引っ越しで冷蔵庫を買い替えるなら、引越し前と後どっちがお得?

各作業のコツ・注意点
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引越しのタイミングって、今まで使ってきた家具や家電などを処分して、新居での新生活に合わせて新しく買い直すかどうするか、考えますよね?

今回は、それらの家具家電の中でも「冷蔵庫」について、引っ越しを機に買い替えた方が良いのか?買い替えるなら引っ越し前と後どちらがお得なのか?

また、その理由などを冷蔵庫の寿命や状況別に考えてみます。

冷蔵庫の寿命はどのぐらい?

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引っ越しに合わせて冷蔵庫や洗濯機などの大物家電を買い替えたいという方も多いのではないでしょうか?

でも一方では、まだまだ使えそうだから、捨てるのは勿体無いしと思うかもしれません。

そうなると、どのタイミングで冷蔵庫を買い替えた方が良いのかという事です。

まず、一番に考えられるのは、冷蔵庫の寿命で買い替えるというもの。

日本製の冷蔵庫の寿命は一般的に10年と言われています。

また、工業製品は、PL法(製造物責任法)によると、『製品等の欠陥』によりトラブルがあった場合の損害については、購入後10年間は損害賠償が請求できるとなっています。

そして、

一般社団法人日本電機工業会(JEMA)が定めた「補修用性能部品の保有期間」=製造終了品(型落ち品)の部品保管義務は、冷蔵庫で「9年」、洗濯機で「6年」となっています。

参考:一般社団法人日本電機工業会(JEMA)-補修用性能部品の保有期間

また、ほぼ同様のことが、家電メーカーPanasonicのページにも書かれています。冷蔵庫以外の保有期間を知りたい方はご覧ください。

ちなみにエアコンは「10年」となっています。

参考:Panasonic 修理のご相談・お申込みー補修用性能部品の保有期間

つまり、あなたが「ある機種(品番:XXXXX-XX)」の冷蔵庫を購入した直後に製造終了(廃番)となってしまった冷蔵庫が、何年か使っていて故障してしまった場合に、

もし製造終了後9年を過ぎてしまっていると、メーカー側に補修用部品(交換部品)の保管義務は無くなるので、

それ以降は、修理しようと思っても部品が手に入らず、修理が出来ないという事態になってしまうのです。

メーカーや製品によっては、自主的にそれ以上の年月、部品を保管していてくれる場合もありますが、それは稀です。

以上から言えることは、

洗濯機の買い替えタイミングは、
故障した場合に部品の修理が出来なくなってしまう「製造終了後9年」。
もうひとつは、PL法が適用され、かつ設計時も耐久性の目標(設計寿命)とされていると考えられる「購入後10年」。

よって、冷蔵庫の場合は、『購入後10年』が買い替えの1つの目安と言えるでしょう。

冷蔵庫を買い替えるなら「引っ越しの前と後」、どちらがお得?

冷蔵庫を買い替え・処分する場合「リサイクル料金」が掛かるのを知っていますか?

どちらがお得か比較をする際の大前提として、手間の無さや手続きのし易さなどもありますが、何と言っても、処分や廃棄、引き取りにどのぐらいの費用が掛かるのかということが気になると思います。

家電量販店で、冷蔵庫の引き取りをお願いする場合、一般的に以下のような費用が掛かってきます。

ここで言う「リサイクル料金」とは、家電リサイクル法により指定された家電4品目(テレビ、冷蔵庫、洗濯機、エアコン)については、一定額のリサイクル料金を消費者が負担するというものです。

なお、廃品回収業者などで、「回収無料」を謳っている場合がありますが、悪質な業者によって高額な料金を請求されている事象が国民生活センターなどに寄せられているので、基本的には家電量販店に回収をお願いした方がいいでしょう。

ベスト電器の場合

リサイクル料金

170L以下:3400円(税抜き)~、171L以上:4300円(税抜き)~、

収集運搬料:1100円(税抜き)

となり、最低でも4500円(税抜き)は掛かってしまいます。

さらに、

商品発送時ではない訪問引取のみ及び商品発送であっても配送先住所と引取先住所が別の場合は、訪問回収費¥2500(税抜)が必要です。

とあるので、

仮に、同じ市区町村内(近所)で引っ越した場合に、旧住所に古い冷蔵庫を「残置」して引き取りに来てもらい、新住所地に新しい冷蔵庫を届けてもらおうとすると、さらに+2500円が掛かってしまうという事になってしまいます。

