冒頭からいきなりですが、あなたの家(部屋)の中を見回してみて下さい。
さて、部屋の中で大きな家具や家電は何でしたか?
ベッドを持っている人は、ベッドがかなりのスペースを占拠していたのではないでしょうか?その他は、勉強机や作業机、ダイニングテーブル、ソファーなど、
家電では、大型液晶テレビや、冷蔵庫、洗濯機が大物家電と言えるでしょう。
一人暮らしで住むことになる狭い間取りの部屋(家賃の高い東京23区内では、大体ワンルームか1Kがせいぜい)の中で、ベッドのように「床面積」を広く専有する家具は出来れば無くした方が、部屋は広くなりますよね。
また、日本では古来より、寝るときは布団を出して敷き、翌朝には「押し入れ」にしまい片付けてしまうことで(そのまま外に干す場合もありますが)、部屋を広く使うという生活スタイルを長年続けてきました。
さらに、昭和30~40年代頃までは、「ちゃぶ台」というテーブルの脚を折り畳み、立てた状態で保管することが出来るテーブルで、日本の狭い住環境でも収納場所を取らないような工夫がありました。
ちなみに、ちょっと立派な中華料理屋に行くと有る大きな「円卓」。これも実は、テーブルの支柱(脚の部分)は外したり折り畳んで、円卓(天板の部分)だけ床を転がして、収納場所に何台もギッチリ片づけられるように、非常に合理的に出来ている物なのです。
論より証拠。こちらをご覧下さい。
今すぐ!中国語「超便利。中国のテーブルが丸い理由。丸テーブル【圆桌子】」
なぜ、このような先人の工夫というか知恵を無駄にするのでしょうか?
ベッドは西洋の広い住環境の中で生まれたものです。もしあなたの家が広くてベッドの数台おいても全然OKと言うのならそれでもいいでしょう。
しかし、部屋の面積が狭くなってしまう日本の都市部の住環境で、部屋を狭くしてまでベッドって置く必要があるものなのでしょうか?
毎日布団の上げ下ろしをしなくていいという大きなメリットはありますが、狭い日本の住環境で場所をデ~ンと占領するベッドは邪魔なものの一つかもしれません。
但し、彼女や彼氏と二人きりのいい雰囲気になった時に、自然な流れを作りやすいのは断然ベッドの方ですが...(実はこれが最大のメリット?)
さて、「シンプルライフへの道(Road to Simple Life)」第二回目は、
ミニマリストになるための分かれ道「ベッドを捨てるのか」そのまま「ベッドのある生活」を続けるのかについてです?
これは主義、スタイルの問題ですから、どちらが正しいという結論は出せないと思います。それぞれのメリットデメリットを把握した上で、最終的には「あなたの好きに」決めればいいと思います。
ミニマリストにとって、ベッドは必要それとも不要?

