頻繁な掃除が必要

【チンチラ】

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ネズミ目チンチラ科、体長は25㎝前後、体重は500g前後、寿命は10~15年。リスのような長いしっぽ(17㎝もある)があるのが特徴です。

チンチラはモルモットに比べ動きが活発であることから、大き目のケージを用意することと、たまには室内での放し飼いの時間も必要です。

体表から出る分泌物「ラノリン」を除去し健康を維持するためにも、定期的な砂浴びが必須な生き物で、ケージの中に砂浴び箱を用意する必要があります。

また、縄張り意識が強いので一つのケージで多頭飼いは出来ません。

なお、チンチラは南米チリ原産の固有種である為、値段が高くなり、一般的なスタンダードグレー種で1匹2~3万円、ホワイトやバイオレットなど希少種だと6~8万円もします。

チンチラや以降で紹介するシマリスなどになると、体長も大きくなるので、一回り大きなケージが必要となるので、飼育セットをひと揃え揃えると、2万円~3万円掛かります。

【チンチラを飼うメリット】

1.毛並みが良く、もふもふ感が堪らない

2.他の小動物と比べて、比較的知能が高い

【チンチラを飼うデメリット】

1.臆病で警戒心が強い

2.砂浴びが必須なので、掃除が大変

3.本来寒い地域の動物であり高温に弱い為、夏場のエアコン代がかさむ

4.病気になった時に診てくれる動物病院が少ない(対応していない)

一人暮らしにおすすめのペットその2:シマリスやプレーリードッグなどのげっ歯類

【シマリス】

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シマリスは、北アメリカ、ロシア、アジアでも北東部に生息しています。

ネズミ目リス科シマリス属、その名の通り、背中から尾の付け根にかけて縦に縞模様が入っているのが特徴です。

シマリス属には25種類ほどがいますが、ユーラシア大陸(アジア)にはシベリアシマリス1種類のみが生息していて、その他の種は全て北米原産です。

シベリアシマリスの亜種、日本の北海道に生息するエゾシマリスは野生環境では1年の内の半分ほどを巣穴で冬眠することも特徴です。

なお、エゾシマリスは鳥獣保護法によって捕獲・飼育が禁止されている為、一般的にペットショップに売られているシマリスは、「チョウセン・シマリス」という別の亜種です。

また北海道以外の日本国内で見かけるリスは、リス科リス属の「二ホンリス」という普通のリス(縞無し)です。

体長は20~30㎝、10㎝ほどの尻尾もあります。体重は100g前後、寿命は飼育環境では6~8年。昼行性です。

シマリスの価格は、一般的には1匹5000~1万円で購入可能ですが、全身が白いホワイトシマリスでは、その希少性から4~6万円で売られています。

【シマリスを飼うメリット】

1.運動量が多くよく動くので、見ていて楽しめる

2.時間を掛ければ、人にもなつく

【シマリスを飼うデメリット】

1.縄張り意識が強い為、多頭飼いが出来ない

【プレーリードッグ】

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ネズミ目リス科プレーリードッグ属、体長は30~40㎝、約10㎝のしっぽがあります。体重は1kg前後、寿命は6~10年。

プレーリードッグは、北米原産の草原地帯(プレーリー)に穴を掘って巣穴を作って生活しています。

名前の由来は、天敵が近づいた時に発する警戒音が「キャンキャン」と、まるで犬の鳴き声のように聞こえることから、草原の犬=プレーリードッグと名付けられました。

自然界では、住みかとなる草原地帯に巣穴を掘って、オス1匹とメス数匹の一夫多妻制で「コテリー」という集団を形成し生活しています。

さらに個々のコテリーが集まり、時に数千匹にも及ぶ大集団で集団生活を送っていることが確認されていています。

元々集団生活を送っている為、社会性が強く、人懐っこいという特徴も人気の秘密です。また、ハムスターやモルモットとは違い「昼行性」です。

仲間同士では、お互いに口と口でキスをしたり、抱き合ったりする人間みたいな仕草、また警戒する時に立ち上がった姿などがかわいいことから、人気です。

但し、ペストなどの感染症を媒介するとの理由で厚生労働省の指導により2003年から現在に至るまで、日本への輸入禁止が継続されています。よって、現在日本で販売されている個体は、輸入禁止以前に日本に持ち込まれ、そこから繁殖した個体のみです。