これをしてしまうと、冷蔵庫の回収だけで、7000円(税抜)も掛かってしまうことになり、結構な痛手になります。

但し、

ベスト電器では、ベストメンバーズカード(クレジットカード機能付)会員特典として、冷蔵庫は「最大3万円で買取」(全自動洗濯機は製造年式が2014年以降が対象=製造後5年以内)してくれるそうです。

参考及び画像引用元:ベスト電器-家電PCリサイクル

ヤマダ電機の場合

冷蔵庫~170L以下の場合、

ABグループ(東芝、Panasonic、LGなど):リサイクル回収料金3740円(税込)+収集運搬料1210円(税込)=合計4950円(税込)

指定法人(DAEWOO、TWINBIRD、Haierなど):リサイクル回収料金5187円(税込)+収集運搬料1210円(税込)=合計6397円(税込)

冷蔵庫171L以上~の場合、

ABグループ(東芝、Panasonic、LGなど):リサイクル回収料金4730円(税込)+収集運搬料1210円(税込)=合計5940円(税込)

指定法人(DAEWOO、TWINBIRD、Haierなど):リサイクル回収料金5627円(税込)+収集運搬料1210円(税込)=合計6837円(税込)

また、ベスト電器同様に、リサイクル回収のみ及び回収先・回収日が異なる場合は、別途、「訪問回収費」が2750円(税込)掛かります。

税込みで比較した場合、ヤマダ電機もベスト電器も同じ料金設定になっていますが、ヤマダ電機は、製造メーカーによってリサイクル料金が異なっているのが特徴です。

但し、ヤマダ電機では、

国内メーカーの製造から7年未満(全自動洗濯機・2槽式衣類乾燥機の場合は製造後5年未満)の正常稼働製品は、「良品買取」サービスを提供している点が、該当する方にはお得となっています。

参考及び画像引用元:ヤマダウェブコム-家電リサイクル回収のお申込について

ケーズデンキの場合

冷蔵庫:内容積170リットル以下の場合、

リサイクル回収料金3,740円(税込)+収集・運搬料金1,100円(税込)=合計4,840円(税込)

冷蔵庫:内容積171リットル以上の場合、

リサイクル回収料金4,730円(税込)+収集・運搬料金1,100円(税込)=合計5,830円(税込)

また、

リサイクル回収のみをご希望された場合、上記、リサイクル料金、および収集・運搬料金以外に別途、当社規定出張費(3,300円(税込)~)がかかります。
※一部、製造メーカー(外国メーカーなど)により、リサイクル料金が上記金額とは異なる場合がございます。

とあるので、この点については他社と同様の対応です。

参考及び画像引用元:ケーズデンキオンラインショップ-リサイクル回収について

家電量販店各社、冷蔵庫のリサイクル対応まとめ

このように各社とも、リサイクル回収のみ=すなわち新品に買い替えない場合は、各社とも「訪問回収費」または「出張費」などが余計に掛かってしまいます。

また、ヤマダ電機ではあえて「メーカーによっては」リサイクル料金が異なる事が『事細かに』書かれていますが、

他社の場合は、備考欄などに、『メーカーによってはリサイクル料金が異なる場合がある』という程度しか記載がなされていません。しかし、実質的にはどちらも同じと考えていいでしょう。

初めから知らされているか、当日見積もりの際に突然判明するかの違いです。

この点はよく覚えておきましょう。

「引っ越し前」に新しい冷蔵庫に買い替えた場合

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メリット

・新しい冷蔵庫の買い替えと同時に、旧品の引き取り費用を家電量販店が負担や買取をしてくれることもあり、実質の費用負担が少なくて済む場合有(ヤマダ電機など)。

デメリット

・冷蔵庫分の余計な引越し費用を払う必要がある(特に長距離の引越しや冷蔵庫の有る無しで見積もり価格が大幅に変わる場合

単身パックの利用や冷蔵庫単品で運んでもらう場合は要注意。

・冷蔵庫のサイズをよく確認しておかないと、新居に入らない(設置できない)可能性がある

⇒そうならないための「事前対策」及びそうなってしまった場合の「対処法」については、以下の記事で解説しています。

費用削減効果

費用削減効果:赤字数万円(冷蔵庫の引越費用が高額になる場合)~黒字3000円(訪問回収費や出張費分が浮く)

