引っ越しの時、冷蔵庫の電源は何時間前に切り、新居でコンセントに入れるタイミングはいつ?冷蔵庫の引っ越し注意点

各作業のコツ・注意点
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引っ越しする場合、冷蔵庫と洗濯機については、事前の輸送前準備が必要となります。

この輸送前準備は、引越し荷造りのおまかせサービスを利用した場合でも、「必ず自分」でやらなければなりません。

引越し荷造りのおまかせサービスについては、こちら。

なぜ、冷蔵庫の電源を事前に切っておかなければならないのか?その理由と、何時間前に切っておく必要があるのか?

また、新居に荷物を搬入し終えた後、冷蔵庫の電源はいつ入れたら良いのかなど、

冷蔵庫を引っ越しする際の注意点やポイントをお伝えしようと思います。

引っ越し前に、冷蔵庫の電源を切っておかなければならない理由

先に紹介したように、引越しするに際して、冷蔵庫は、引っ越し前の準備が必要です。

その準備とは、ズバリ冷蔵庫内の「霜取り及び水抜き」です。

冷蔵庫は通常、電源が入っている状態で、冷蔵庫内を冷やしたり、冷凍庫内の食品を凍らせる温度まで下げる機能がある家電製品です。

冷蔵庫内が冷えている状態や冷凍庫内が凍結している状態で、電源を切ってしばらくして温まってくると、どうなりますか?

冷蔵庫内や冷凍庫内が温まって、水滴が付着したり、凍っていた氷や霜が溶け出すことになります。

引っ越しでの荷物運びやトラックなどでの輸送中に、水漏れしたり、他の荷物を濡らしたりするのを防ぐために、このような「霜取り及び水抜き」作業が必要となるのです。

但し、最近では、「自動霜取り機能」の付いた製品も増え、冷蔵庫の電源は引越し直前に抜けば大丈夫という便利な冷蔵庫もあります。

引っ越しの時、冷蔵庫の電源は何時間前に切る必要があるのか?

では、先ほど説明したように、冷蔵庫の霜取り及び水抜きをするためには、引越しの何時間前には電源を切って準備を終わらせておく必要があるでしょうか?

冷蔵庫の霜や氷が完全に溶けるには、最低でも半日12時間~15時間(冷蔵庫のサイズや性能、季節にもよる)掛かります。
出来れば丸一日見ておけば間違いはありません。

引っ越し当日朝9時から引越し荷物の搬出が始まる場合、1時間前の8時までには、霜取り作業を完了させておくとすると、

その15時間前、前日の夕方5時には電源を切る必要があるという事になります。

私の経験上、朝一番の引越しの場合は、引越し前日夜に電源を切るではやや遅く(8~10時間では若干足りない)、朝起きたら溶け切らなかった冷凍庫の氷をノミで削ったり、ぬるま湯を掛けて無理やり溶かし、引っ越し時間に間に合わせた経験がありますので、皆さんは必ず時間に余裕を持って準備を進めるようにして下さい。

余裕をみておくなら『引っ越し前日は絶対に冷蔵庫を使わない』と決め、引っ越し2日前の夜から、霜取り準備を始めるのが最適です。

そうすれば、引っ越し前日夕方ごろには完全に霜や氷も溶けきり、前日夜には冷蔵庫の引っ越し準備を完了させて、安心して引っ越し当日を迎えることが出来ます。

なお、大概の製品で冷蔵庫底面(機種によっては背面などの場合も有)に付いている、水受け(霜取りした場合の排水がその部分に溜まる)も取り外して、そこに溜まっている水も捨てるようにします。

また、自動製氷機能の付いている機種では、給水タンクの水も捨てておく必要があります。

電源を切るだけでは準備は不十分なので、説明書などで構造を理解し、『どこの部分』の水を捨てる必要があるのか確認して下さい。

細かい作業例は、以下のパナソニックのサイトでも図入りで詳しく解説されています。一度見ておくと理解しやすいと思います。

参考:Panasonic【冷蔵庫】引越しなどで冷蔵庫を運搬/移動する際の注意点は?