ミニマリストはもちろんベッド不要派
ミニマリストは、エアリーマットレスを愛用している人が多いらしい
ミニマリストの方は、多くがベッドを処分し、その代わりの寝具として、布団や「マットレス」をフローリングに敷いて寝ている人が多いそうです。
中でも、アイリスオーヤマの「エアリーマットレス」という商品がすごくいいらしい。
他のマットレス同様、三つ折りに折り畳めるのは当然の事、他のマットレスではなかなかできない「立てて収納しておける」というのが特徴です。
これを実現しているのが、他のマットレスではスポンジ状のものをマット一枚にしている(柔らかい)ところ、
アイリスオーヤマの「エアリーマットレス」では、不織布と同じように、細い中空繊維を網目状に織り込む(「3次元スプリング構造」と呼ぶらしい)ことで、それなりの剛性と、柔らかさを両立しているのです。
また、繊維やスポンジのように、水分を吸収しない材質・構造だから、汚れたりしたら、なんと丸ごと水洗いも可能だそうです。スゴイ!
さらには、三つ折り状態で床に置き、綺麗なお気に入りの布を敷けば、そのクッション性からソファーにも早変わり、一石二鳥でこのような使い方をしているミニマリストも多いです。
ちなみに重量は、厚みがある程度ある9㎝のタイプで、重さ5.3㎏です。これなら掃除などで移動させるのも楽々です。
「エアリーマットレス」についての商品詳細や使い心地に関しては、
アイリスプラザのエアリーマットレスをご覧ください。
その他、寝袋、ポータブルマットレスなど
さらにベッド不要を極めてくると、キャンプ用の寝袋の下に、エアで膨らますポータブルマットやヨガマットを敷き、それだけで寝ているという強者もいらっしゃいます。
フローリングにたったそれだけでは、私は話を聞いているだけで、お尻が痛くなりそうです。
中には、フローリングの上に「いぐさマット」など敷いて、組み合わせてクッション性を持たせている人もいるようです。
私の家には和室が無いので、必要な時は「いぐさマット」を持ち出して敷き、その上で「お昼寝」することもたまにあります。
いぐさマットの上に寝っ転がったときの感触や匂いってなんか心地いいんですよね。
使わない時は、壁との隙間とかに立てて収納しておけば邪魔になりませんからおすすめですよ。
ミニマリストでもベッド必要派は存在する
ミニマリストでもベッド必要派の方はいます。
体質や性格的に、固い布団や枕ではどうも寝られないという人ですね。
詳しくは次の項目で説明しますが、あなたが睡眠にどれだけ重きを置くかで選択すればいいので、「ミニマリストは絶対ベッド無しでしょう!」と言う(他人に強要する)のは間違っています。
ビジネスホテルや都会の高級ホテルはどうなっている?

ミニマリストと相反する「そもそも論」になってしまいますが、
都会のビジネスホテルや比較的高級なホテルの部屋は、どんな間取りになっているでしょうか?
東京都心や世界各国大都市の真ん中では、土地の価格が非常に高い為、たとえそれなりのホテル(3つ星から4つ星)でも、一人で泊まるのに広い部屋をあえて予約しなければ、
大概は20~30㎡ぐらいあれば広い方で、10~15㎡なんて言う部屋(香港やシンガポールなどが特にそう)もザラです。
4つ星ホテルの13㎡の部屋(@香港)に泊まったことありますが、それでも当然ベッドは付いていました(笑)。
しかし、部屋の広さに占めるベッドの存在感が半端じゃありません。部屋は狭くてもゆったりサイズのダブルとか入れてますから余計です。部屋のほとんどがベッド?かと思うぐらい。そして後はシャワールーム兼トイレ。
申し訳程度に、サイドテーブルが付いているといった様相です。
さて、ビジネスホテルや都会のホテルが何でこんな部屋のデザイン・レイアウトになっているのでしょうか?
それは、たった一つ。
大抵のホテルの至上命題で最低限の条件「お客さんにぐっすり眠って欲しい」に重点を置いているから、いくら狭い部屋でも睡眠に関わるベッドの部分にお金と質(マットレスや枕にこだわり)を掛けるのです。
それは、
対して、リゾートホテルなど、ホテルの他の場所で過ごす時間が長いホテルでは、食事する場所や、プール、敷地内設備、アクティビティーなどに、力を入れるのです。
ミニマリスト(ミニマリズム)の概念を捉え間違えてはいけません。
あなたにとって睡眠が大事ならその部分をそぎ落としてしまってはダメです。質の良い睡眠が十分にとれず、寝不足になったり、仕事や勉学など本業での十分なパフォーマンスが発揮できる体力を回復できないようでは、「寝具としての機能」失格です。
あなたが何の物事に、重きを置くのか?ここが重要な点です。必要なところには力を入れる。そうでないところは最小限に抑える。これがミニマリズムです。
何もかも、全てをそぎ落としてしまったら、それはタダの「不自由な生活」か、いろんな意味での「豊かではない」生活です。
心が満たされていれば物質は全く不要でそれだけで十分であるという意味での究極の「ミニマリスト」は、インドの苦行僧「サドゥー(クリックするとWiki用語解説へ飛びます)」か、山にこもって自給自足の生活をする「仙人」になるでしょうか?
サドゥーなんて、「家族すらも」断捨離しちゃってるよ!
もし、平日休日共に、仕事や接待ゴルフなどで忙しくほとんど家に帰ってこない(会社で寝泊まりしているとかカプセルホテル常連の人)なら、ベッドどころか、それこそ家や部屋すら必要ありません。(家賃の無駄です。)
また、睡眠時間を惜しんでまで、絵を描いてプロの画家になるんだと思っている人にとっては、寝具(ベッド)より、画材や絵の具、絵を置けるスペースの方が大事でしょう。
そういった意味からも、
ミニマリストにとってのベッドが無い生活のメリットとデメリット
メリットその1:部屋が広く使える