このような理由から、輸入禁止以前は2万円程で購入できましたが、現在では価格も高騰し、20~40万円もする高級なペットとなっています。

飼育上の注意点は、

1.ケージの中に砂浴び箱を用意する必要があること。

2.かじり癖があるので、電気配線などは保護をして、かじらせないようにすること。

3.独りぼっちにしておくと寂しさから、自身の事を噛んでしまう「自咬症」になってしまうことがあります。適度に遊んであげましょう。

プレーリードッグには全部で5種類、「オグロ・プレーリードッグ」、「オジロ・プレーリードッグ」、「メキシコ・プレーリードッグ」、「ガニソン・プレーリードッグ」、「ユタ・プレーリードッグ」がありますが、

ペットとして販売されているのは、もっぱら「オグロ・プレーリードッグ」のみです。

【プレーリードッグを飼うメリット】

1.仕草が本当にかわいい

2.寂しがりで甘えん坊の為、飼い主に非常になつく

3.臭いも強くない

4.名前の割にあまり鳴かないので、わりかし静か

【プレーリードッグを飼うデメリット】

1.非常に高価である

2.寂しがりで甘えん坊の為、飼い主が長期間留守に出来ない(自咬症有)

3.トイレのしつけが出来ない

4.砂浴び箱が必要

5.発情期には、凶暴になる。飼い主に噛みつく場合もある

6.放し飼いにしたら、鋭い歯と爪で、柱や電気コードなどをかじられる可能性大

現在では高価なことから飼う(買う)のが難しいので、そんなときは動物園にかわいい姿を見に行きましょう。

首都圏では、上野動物園と江戸川区自然動物園が個体数も多く、プレーリードッグを見るのに適しています。

一人暮らしにおすすめのペットその3:うさぎやフェレットなどの小型の哺乳類

【うさぎ】

Thomas_G / Pixabay

うさぎ1匹の値段は、種類や血統によって異なり、雑種では3000円ぐらいから、

うさぎの中では最も小型で成長しても体長26㎝、体重1㎏ぐらいにしかならないのでとても飼いやすいとして人気の種類「ネザーランド・ドワーフ」や「ホーランド・ロップ(たれ耳種)」で2万円前後、純血種や血統書付きの高いものになると、数万円~10万円になるものもあります。

うさぎは警戒心が非常に強いため、飼い主に慣れるまでは触るのも嫌がったり、なついてくれませんが、慣れてしまえばむしろ構ってあげないと寂しがるぐらいです。

飼育に必要なものは、基本的にはケージ(かご)とエサ入れ、そしてげっ歯類なので、何かをかじるのが大好きなので、ケージの中に、「かじり木」や「かじり棒」を用意し、部屋のコードやケージをかじられないように対策しましょう。

また、「ネザーランド・ドワーフ」などアナウサギという種類は、その名の通り、狭い所にもぐったり、穴を掘る習性があるので、トンネルやマットを用意してあげるのもいいでしょう。

