あなたのクローゼットの中、どうなっていますか?
まさか、扉を開けたら、服やバッグが雪崩てくるなんてことにはなっていませんよね。
服の収納に関する悩みは人それぞれあると思います。
・部屋が狭くて、そもそも収納の為のクローゼットや押入れが付いてないんだけど。
・クローゼットの中が整理されずにごちゃごちゃしているのはどうしたらいいでしょう。
・服を断捨離したいと思うけどなかなか捨てられない。
このような悩みがある方は、今回の「ミニマリストのクローゼット&ワードローブ」の記事を読んで、衣類の収納や所有について考える際の参考にしてもらいたいと思います。
一般的に荷物が少ないと言われている「ミニマリスト」のクローゼットには何着ぐらいの服の枚数があるのか、
それ以外にも、クローゼットの使い方や収納方法を工夫することで、スッキリと見せる工夫や、クローゼットに仕舞わずあえて部屋の中にオシャレに展示してアパレルショップのように見せてしまうテクニックなどについて紹介します。
部屋がごちゃごちゃして見える状態とは?
服に限らず、キッチン周りでもそうですが、やたらとモノが見れる場所に出ていると、ごちゃごちゃした感じ(散らかっている感じ)がしてしまいます。
このような場合の対策としては、『モノを減らす』か、収納場所を確保して、『表に見えなくしてしまう』かの、どちらか二つしかありません。
部屋が、お家が、スッキリと片付いている(整理整頓されている)、また生活感が感じられないように見える方は、このどちらかを必ず実践しています。
ミニマリストはクローゼットなし(収納なし)の部屋に住んでいる人が多いのはなぜ?
ミニマムライフコストとは?
ミニマリストの中には、「ミニマムライフコスト(生活に必要なコストを最小限に抑える、又は1か月生活するのに最低いくら掛かるのか)」という考え方(意識)を強く持っている人も多く、
仮に収入は一定額でも、このミニマムライフコスト(支出)が下がれば下がるほど、生活するのが増々ラクに自由に、そして余裕が出来た分、貯蓄や投資にお金を回せることを知っています。
ミニマリストとお金の関係については、こちらの記事「ミニマリストと貯金。田舎暮らしやノマド生活、そして旅まで。」も併せてご覧下さい。
ミニマリストにクローゼットなしの人が多い理由
さて、ミニマリストにクローゼット無しの人が多い理由についてですが、
毎月の支出の中で最も大きな部分を占めるのは「家賃」で、一般的には収入の1/3までに抑えると良いと言われています。
住まいの家賃は概ね、「部屋の広さ」と住環境や設備などの「便利さ」(駅近、都市部などの要因)で決まります。
しかし、その「家賃」と「部屋の広さ」の関係を決定づけるのは、
というポイントです。
すなわち、荷物量の少ないミニマリストは「部屋の広さ」が狭くても大丈夫なので、独身であれば「ワンルームや1Kが定番」という図式になります。
また、都市部では家賃が高額なので、苦肉の策で荷物を減らして狭い部屋に住むことで「家賃を抑えている」ミニマリストの方が多いというのが実情かもしれません。
このような理由から、
ミニマリストと収納ケース
狭小ワンルームでクローゼットが無い等、収納事情が悪い場合に、取れる手法は主に二つです。
ひとつは、収納ケース(衣装ケース)、もしくは収納付きのベッドやスツールを購入するなどして、足りない収納スペースを補う方法。
最も簡単なのは、プラスチックの収納ケース(衣装ケース)を購入し、服などを収納してしまうことです。
プラスチックなどの収納ケース(衣装ケース)は、価格も安く、ホームセンターやDIYショップなどでも簡単に購入できるのですぐ収納場所を増やせるというメリットの他に、
もうひとつの大きなメリットがあって、
詳しくはこちらの記事「引っ越しの時、衣装ケースの中身やタンスの中身はそのままでも大丈夫?」でご確認下さい。
出来れば、足りない収納スペースに合わせて、収納すべき荷物(服)などを厳選して減らす努力(断捨離)をした方が良いです。
なお、収納ケースは移動がし難く、ほこりが溜まりやすいため、避けているミニマリストもいます。
もう一つは、まるでアパレルショップのように、見せる収納をして部屋内に服を展示(ディスプレイ)してしまう方法です。
これには、ハンガーラックや壁掛けフック、壁と壁の間に渡す突っ張り棒などが活用できます。また、可能ならば棚や壁面収納をDIYしてしまう方法もアリです。
この場合、収納展示テクニックとしては色や服の丈をある程度揃えて展示すると、アパレルショップのように綺麗に見せることが出来ます。
ミニマリストと宅配型トランクルーム
日本の場合、四季(季節)がハッキリしているため、季節ごとの衣類を所有しておかなければなりません。
しかし、その中で今シーズン実際使っているのは、春なら春物、冬なら冬物だけです。
その為、季節ごとの衣類が着てもいないのに、部屋のクローゼットや収納場所を圧迫して、部屋が狭くなってしまう原因を作っています。
ところが最近では、宅配型トランクルームを利用すると、ダンボール1箱250円前後~(月額料金のみで初期費用不要)で預かってもらうことが出来ます。
中には衣類だけでなく、趣味のアニメグッズや書籍を預かってもらっている人もいます。
ミニマリスト向けの狭い部屋だからこそ、トランクルームを自分の部屋の延長として利用し、広々と使って下さい。
ミニマリストしぶさんも言っています。自分の住んでいる街を私物化せよ!と。
ミニマリストしぶさんは、バスタブは不要、スポーツジムのシャワーをお風呂替わり。
冷蔵庫も不要で、近所のスーパーが我が家の冷蔵庫だと。
宅配型トランクルームについて詳しく知りたい方はこちらをご覧下さい。
「宅配型トランクルームを比較した結果、おすすめはどこ?独自ランキング発表!」
「minikura/サマリーポケット/カラエトを徹底比較。3社の違いと目的別の最適解を教えます!」
ミニマリストのクローゼット収納と収納術(収納テクニック)
服やバッグを収納する前に。その服、本当に必要ですか?