冷蔵庫各機種毎の引っ越し前準備作業詳細は、あなたが使っている冷蔵庫の取扱い説明書などで確認して下さい。

具体的な霜取り&水抜き方法の手順

手順1.食品や調味料などを取り除く

冷蔵庫内(冷凍庫含む)に食品などが残っている場合は、処分するかクーラーボックスなどに移動させてから、スタートです。

手順2.自動製氷機能を停止する

自動製氷機能のある機種は、自動製氷機能を停止させます。

手順3.冷蔵庫内に残っている水や氷を捨てる

給水タンクと製氷皿の水を捨てたあと、製氷室内に残っている氷を捨てます。自動製氷機能の無い場合も同じです。

製氷皿は取り外し、きれいに洗って乾かしておきます。

手順4.冷蔵庫の電源を切る

ここまでやって初めて、冷蔵庫の電源を切ります(コンセントから電源コードを抜く)。自動製氷機能を停止させるためにも、電源が入っていない状態では冷蔵庫は操作できません。

手順5.万が一の水漏れ対策実施

溶けた霜や氷が冷蔵庫、冷凍庫内や「水受け皿(蒸発皿)」から漏れたり、溢れたりしても大丈夫なように、雑巾やキッチンペーパーなどを設置し、水を吸収できる用意をしておきます。

引っ越し直前に、冷蔵庫からの水漏れで、フローリングや床にシミを作ってしまったら、敷金返還に大きく影響してしまいます。

手順6.電源を切ったらしばらく放置

電源を切ってからしばらく数時間は放置します。このとき、冷蔵庫内の温度を早く上げて霜取りを早めるために、冷蔵庫の『扉は開けておく』ようにして下さい。

冷蔵庫サイズや周りの温度環境にもよりますが、一般的には12~15時間以上掛かるのが普通です。

手順7.「水受け皿(蒸発皿)」に溜まった排水を処分

霜取りによって発生した「溶けた水」は、通常の冷蔵庫では本体下部に設置された「水受け皿(蒸発皿)」に溜まります。その「水受け皿(蒸発皿)」を取り外し、排水を流しなどに捨てます。

「水受け皿」の取り外しは、工具不要で出来るタイプ、ドライバーなどでネジを取り外さないと外れないタイプ、また根本的に取り外しができず冷蔵庫を傾けて排出口から排出させるタイプなど、いくつかの方法に分かれています。

あなたが所有している冷蔵庫がどの方式なのか、取扱説明書などで確認してから作業を始めるようにして下さい。

手順8.冷蔵庫内を清掃

霜取りが完了し、排水の処理も終わったら、せっかくなので、引越し前に冷蔵庫内を綺麗に掃除したり、除菌シートなどで拭いておきましょう。

そうすれば、残った水分によって雑菌が繁殖するのを抑えられることはもちろん、何よりも新居で冷蔵庫内がキレイな状態からスタートできるので、気持ちが良いです。

手順9.運搬用の仮固定

この作業は引越業者の方が実施してくれる場合もありますが、

運搬時に冷蔵庫内の棚板が動かないように、粘着成分が残りにくい養生テープなどで、仮固定します。

それら冷蔵庫内部の固定が完了したら、最後に冷蔵庫の扉が開いてしまわないように、これも養生テープなどで固定して輸送前準備完了です。

あとは引っ越し当日に、引越業者の方が冷蔵庫用の保護マットなどで梱包して運んでくれます。

冷蔵庫内の食材を効果的に使い切る方法や食材や調味料が余ってしまった場合の対処法

当然ですが、冷蔵庫の電源を切るということは、その時点から冷蔵や冷凍の機能が止まってしまう為、食材の保存や冷凍状態での維持が出来なくなります。

簡単に言ってしまうと、

冷蔵庫の電源を切るまでに中身が無い状態にしておかなければなりません。

そのような、引っ越し前に計画的に食材を使い切る方法や、食材や調味料が余ってしまった場合の対処法などは、以下の記事で解説しています。こちらも併せてご覧ください。

引っ越し先の新居で、冷蔵庫の電源をコンセントに入れるタイミングはいつ?