飼育の初期費用に掛かる費用は1万円~2万円ぐらいです。

うさぎの寿命は概ね6年から最長でも10年程度です。

【うさぎを飼うメリット】

1.ほとんど鳴かない

2.臭いもほとんどない

3.トイレのしつけが可能

【うさぎを飼うデメリット】

1.おしっこの臭いは強めだけど、定期的な掃除をすれば問題無し。

2.うさぎを診てくれる動物病院はかなり少ない

3.繊細で神経質なので、環境の変化に敏感

【フェレット】

フェレットは、イタチの仲間です。

また、野生種では、臭腺(しゅうせん)と呼ばれる強いにおいを発する部位がありますが、ペット用として売られている生体は通常除去されている場合がほとんどです。

フェレットを購入するときは、臭腺が除去されていることを事前に確認して下さい。

生体価格は、2万円~5万円、

寿命は、平均で7年~10年、中には10年以上長生きする場合もあります。

体長は約40㎝、体重は1㎏前後です

【フェレットを飼うメリット】

1.トイレのしつけが可能

2.知能が比較的高い

3.人懐こく、ペットに向いている

【フェレットを飼うデメリット】

1.臭腺を取り除いてあっても、獣臭が多少ある

2.歯が鋭く噛む力が強いので、咬まれるとかなり痛い

3.シニア期に入る4歳を過ぎたあたりから、三大腫瘍が発生しやすい為、定期検診などで動物病院のお世話になる事が多く、費用が掛かる

一人暮らしにおすすめのペットその4:文鳥やインコなど小型の鳥類、オウムや九官鳥などの中型の鳥類

【セキセイインコやコザクラインコなど(小型の鳥類)】

Barni1 / Pixabay

小鳥1羽の値段は、種類やカラーによっても異なりますが、最も一般的なセキセイインコでは1000円~3000円ぐらいから購入可能です。

小鳥の平均寿命は7~8年ですが、長生きの場合は10年以上ということもあります。

また、セキセイインコには、人間の2歳児程度の知能があると言われています。

飼育に必要なものは、基本的にはケージ(かご)とエサと水入れ(給餌セット)、そして止まり木(パーチ)があれば、事足ります。

そのため、飼育設備の購入に掛かる金額は5000円~1万円ぐらいです。

飼育の手間は、エサと水の補給および交換、糞の掃除をしてあげれば、それほど手間が掛からず、他には日光浴(一日10分ぐらい)と室内で放して広い場所を飛ばしてあげる(一日30分~1時間)ことぐらいでしょう。

【小型のインコを飼うメリット】

1.ケージ内で飼うことが出来、エサ代も掛からない

2.色や種類が豊富

【小型のインコを飼うデメリット】

1.羽やフンなどが空気中に舞い、ぜんそくなどの原因となる事がある

2.トイレのしつけは出来ない

3.鳴き声が気になる(買う前に鳴き声の確認は必須)

【大型のインコ(ヨウム)】

AlbanyColley / Pixabay

大型のインコで代表的なのは何と言っても「ヨウム」です。

体長は30㎝を超え、体重は300~500gあります。

ヨウムは、オウム目「インコ科」ヨウム属に分類されるので、あくまでも「インコ」です。

ちなみに、オウムは、オウム目オウム科で、「インコ」と「オウム」の見分け方で一般的なのは、冠羽と呼ばれるくちばしの付け根から伸びる長い羽の有無です。

冠羽が有るのがオウム、無いのがインコです。

さて、ヨウムの特徴としては、まずその長い寿命。通常で50年以上と長生きします。

また、体が大きくなるにつれて、脳の大きさも大きくなるため、知能が高くなり5歳児ぐらいの知能を持ち合わせていて、

かなりしゃべったりするようになるので、一人暮らしでも退屈しなくていいかもしれません。

画像引用:YouTube

飼育するに当たっては大きなケージが必要なのはもちろんの事、その体長に応じてエサ代も掛かるようになり、月額数千円にもなります。

さらには、2016年にヨウムの輸入規制が厳しくなったことで、価格も高騰し現在では40~50万円にもなるので覚悟を決めて買う(飼う)必要があるでしょう。

ただ、他の小鳥とは違い、非常に長生きするので、あなたの生涯のペットとすることも可能なので、愛着が湧くことは必至です。

また、同じぐらいの値段がする犬や猫と比較した場合、ヨウムは長生きする分、年間当たりの単価で計算すると、寿命が10数年の犬や猫よりお買い得と言えるでしょう。

オウムやヨウム、九官鳥などの中型の鳥類を飼う場合、ケージは大型のものとなり、ケージだけで2万円~5万円もするので、

全部の飼育設備購入に掛かる金額は最低でも3万円~となります。

【大型のインコ(ヨウム)やオウムを飼うメリット】

1.色や種類が豊富

2.賢い為、多少人間の言葉を覚える

【大型のインコ(ヨウム)やオウムを飼うデメリット】

1.価格が高価。数十万円~100万円近い種類もある

2.大型の種類では、雄叫びを上げることもありかなりうるさい(買う前に鳴き声の確認は必須)

3.ケージ内で飼うことが出来るが、たまには室内で放し飼いや、外へ散歩に連れて行く必要有

【九官鳥】

smarko / Pixabay

九官鳥は、インドやスリランカなどの南アジアからタイ~インドネシアにかけての東南アジアに生息しています。

そして、九官鳥は人工繁殖が難しく、そのほとんどが東南アジアなどの海外から輸入されている為、価格は非常に高く、20~40万円もするのがペットとして飼う上でのネックとなります。

