今回から「シンプルライフへの道(Road to Simple Life)」【シーズン3】が始まり、ミニマリスト特集が復活します。
これまでミニマリストに付いて色々な切り口で紹介してきました。【シーズン2】までの記事は、こちらなどをご覧ください。
【シーズン3】最初の1回目は、
ミニマリストについて紹介する記事なのに、いきなり「ミニマリスト辞めちゃいました!」で、果たして今回の話は大丈夫なのでしょうか?
「ミニマリストがミニマリストをやめた理由。ミニマリストになりたい人は必見!」と題して、ミニマリストを目指して断捨離を始めたけど途中で挫折してしまった人、何か自分には合わないなぁと感じてやめてしまう人などなど、
様々な理由で「ミニマリストをやめた理由」を紹介したいと思います。
これからミニマリストになりたいと思っている人は、こんなはずじゃなかったとならない為にも、ミニマリストを始める前に読んでおいてください。
ミニマリストをやめた理由
ミニマリストを続ける意味が分からなくなった
モノを減らしていく「断捨離」。最初のうちは、モノを捨てることで得られるスッキリ感やストレス解消などで、モノを捨てれば捨てるほど快感という時期がきっとあなたにもあったはずです。
しかし、部屋がスッキリし過ぎて、いよいよ捨てるモノが無くなった時点で、このようなスッキリ感や快感が味わえなくなることから、逆にモノを捨てられないストレスを抱えるという場合もあります。
そのような場合は、『モノが少ない状態が良い=ミニマリストが良い』のではなく、あなたは、ただ単に物を捨てる快感が良かったというだけかもしれません。
ミニマリストが楽しくない
ミニマリストたるもの、あれとこれだけの最小限のモノで生活しているんだという「世間のイメージ」や「憧れのミニマリスト像」によって、無理にでもモノを捨てなければならないような強迫観念に捉われ、結果モノを減らすことが苦痛でしかなくなるかもしれません。
このように、ミニマリストをやっていても自分に無理しているような感じがする場合や、ちょっと合わないなぁと思って、ミニマリストを辞めていく人がいても仕方がないことでしょう。
楽しくないことをそれ以上続けても、意味がありません。
モノが少ない生活が自分に合っていなかった
人によっては極端にまでモノが削られていくミニマリズム。
ミニマリストの中には、洗濯機や冷蔵庫といった現代の生活に便利で必須の家電まで捨ててしまって、洗濯は手洗い、食品は都度スーパーに買いに行くか缶詰やパスタなどの保存食中心の食生活を送っている人もいます。
その生活が本人にとって合っていて、不便を感じないのならそれでもいいのですが、現代の令和の便利な時代に、不便を押してまで無理にモノが少ない生活を続ける必要はありません。今は江戸時代ではないのですから。
あなたが出来る範囲内で、モノが少ない生活を送れるようにすればいいのです。世間のミニマリストの基準に合わせる必要はありません。
あなたなりのミニマリストでいいのです。
好奇心までミニマムになってしまった
モノを減らすことの良い効果として、本当に大切なモノにしか興味を持たなくなるという効果があり、物欲が抑えられる(コントロールできる)ようになります。
しかし、この「モノを見て⇒考え⇒買うか買わない」か判断する過程で、あなたにかなりの我慢や葛藤があるような場合、
本当は欲しいのですが我慢することで、慣れによってだんだんと、ちょっとやそっとのことでは、心動かされることが無くなるかもしれません。
そうなると、本来は精神的には禁欲的という事で素晴らしいのですが、それと引き換えに感動する心や好奇心を失ってしまっては、仕方がありません。
最近、何を見ても心がワクワクしなくなってきたんだよなぁと思ったら、要注意です。
そんな時は、ミニマリストをやめた方が良い時期かもしれません。
あなたが、ミニマリストになって「悟る」つもりでないのなら...
彼氏彼女、家族の理解が得られないから
一人暮らしでは、全部自分で決められるので、好きにモノを処分しようと、冷蔵庫が無くても誰に文句を言われるわけでもありません。
しかし、これが同棲している彼氏彼女がいたり、家族が出来て子供もいたらどうでしょうか?
開栓した離乳食のビン詰を常温に出しておくわけにはいきませんし、育ち盛りの子供に牛乳を飲ませないわけにはいかないですよね?
そうすると冷蔵庫は必須となるはずです。しかしそれでもあなたのエゴだけで冷蔵庫は持たない主義なんだ!で家族の理解が得られるでしょうか?