一般的なシングルベッドサイズは、約1m×2m=2㎡になります。また何畳かというと、畳1畳は0.91m×1.82m=約1.65㎡なので、2÷1.65=1.2畳に相当します。
仮に6畳一間(約10㎡)に住んでいるとすると、そのうち、ベッドが1.2畳÷6畳=0.2(20%)も室内の面積を占めている計算になります。
ちなみに物件の見取り図などに「専有面積」が記載されていると思いますが、この面積には、居室や寝室以外に、風呂場やトイレ、台所などの面積を含んだ面積という定義になっている(但し、ロフトは除外となっている)点がポイントなので、
「専有面積」で15~20㎡では、実質の居住スペースは、6畳(約10㎡)ぐらいというのがほとんどのはずです。そのうち20%もベッドに支配されているのはどうなんでしょうか?
また、15㎡の部屋の広さでは、ほとんどの物件で収納スペースが付いていませんが、
18~20㎡になると収納スペース(クローゼットなど)が付いてきます。
この辺のあなたが住む(住んでいる)部屋の広さや収納の有無によって、ベッドを置くかどうするか決めても良いと思います。
一人暮らしに向いている部屋の間取りや広さ、選び方のコツは別記事『一人暮らしにおすすめな部屋の間取りとは?間取り別の違いと選ぶ際の注意点』をご覧ください。
メリットその2:掃除がし易い

ベッドというより、ベッドのフレーム更に言うと、ベッドの脚があると掃除しづらいですよね。
また、ベッドフレームは「すのこタイプ」の軽い物でも約20~30㎏、通常は50~60㎏が普通で、丈夫なものはさらに重くなります。
ベッドフレームが重くて動かしづらいという点も掃除のしづらさに影響しています。
それが、無いとしたら、掃除機でもスイスイ。フローリングウエットなどでもサッと1~2回掛ければハイ終了です。
でも本当は、ベッドの脚があっても、ベッド下に入り込めるお掃除ロボット「ルンバ」などが有れば全然問題無いんですけどね。
メリットその3:引っ越しする時が楽チン

特に、独身(単身者)の引っ越し荷物の中で一番大きい荷物って何か知っていますか?
それは多分ベッド(フレーム)です。解体して運べるのならまだしも、そうでない場合は、それだけで引っ越し荷物(トラックに載せる容積を)の大きな部分を占めることになります。
もし、ベッド(フレーム)が無いと、引っ越し荷物をかなり小さくコンパクトに出来ます。
ご存知の方もいるかもしれませんが、単身者の荷物少ない人向けの引越しサービス「単身パック」などがあるのをご存知でしょうか?
「単身パック」というのは、一定体積のかご台車と呼ばれるものの中に、冷蔵庫やダンボールなど、あなたが必要な引っ越し荷物を詰め込み、日通などで引越しをしてもらえるサービスです。
例えば、日通では、単身パック「単身パックS」と「単身パックL」の2サイズがあり、それぞれ、荷物が入る「かご台車」の大きさは、
Sサイズで横幅108㎝×奥行き74㎝×高さ155㎝、容積は約1.239㎥
Lサイズで横幅108㎝×奥行き104㎝×高さ175㎝、容積は約1.969㎥
となっています。