九官鳥の寿命は、概ね10年前後、最大でも30年程度です。

見た目の特徴は、全体は光沢のある黒色の羽と、くちばしと目の周りにあるワンポイントの黄色とのコントラストがきれいな鳥です。

また、体長は30~40㎝、体重は150~200gにもなるため、小型の鳥とは言えなく、飼育するには、大きい鳥かごやそれにあった飼育用具が必要となります。

飼う上での注意点は、九官鳥はとても水浴びが好きな鳥なのですが、体長30㎝以上もある鳥を水浴びさせるには鳥かごの中では無理なので、

お風呂場に連れて行ってから、シャワーを浴びさせたり、洗面具に水を張って入れてあげるなど、他の鳥に比べるとちょっと世話するのが大変になってきます。

しかし、人の声を模写して言葉を話したりすることからも、鳥の中でも特に人気です。

通常、九官鳥が鳴くのは九官鳥同士でのコミニュケーションに用いられるものですが、この「人の声真似」をするのは、飼い主である人間とコミニュケーションを取りたいがために、人間が話している言葉(音)を真似ていると言われています。

決して言葉の意味を理解しているわけではありません。

また、おしゃべりすることから、人間になつきやすいと思われていますが、本来の性格は神経質で臆病です。

飼い主になつくまでは、少々大変かもしれませんが、きちんとエサを上げたりお世話をすることで徐々に信頼関係が出来上がっていきます。

【九官鳥を飼うメリット】

1.ケージ内で飼うことが可能

2.飼い主の声真似やサイレンなどの音を真似するので、退屈しない。

【九官鳥を飼うデメリット】

1.価格が高価。20万円~40万円もする

2.水浴びが必要なので、ひと手間掛かる

一人暮らしにおすすめのペットその5:トカゲなどの爬虫類、カメなどの両生類

Scottslm / Pixabay

トカゲなどの爬虫類やカエルやカメなどの両生類は、飼育環境を清潔にすることを心掛ける以外は、そんなに飼うのは難しくありません。

種類によっては、なついて手のひらなどに乗せてスキンシップを取る事もできるので、見た目とは裏腹に意外とかわいいペットになります。

しかし、爬虫類や両生類は「変温動物」なので、温度が低くなってくると活動も鈍くなり、時には冬眠してしまう事もあります。

温度管理には気を付けなければならないペットです。

生体自体の価格は、大きさや希少性の違いにより、安い数百円の種類から高価な数万円~10万円以上する種類まで様々です。

飼育セットは、小型のカメ用水槽で3000円前後、小型のトカゲ用のもので5000円~1万円から購入できます。

【爬虫類や両生類を飼うメリット】

1.飼育箱内で飼うことが可能

2.エサ代が安い。月額1000円程

3.臭いはほとんどしない

4.カメは数十年と長生きする

【爬虫類や両生類を飼うデメリット】

1.成長するとかなり巨大になる事も多い

2.水生のカメでは、こまめな水替えが必要

3.種類によっては、紫外線ライトやヒーターなどの設備が必要になる

一人暮らしにおすすめのペットその6:クワガタやカブトムシなどの昆虫

Bergadder / Pixabay

コミュニケーションを取れるペットではありませんが、飼う手軽さから、クワガタやカブトムシなどの昆虫も人気です。

飼育箱の中に、腐葉土などと一緒にえさや水を置いておけば、基本放っておいても育っていきます。

但し、温度変化には敏感な生き物で、35度を超える高温や15度を下回る低温環境下では、死んでしまうことも多いです。夏場や冬場の室内の温度管理には気を付けて下さい。

飼育セットは、1000円~3000円ほどで購入できるので、小学生のお小遣いでも始められる手軽さです。

【昆虫を飼うメリット】

1.飼育箱内で飼うことが可能

2.エサ代が安い。月額数百円程

3.臭いはほとんどしない

4.ほとんど世話する必要がない

【昆虫を飼うデメリット】

1.一つの飼育箱内で複数飼うと、けんかをして寿命が短くなってしまう

2.特に幼虫期は触るの厳禁

一人暮らしにおすすめのペットその7:猫

congerdesign / Pixabay

愛らしい見た目や仕草から、猫のペットとしての人気は不動のものが有ります。

猫は犬のように散歩させる必要がなく、猫自身も気ままに生活しているので、飼うのはそんなに難しくないペットです。

但し、縄張り意識が強いので、家や飼い主に馴れるまでは、緊張感から食事をしなかったり、狭い場所に引きこもったりすることもあるので、

飼い始めは、しっかりとケアをしてあげることが大事です。