ミニマリズムは、必ず同棲している彼氏彼女や、家族への相談と理解を経て「みんなの妥協点(共通の価値観)」で行うのがルールです。
もしそれが出来ないなら、別れを切り出されても仕方が無いでしょう。
ミニマリストに向いている人、向いていない人
向いている人
物欲があまりない
そもそも、物欲が強く、モノを所有していたい気持ちが強い人は、ミニマリストには向いていないでしょう。
反対に物欲があまりなく、モノを欲しがらない人は、モノが少なくても満足できるので、ミニマリストになるには向いています。
但しミニマリストの中にも、「多くのモノ」を持つことには興味がありませんが、所有するひとつひとつのモノにこだわりを持つ人もいるのは事実です。
『物欲が無い=モノにこだわらない』という事ではありません。
余計なモノが無い、最小限の「こだわりぬかれたモノ」だけで生活することは、モノを大事にもしますし、生活の質の向上にもつながります。
モノを必要とする趣味を持っていない
趣味の中には、様々なモノや道具を必要とする趣味も多いです。
例えば、絵を描くこと。
油絵なら、油絵具、筆、画材、そして描いた絵の枚数が貯まっていくとそれを保管する場所が必要となり、部屋にものが増えて貯まる一方となってしまいます。
このようなモノや道具が多く必要となる趣味を持っている人は、モノが少ないという意味でのミニマリストには向いていません。
ミニマリスト向きのモノが増えない趣味には、読書(最近は電子書籍もあるので)や映画・音楽鑑賞(これもネットでの定額サービスなど有)などが適しています。
モノを集めるコレクション系の趣味はモノが増える典型なので、そのような方はミニマリスト向きではありません。
但し、このことについても以前にお伝えしている通り、『あなたにとって』不要なモノを削るのがミニマリズムで、決して世間の他のミニマリストがそうしているからという理由だけで、あなたも右ならえで同じようにすることがミニマリストではないのです。
あくまで「あなた基準」。
あなたにとって趣味が大事ならそれでもいいのです。
ここではあくまで「向いている人」という指標で話をしています。
掃除や片付け、整理整頓が好き
そもそも、モノを減らす効果は、掃除がしやすくなったり、モノの管理が楽になる事です。
元々、掃除や片付け、整理整頓が好きな人は、ミニマリストになることとはベストマッチですが、むしろこれらが苦手な人こそ作業を簡単に、効率化するために、ミニマリストを目指すべきなのです。
お金を貯めたい人
ミニマリストになると、余計なモノを買わなくなるので、お金が貯まりやすくなります。また、モノが少ないと必然的に部屋も最小限の大きさや条件で住むことから、高望みをしなくなります。
様々な相乗効果により、マキシマリスト(モノが多い人)の時より、格段に収入に対する余裕が多くなるので、低収入でもそれなりの貯金が可能になります。
ミニマリストでなくても、世間では、低収入でもそれなりの貯金をしている人は皆さん同じような傾向、思考パターンを持っています。
収入がそんなに多くなくても、将来の自分の為にお金を貯金したい人は、絶対ミニマリストになるべきです。
ミニマリストとお金(貯金)については、別記事「ミニマリストと貯金。田舎暮らしやノマド生活、そして旅まで。」で詳しく紹介しています。
向いていない人
ミニマリストになる目的が分かっていない人
なんとなくカッコいい、オシャレという見た目だけで、自分がなぜミニマリストになりたいかが分かっていない人の場合、カッコだけなので、モノを捨てミニマリストになる事で得られる「果実」が何なのか分かっていません。
そのような人は、生活が不便であったり、快適でなかったりすると、すぐ飽きてしまい、やめてしまう事でしょう。
このようなタイプの人は、また別の新しいライフスタイルが登場したら、多分それにすぐ飛び付くのでしょう。
ミニマリスト(ミニマリズム)はここ5年ぐらいの流行りかもしれませんが、一時的な流行ではなくあなたのスタイルとして定着するかどうかが重要なのです。
但し、とりあえず一度はミニマリストになってみて、自分には合わないから辞めるという選択は全然アリだと思います。
買い物が好き
女の人に多いのですが、ストレス発散も兼ねて、服やバッグなどを中心に、とにかく買い物をするのが大好きという人がいます。
このような人は、捨てても捨てても、次から次へとモノが増えるので、いつまでたってもミニマリストには近づけませんし、お金も貯まることはありません。
本当はここではあまり紹介したくないのですが、汚部屋(ゴミ屋敷)になりやすい職業には、看護師などの『過度のストレスが掛かる職業』の人が「傾向的に」多いそうです。
但し、キチンとされている方も当然いるので、必ずしもみんなではないという事でフォローしておきます。
このような職業の方は、ストレス発散の為に、買い物を重ねどんどん物が増えてしまうみたいです。
貧乏くさいのが嫌いな人
部屋にほとんどモノが無く、何となく寂しい感じがすると、イコール貧乏と捉える人もいます。
なんで自分の好きに物を買うことが出来ないのか?と。
物欲の部分とも大いに関係してきますが、「モノが多い=豊か」という思考の人には、ミニマリストは向いていません。
趣味にのめり込むタイプ
例えば、あなたがプラモデルやフィギュアが趣味だとしましょう。
すると、次から次へと発売される新製品に心が動き、欲しくなってしまうことでしょう。結果、部屋の中には作る暇が無く「開けていない箱」が山積みとなっていきます。
ミニマリストの中にも、趣味に没頭し、自分のこだわる部分にお金も時間も掛ける人はいます。
ただし、それが多趣味であれもこれもとなりモノが増えだすと、さすがにミニマリストとは言えないのではないでしょうか?