最近では、キチンとした運び方をしていれば、新居に引っ越して設置後すぐに(10分程度で)コンセントに電源を差して使い始めても問題ない機種も増えています。

そのような機種では、もし冷蔵庫を作動させるのに問題がある場合には、自動的に安全装置が働いて起動しないように設計されています。

しかし、それ以外の少々古いタイプの冷蔵庫の場合は、落ち着くまで2時間ほどは電源を入れないようにするべきです。理由はこれから説明します。

本来、冷蔵庫は横に倒して運んではいけないのですが、その理由というのが

冷蔵庫を駆動するためのコンプレッサーには『潤滑油』が入っており、そのオイルが横に倒した時に、冷却部にオイルが入り込みことで致命的な故障に繋がるからです。

三菱電機のホームページにも、以下の通りハッキリと書かれています。
引越し時に横に寝かせて運搬したことで、修理不能のトラブルに陥ることが多くあります。これは、長時間横に寝かせた状態にすることで、コンプレッサー内部の潤滑油が冷却システムにまわってしまうのが原因です。必ず立てた状態での運搬をお願いします。ただし、ドアを通す際や車への積み込み時など、短時間の横置きは問題ありません。

以下の写真が冷蔵庫のコンプレッサー(黒色の部品)です。

万が一、横にして運んでしまった場合には、冷蔵庫設置後にオイルがコンプレッサーの元の場所に戻るまで、横に倒していた時間によりますが、2時間~1日はそのまま電源を入れずに放置しておきましょう。

それでも、故障する可能性が全くゼロとは言い切れませんので、冷蔵庫を運ぶ時は、基本的に立てた状態で運んでもらう。これが鉄則です。

もし自分でレンタカーを借りて、引越しを済ませたいと考えている人は、この冷蔵庫の運搬問題に要注意です。

その他の自分で引っ越しする際の注意点などは、

冷蔵庫だけを引越業者や宅急便などで運んでもらいたい場合は、

をご覧下さい。

なお、冷蔵庫に電源を入れたからといって、冷蔵庫内が冷えて本来の機能を発揮する温度になるまでには、4時間~24時間以上かかります。

その前に乳製品などを保管しても、悪くなる原因となるので、暑い夏場などは特に注意しましょう。

どうしても必要な食品や飲み物などは、出来れば板氷を入れたクーラーボックスなどに一時的に保管することをおすすめします。

もし、電源を切るのを忘れて引っ越し当日を迎えてしまったらどうすればいいのか?

ここまで説明した通り、冷蔵庫の霜取りをしなけばならない理由は分かってもらえたと思います。

しかし、人は頭で分かっていても忘れてしまうことはあります。特に、引っ越し荷造りで忙しい、引っ越し直前ではなおさらでしょう。

もし、冷蔵庫の電源を切り忘れ、霜取りや水抜きをせずに引っ越し当日を迎えてしまった場合にはどうしたらいいでしょうか?

そのまま運んでしまえば、霜や氷が溶け始め、水漏れすることが容易に想像できると思います。

その為、引越業者には、冷蔵庫の運搬を断られる可能性があるのは覚えておいてください。

運搬を断られることを承知で、まずは引越業者の方に相談してみて下さい。何とかしてくれるように努力してくれると思います。

それでも、実際に断られてしまった場合は、時間や日にちををずらして冷蔵庫だけ再度運搬してもらうように引越業者と調整するか、

別の方法として、冷蔵庫単品の輸送も取り扱っている運送系の業者「日通」や「ヤマトホームコンビニエンス」、「赤帽」などに連絡してみると解決できるかもしれません。

最後に

冷蔵庫の引っ越し前準備(霜取りと水抜きの方法)と、引越し後の冷蔵庫の使い始めの方法、分かってもらえたでしょうか?

家庭にある生活家電の中でも大きく、重量のある部類になる冷蔵庫。

引っ越しを機に新生活(結婚や家族が増えるなど)に合わせて、買い替えるのも一つの方法です。

冷蔵庫の買い替え検討や、冷蔵庫単品で運んでもらう場合のおすすめ業者の選び方は、

冷蔵庫や洗濯機を2階以上に搬入したい場合の注意点などは、

最小限の荷物しか持たないミニマリストの方たちの冷蔵庫については、

でそれぞれ詳しく紹介しています。併せてご覧ください。

では、また次回。

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