猫の価格は、混雑種では数万円~

人気のある品種や血統のはっきりしている猫になると、10~30万円、希少種では50~100万円以上するもののあります。

また、猫はペットショップでもメジャーなものだけで、44種。

マイナー種も入れると100種類を超えるほど、毛並みやカラーが異なる様々な種類の中から選ぶことが出来るのも楽しみの一つです。

但し、長毛種や巻き毛種では、日頃のブラッシングや定期的なトリミングが欠かせません。

飼育セットは、1.5万円~4万円程で購入できます。

【猫を飼うメリット】

1.多種多様な品種の中から選べる

2.散歩が不要

3.日がな一日、気ままに暮らしているので、飼い主が不在にしても問題ない

4.メジャーなペットの為、ほとんどの動物病院で対応可能

【猫を飼うデメリット】

1.気まぐれな性格

2.綺麗好きなので、毎日のトイレ掃除は必要

3.長毛種では、抜け毛が多く頻繁な掃除とアレルギー対策が必要

4.縄張り意識が強く、環境の変化には敏感なので、引っ越しなどは注意が必要

5.部屋の中で放し飼いにすると、床や壁が傷だらけになる

一人暮らしにおすすめのペットその8:小型の室内犬

doanme / Pixabay

猫とは違い、飼い主に従順な犬は、ペットとしても人気です。

また、歴史上、1万5千年前の古代には既に家畜化され、また8000年前の壁画にも犬と人の絵が描かれているほど、人間との関わりは最も古いペットです。

近年では、品種改良により、室内でも飼いやすい小型の犬種が増え始め、

ミニチュアダックスフンドやチワワ、トイプードル、ポメラニアンなどが上位人気の犬種です。

価格はペットショップで下は10~15万円ほどから、20~30万円が平均価格となっています。

飼育セットは、1万円~3万円程で購入できます。

【犬を飼うメリット】

1.多種多様な品種の中から選べる

2.飼い主に忠実

3.感情表現が豊かで、人間と意思疎通しやすい(たまに気持ちが通じていると感じることも)

4.メジャーなペットの為、ほとんどの動物病院で対応可能

5.散歩が必須なので、あなたの運動不足解消にも効果的

【犬を飼うデメリット】

1.小型犬でも毎日散歩が必要で、大きくなるほど引っ張る力も強い

2.犬の生涯で掛かる費用は、一説では約150~200万円ともいわれるほど、お金が掛かる

一人暮らしにおすすめのペットその9:熱帯魚などの海水魚や金魚やナマズなどの淡水魚

Zucky123 / Pixabay

グッピーなどの熱帯魚は価格も安く、希少種でなければオス・メスのペアで200円~購入できるとあって非常に手軽です。

また、グッピーの場合、寿命は約1年と非常に短い為、生体の更新頻度が高くなりますが、反面繁殖も容易なので、次世代、次々世代へと長く水槽を楽しむこともできます。

ところが、水槽の水替えや掃除をはじめとして、定期的なメンテナンスが必要なので、見た目以上に手間が掛かるペットの一つかもしれません。

さらには、熱帯魚などの魚を飼うには、飼育設備にお金が掛かることを忘れてはいけません。

水槽に始まり、エアレーション(酸素供給の為に細かい泡を出す)装置、水温調整のためにヒーターやクーラー、水槽内のゴミを取り除くためのろ過器などの機械類、水草やソイルと呼ばれる底砂などの定期交換が必要なものもあります。

小型の30㎝水槽では、セット品で5000円ぐらいから購入できますが、

本格的な水槽(アクアリウム)となる60㎝以上の水槽では、水槽だけで4000~5000円以上、セット品では安い水槽(中国製)の物などでも1万円~2万円します。

また、熱帯魚の飼育は、水槽の大きさに比例して、飼える生体の数や種類を多くしたり、生体サイズも大きく出来るので、深みにはまりがちです。

本格的に水槽(アクアリウム)をやろうとすると、設備だけで10万円~数十万円も掛かり、また飼育するのが難しい魚種もいるので、初心者からベテランまで楽しめる幅広い趣味でもあります。

【熱帯魚などの魚を飼うメリット】

1.多種多様な品種の中から選べる

2.生体サイズが小さいものは価格も安く、手軽に始められる

3.水槽がインテリアになる

【熱帯魚などの魚を飼うデメリット】

1.水質の変化に敏感なため、定期的なメンテナンスが必須

2.ポンプなどの電気を使う機器類が必須なので、停電時の電源確保が重要

3.くん蒸剤(バルサン)などの薬剤に対して脆弱

一人暮らしにおすすめのペットその10:???