参考及び画像引用元:日本通運「引越し単身パックS・L」
なぜ、この単身パック(かご台車利用)が安くなるかというと、1台のトラックを他の人の荷物いくつかとシェアして運ぶことが出来るので、一人当たりの費用を安くできる(つまり「割り勘」に出来る)からです。
これも一種のシェアリングエコノミーですかね?
通常の引っ越しでは、たとえ荷物が少なくても、その荷物量に見合った軽トラックなり2t車などを用意し、半日など一定時間の間は、「その車はあなた専用(貸し切り)」になってしまいます。
この仕組みの違い、分かってもらえたでしょうか?
メリットその4:めんどくさがりが解消できる

ベッドは年中、出しっぱなし、シーツやマットレスを乾燥させなくても、ある意味問題ありません。(本当はダニなどの温床となるのでよくありません。)
しかし、ベッドをなくし、折り畳み式マットレスもしくは布団などに変えると、寝起きする度ごとに、寝具を出して、寝具を畳んで仕舞うなどの作業が必ず発生するので、寝るモード、起きて一日スタートするモードと、気持ちの切り替えを行いやすくなるはずです。
日々のこの「布団の上げ下ろし」すらもめんどくさがると、ベッドがあるのと大して変わらなくなってしまいます。
デメリットその1:寝床の準備と片付けが毎日必要

先ほどのメリットと共にデメリットでもあるのですが、毎日布団の上げ下ろしをするということは、それだけで手間と言えば手間です。(数分で終わる作業なので大したことではないですが)
逆にこんな些細なことをデメリットと感じるぐらいなら、あなたはミニマリストには向いていないと言えるでしょう。
超効率的に物事考える人なら、1日10分削減×365日=3650分=60.8時間が1年で捻出できると言うかもしれませんが...
デメリットその2:フローリングの床に布団やマットレスを直置きすると、湿気がこもりカビなどの原因に

フローリングの床に直接、布団やマットレスを敷くと、寝ている間にかく汗(夏だけでなく冬でも、一晩でコップ1杯分の約200mlを、直接ではなく「不感蒸泄=感じることの無いぐらい細かいサイズの水蒸気として皮膚や呼吸から自然蒸発」で発散しています。)の逃げ場がなくなり、
フローリング部分に湿気が溜まりやすく、カビ発生などの原因となってしまいます。
しかし、これを解消するには、日に当てて干すとか、それが出来ない場合には、布団干しを購入し室内干ししておくだけでもかなり違います。
ベッドと布団寝心地の違いは?ベッド派と布団派

まず、寝具の寝心地を語る場合、パラメーター(要素)には、
1.寝具の硬さ
2.耐圧分散(体格への追従性)
3.寝返りのし易さ
4.寝具のサイズ
5.寝具内の温度湿度環境(最適値は、温度33℃、湿度50%)⇒通気性、吸湿性、保温性
という主な要素があります。
これらの様々な要素が複合して生まれる「寝心地」が、あなたの体格や体重、骨格、腰痛や肩こり持ちなどの症状、寝る姿勢やクセ等と『マッチすれば』、
ベッド派(マットレス)であろうと布団派であろうと、寝心地は良いという話になります。
また、いくら高価で良いベッドや布団でも、「あなたに合っていなければ」それはあなたにとってはダメな寝具となってしまうのです。
自分の好みに合うマットレスや布団の硬さって、なかなかコレだっていうのに巡り合うまで結構時間が掛かるんですよね。
皆さんも色々試したり、いいホテルではどんなのを使っているかチェックするなど試行錯誤しながら、あなたに合ういい寝具を見つけてみて下さい。
最後に
ミニマリストであろうとなかろうと、ベッド派であろうとマットレス派であろうと、
ベッドにするかそうでないかは、あなたの
「自由だ~!」(犬井ヒロシ=サバンナ高橋風でどうぞ)。
今回は以上です。
ではまた次回。
次回は、
と題してお送りします。
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