もし、何か趣味をやるのであれば、その時は一つだけに集中して、飽きるかしたら次の趣味に移り、趣味を切り替える際に前の趣味のモノを処分売却してしまえば、そんなにモノが増えることはありません。
実際にミニマリストをやめた人たちと周囲の声を紹介
✅ミニマリストを辞めた理由
・極端にやり過ぎて生活が不便になった
・自分の好きなことに制限ができてしまう
・効率重視が快適さを奪ってしまった生活全部をミニマリストにするのは辞めましたが、一部はミニマリストです。
極端にやり過ぎると、ミニマリストがファッション化してしまいます。— ドビー@日本一の読書家 (@doby4949) February 12, 2020
やっぱり極端なミニマリストは考えものだよね。まぁ私は人より物が多いけど、無理して捨てるのはやめた。
— hisako (@hisalin) March 2, 2020
今は大変だと思うのでこんなこと言ってはよくないけどグッズ早く届くといいなって
ガチャで欲しいのでなかったら追いガチャやらないといけないしどこで使うかわからんけどスカーフも欲しくなってきた
ミニマリスト辞めたー!
お金使うって楽しーなーあはははは?#MMXX— バ グ ? (@QpktI) March 1, 2020
ミニマリストはこうあるべきとかこんなのはミニマリズムじゃないとか、もうマンドクサクテ。
そんな誰かが決めたコトに縛られてたら、自由に生きられないよ。
だからミニマリストを辞めたミニマリストを名乗っております。
だからタイトルは変えないー!
肉食うベジタリアンがいたっていいハズだ!
— イカキム@年収48万円。脱ミニマリストブロガー。 (@ikakimchi) August 6, 2019
ミニマリストをやってみたくなる時もありますが、その度に前に見た「全てを必要最低限の量にしたら毎日下着を洗濯しなければならないのが辛く、ミニマリストを辞めた」という文言を思い出す。生活。
— 五月 (@p_mogera) April 9, 2019
メレンゲでやってるケド、ミニマリスト目指して1年以上頑張って必要最低限の衣類(下着から靴まで身につける物全て)にして頑張った人が 疲れきってメンタル病み出して辞めたの、知ってる。
— るるど?Kaori (@sky_leciel) February 8, 2020
物減らすだけのミニマリストに飽きてるってのめっちゃ分かる
自分は1度ミニマリスト飽きてやめてみたけどまた戻ってきた人
まさにあの辞めた頃そんな感じだったと思う— ユノ (@yuno_zero) December 20, 2019
服を減らしたら自信が無くなったとか言ってミニマリスト辞めたからな
つまり自分は他人よりもオシャレであると思いこむことが小松の自尊心を支えてる— ファッション初心者中学生ゆうた (@3bzPXdtBP7qU3du) December 9, 2019
最後に。まとめ
ミニマリストを始めるのも、辞めるのも、あなたの自由。
そして、モノを減らすだけがミニマリストの目的ではなく、モノを減らしたり効率化を図った結果生まれる、余剰の時間や大切な人との人生、各個人の目的や目標、夢などに到達するための『手段の一つ』が、ミニマリズムなのです。
そこを勘違いしないようにすることが大切です。
世の中、ミニマリズムを実践していなくても、自分の人生を満喫し、自分の人生の目標達成を成し遂げている人はいくらでもいます。
ミニマリズムをうんぬん言う前に、あなたにとって人生で大事なコトやモノをまずははっきりさせましょう。
そして、その目標に達するために、ミニマリズムが「ツールとして」適しているのなら、それを使えばいいし、適していないのならあなたの目標と相性のいい別のツールに変えればいいだけです。
文章の入力ツールも、昔は「一太郎」を使っていましたが、今では「マイクロソフト・ワード」が主流となり、SNSのLINEやFacebookも使っているのと同じです。
さらには写真だけに特化したインスタグラムまで登場している現代です。
ツールを使う時は、「目的と使い勝手」、そして『あなたとの相性』が重要です。
こちらの記事もあわせてどうぞ。
では、また次回。
次回は、
についてお送りします。