4677693 / Pixabay

最後はペットではありませんが、

一人暮らしの寂しさを解消するには、若い人の場合は、やっぱり彼氏彼女を作る事では無いでしょうか?そして、気の合う友人も貴重です。

何と言っても、人間同士であれば意思疎通は難しくありませんし、しゃべらなくても一緒にいるだけで良いかもしれません。

また、一緒にゲームをしたり、映画を見たり、『様々な体験を共有できる』ことは動物の比ではありません。

お年寄りの方でも、気心の知れた伴侶や長年の友人に勝るものはないでしょう。

そうすると、もはや一人暮らしとは言えなくなってしまうかもしれませんが...

ペットの入手方法

友人知人に譲ってもらう

Moilanen / Pixabay

友人知人の中にペットを飼っていて、繁殖したから子犬をもらったり、ハムスターをもらったりということは良くある話です。

あなたがペットを飼いたいと思っている場合には、それとなくあなたの周りの友人知人に話をしておくと、分けてもらえたりします。実はこれが一番費用が掛からず、お得です。

ペットショップで購入する

StockSnap / Pixabay

やはり何と言っても一般的なペット入手方法と言えば、ペットショップで購入する方法でしょう。

現代では、個人経営の店だけでなく、チェーン店や、大型ショッピングモールにペットショップが入っていることもあり、気軽にお気に入りのペットを見ることが出来るようになっています。

但し、ペットショップは小売店なので、そこに来るまでにブリーダーや輸入業者など、いくつもの人を経由する為その分価格が上乗せされるので、購入する際は一番高額となってしまうのがネックでしょう。

ブリーダーから直接購入する

JACLOU-DL / Pixabay

ペットショップではなかなか手に入りにくい、希少種やメジャーでないペットなどは、ブリーダーに直接連絡を取って、購入するという方法も有ります。

ブリーダーは、そのペットを繁殖させることを専門としている為、その固有種に関する知識は並々ならぬものがあります。

その為、ただ単に購入するだけでなく、飼い方のアドバイスやその固有種の癖など細かいところまでアドバイスが貰える可能性が高いです。

特に、希少種やメジャーでないペットは一般にもあまり出回っていない為、飼っている人が少ないことや専門の情報がネット上にも少ない場合が多いので、そんな時、専門家のブリーダーの存在は心強いものです。

ちなみに、ペット犬の中でもマイナー種とされ、日本国内で1年間に登録される犬の総頭数が約30万頭いる中で、年間わずか10頭前後しか登録されない「ファラオ・ハウンド(大型犬)」ですら、国内にブリーダーはいるそうです。

参考:JKC(ジャパン・ケネル・クラブ)2018年(1月~12月)犬種別犬籍登録頭数

また、生産者から直接購入することで、ペットショップなどへの中間マージンを省くことが出来るため、安く購入できるのも魅力です。

但し、ブリーダーがあなたの住んでいる地域から遠い場合もあるので、そこへの往復費用や時間など、ペット購入までに掛かる労力が大きいのがデメリットとなります。

里親制度を利用する

Alexas_Fotos / Pixabay

前に別の飼い主が飼っていたけど、事情があって手放さなければならなかったり、野良犬や野良猫としてうろついていた動物が、保健所や動物愛護団体などに保護された場合に、

引き取り手がいない場合は、残酷ですが殺処分されてしまう場合も多いのです。

日本では一年間に、約5万2千頭もの犬猫が殺処分されている(平成29年の環境省発表データ)という事実をあなたはご存知ですか?

このような、保健所や動物愛護団体などに保護されたペットの引き取り手を募集する「里親制度」というのが、全国各地で行われています。

もしあなたが引き取れるのであれば、大事な生き物の命を救うことにもなるので、是非「里親制度」を利用して、ペットを入手してください。

但し、注意点としては、ペットの中にも人間から虐待を受けていたとか、人間に対して不信感を持っていて中々飼うのが難しい場合があります。

このようなケースでは、じっくり時間をかけて飼い主との「新たな」関係を築いていく必要があるため、一人暮らしや忙しい人には向いていないかもしれません。

最後に

Seaq68 / Pixabay

あなたが一人暮らしで寂しくて、ペットを飼いたいという気持ちは良く分かります。

しかし、あなたの一時の気持ちで衝動的にペットを飼うのではなく、将来にわたって家族同様付き合えるかどうかをよく考えた上で、飼うようにして下さい。

犬や猫、熱帯魚などペットも一つの命です。そして、あなたの人生に寄り添ってくれる友人です。

についてお伝えします。

熱帯魚の引っ越しは元より、熱帯魚を飼う場合の物件探しのポイントについては、

をご覧ください。

デュオフラッツ西新は、ペット飼育も可能(犬猫2匹までOK)な物件です。

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