「引っ越し直前」に古い冷蔵庫の処分のみする(買い替えない)場合

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メリット

・引越荷物を減らすことが出来る。

特に、一人暮らしなどで荷物が極端に少ない場合は、単身パックの利用や赤帽での引っ越し、更には大型家電が無いと宅急便などを利用し「ダンボール箱のみ」で引越しすることも可能になりメリットは大きい。

・冷蔵庫や洗濯機など、『大型家電のみ単品』で輸送してもらう場合の費用については、

で紹介しています。

デメリット

・引っ越し直前の忙しい時期に、冷蔵庫の処分(業者による引き取り)の作業が増える

・処分を依頼するタイミングが悪い(特に繁忙期)と、業者の対応可能日の関係で、数日間冷蔵庫が使えなくなる事態もアリ

・先に紹介した各家電量販店の対応にも有った通り、買い替えが伴わない「回収のみ」の場合は、「出張費」や「訪問回収費」が別途掛かってしまい、余計な出費となってしまいます。

但し、

引越業者に料金見積もりをした時に『冷蔵庫の有る無し』で、回収の「出張費」や「訪問回収費」(3000円前後)を上回る差額が出た場合は、引っ越し前に冷蔵庫を処分してしまった方がお得となります。
なお、軽トラックやワンボックスカーなど冷蔵庫を運べる車を所有していて、自分で家電量販店に持ち込み、処分を依頼する場合は、収集運搬費、出張費が削減でき、リサイクル料金だけで済ませられるので、自分で作業をしてしまうのも費用を安くする方法です。

費用削減効果

費用削減効果:赤字3000円(訪問回収費や出張費分が余計に掛かる)~黒字数万円(冷蔵庫の引越費用が高額になる場合はその分が大きく削減できる)

「引っ越しと同時」に引越業者に冷蔵庫の不用品回収・買取を依頼した場合

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各引越業者の方でも、引越しと同時に、不用品の回収又は買取を実施していることも多いです。

ヤマトホームコンビニエンスの「不用品買取サービス」では、

冷蔵庫の場合は、「製造より6年以内」という条件は有りますが、規定の買取条件に合う物については買取を行ってもらえます。これを利用すると、リサイクル料金及び収集運搬料などをカットできるので、すごくお得です。

引越しの打ち合わせや見積もり時に、申し込むことが必要(現物確認が必要)で、電話やWEBでの対応は行っていません。

なお、記事のタイトルでは「引越しと同時」となっていますが、実際は「引越し前」に処分(買取)するという表現が正確でしょう。

決して、「引っ越し当日」に急にその場でお願いできるサービスではありません。事前の申込みが必要な点は注意して下さい。

画像引用元:ヤマトホームコンビニエンス-不用品買取サービス内容

また、アップル引越センターでは、ヤマトホームコンビニエンスより多彩なモノの不用品引き取り・買い取りを行っている為、

ほとんど自治体の回収や不用品回収業者に頼む必要はなく、ワンストップで完結するので引っ越し前の忙しいときには非常に便利です。

画像引用元:アップル引越センター-不用品買取&引取

このように、引っ越し業者各社の不用品処分・買取サービスには、各社で買い取れる製品や条件など『かなりの差』があるので、不用品の処分・買取を考えている場合は、

以下の記事で詳細をよく比較してから引っ越し業者を選ぶようにするといいでしょう。

費用削減効果

費用削減効果:赤字7000円(通常と同じく有料でのリサイクルとなった場合)~黒字6000円(リサイクル費用や収集運搬料金がタダになった場合)~黒字3万円(冷蔵庫が高額買取された場合)

「引っ越しの後」に新しい冷蔵庫に買い替えた場合

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メリット

・引越しが落ち着いてから買い替えれば、バタバタしなくて済む。

・新品の冷蔵庫を引越し輸送中の傷や凹みから防ぐことが出来る。

新居での冷蔵庫「搬入経路の確認」がしっかりと出来るので、冷蔵庫が入らないという事態を避けることが徹底し易い。

デメリット

・処分予定の旧品冷蔵庫の引っ越し代金を払う必要がある。(ある意味無駄金)

費用削減効果

費用削減効果:赤字数万円(冷蔵庫の引越費用が高額になる場合)~黒字3000円(訪問回収費や出張費分が浮く)

引っ越しで冷蔵庫を買い替えた方が良いのはどんな場合?

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冷蔵庫を買い替えた方が良い状況その1:故障の前兆が出ている場合

冒頭で紹介したように、冷蔵庫の寿命はおおよそ10年です。

しかし、寿命(完全に使えなくなる)が来る前に、故障の予兆ともいえる症状が出てきたら、要注意です。

故障の予兆には、最近、冷蔵庫の冷えが悪くなってきたなぁなどの「冷却性能の低下」、ファンやコンプレッサーからの「異音発生」、「水漏れ」などがあります。

そしてこれらの症状は、ほとんどが、冷却機能をつかさどるコンプレッサーの劣化や異常によるものです。

これらの症状が起こっている場合には、そろそろ故障が起こる可能性があり、コンプレッサーの故障が起こった際にはそれなりに高額な修理代(5万円~10万円ほど)を覚悟しなければなりません。

このような場合は、そろそろ買い替え時です。

冷蔵庫を買い替えた方が良い状況その2:電気代がかなり安くなる場合

経済産業省資源エネルギー庁「家庭における消費電力量のウエイト比較」によると、家庭で電気を消費している家電は、

1位冷蔵庫、2位照明器具、3位テレビ、4位エアコン、5位電気便座、

という順位だそうです。

参考:経済産業省資源エネルギー庁「家庭における消費電力量のウエイト比較」

冷蔵庫の場合、製品によっては、10年前の製品と最新の製品では、電気代が半分にも節約できるというデータもあるぐらいです。

あなたが現在所有している冷蔵庫と、最新の機種の電気代比較は、

経済産業省が運営している「省エネ製品買換ナビゲーション-しんきゅうさん」というサイトが便利です。

参考及び画像引用:省エネ製品買換ナビゲーション-しんきゅうさん

冷蔵庫を買い替えた方が良い状況その3:引越し後に家族構成が変わる場合

引っ越しをする=結婚や子供が生まれるなど、家族が増えることで手狭になるから引っ越しをするという場合も多い事でしょう。

このような場合、新居での新生活では、増えた(いずれ増える)家族の人数分にあった容量の冷蔵庫を選ぶ必要が出てきます。

一般的に冷蔵庫の容量を選ぶ基準は以下のようになっています。

参考及び画像引用元:価格.com-冷蔵庫・冷凍庫の選び方

例えば、今まで独身用で使っていた小さな冷蔵庫150L程度では、結婚して2人で使うのには明らかに容量不足です。

このような場合は、冷蔵庫の寿命が来ていなくても買い替えるタイミングになります。

最後に。まとめ

今回は、引越しのタイミングに合わせて、冷蔵庫を買い替える場合、どのようにしたらいいのかパターン別にメリット・デメリットを比較し、どのタイミングで買い替えるのがお得なのか紹介しました。

方法とタイミングによっては、3000円~数万円以上もお得になることが分かってもらえたと思います。

特に、荷物量が少なくて、冷蔵庫単品だけ「家財宅急便」などで運んでもらう場合は、金額もそれなりに掛かるので、そんな場合は引越し前に処分してしまった方がいいかもしれません。

反対に、それなりの荷物量があり、冷蔵庫の有る無しでほとんど引越し見積もり金額が変わらない場合は、引越し前後どちらで買い替えても良いと思います。

あなたの引っ越しの状況と荷物量に合わせて、色々と試算してみて下さい。

ところで、所有している荷物が最小限のミニマリストの場合は、冷蔵庫も「ミニマム」なのでしょうか?

有名ミニマリスト10人がどのぐらいの容量の冷蔵庫を選んでいるのか、冷蔵庫の使い方に工夫はあるのか?などについては、別記事で詳しく紹介しています。こちらも併せてご覧下さい。

それでは、また次回。

次回は、

と題してお送りします。

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