後ほども紹介しますが、「ミニマリストのエリサ」さんという方が、
どうやったら、着ていない服やモノを減らすことが出来るか(断捨離する)、以下の動画でコツを教えてくれています。
この動画を見て、まずは『今のあなたにとって』【本当に必要な】服やバッグなどを厳選するところから始めてみて下さい。
画像引用元:YouTube
仕舞う収納から掛ける収納へ(見える化)
メリットその1:
半透明のプラスチック収納ケースに服が入っていると、外からでもある程度中身を確認することはできますが、探す時はどうしてもその中からお目当ての服を1枚1枚探す手間が発生してしまいます。
しかし、クローゼットでハンガーに服を掛けて収納しておけば、クローゼットを開けてパッと見たただけで、おおよそどこにあるか見当が付きます。
これはかなりの時短になり、探し物をする時間の削減につながります。
また、他のミニマリストの方も言っていることですが、キレイに見せるためにハンガーの材質や色味を揃えると、統一感が出てスッキリとして見えます。
上の写真:ハンガーが不揃い
下の写真:ハンガーが揃っている
どうですか?この違い。
メリットその2:
ミニマリストと洗濯機の記事「ミニマリストに洗濯機は必要か?ミニマリストと洗濯の関係を考える!」でちょっと紹介しましたが、
洗濯機の歴史は、いかに服や衣類の洗濯にまつわる手間(洗浄、脱水、乾燥、折り畳み)を減らすかが、課題でした。
このサイトの別記事でも紹介した通り、近い未来にやってくる洗濯機(服のメンテナンス機械)は、間違いなく、服の折り畳みまで全自動で行ってくれるモノです。
毎日、洗濯をして、『服の折り畳み』をしていると意外と時間が取られてしまいます。特に家族が多い主婦の方などは、毎日洗濯物を畳むだけでも大変だと思います。
これら洗濯物を全てハンガーに掛けて収納するだけなら、畳む手間が省けます。服を着るとき(使う時)は、どうせ広げて着るわけですから。
また、畳まなければ折りジワも付きません。
『畳む』というのは、コンパクトに場所を取らずに収納しておくためだけに必要な作業なんです。
ミニマリストたるもの、出来るだけ無駄な作業は省きましょう。
靴下やハンカチ、ベルトなどの小物は、小さい箱にまとめる
靴下やハンカチ、ベルトなどの小物も、一つ一つハンガーに掛けて収納することも出来なくはないですが、収納効率が悪い(ハンガー下のスペースが大きく余ってしまう)ので、これらの小物類は、小さい箱にまとめて収納し、収納スペースを圧縮します。
箱に仕舞う際のポイントは、深さ方向に積み重ねないこと。
クルクルと渦巻き状に丸める(もしくは3つ折り4つ折りする)ようにして、その渦巻きが見えるように、立てて収納します。
このように収納することで、上から見た時に何が入っているのか一目で俯瞰できます。
また、取り出す際も、上の物をどかしてからといった手間を省けます。
・段階1:モノを出来るだけ減らす。
・段階2:少ない荷物量に合わせた入れ物(収納スペース)を用意する。
・段階3:収納スペースが足りない(例えばクローゼットが無い)場合、他に活用できる場所やモノが無いか考える。
・段階4:突っ張り棒などを使って吊せる場所を新たに増やしたり、壁にフックなど取付、【掛けて収納】する。
・段階5:どうしても足りない場合のみ、収納ケースを購入する。
ミニマリストに「収納家具」は必要か?
タンスやシェルフなどの収納家具、キャビネットは、ミニマリストに必要でしょうか?
部屋にほとんどモノが無くスッキリしているのは良いのですが、荷物が最小限の為、とかく部屋が殺風景になりがちなミニマリストの方たち。
部屋のワンポイントやオシャレな雰囲気を出すために、これはというシェルフやキャビネットなどの収納家具を持っているミニマリストもいます。(「ミニマリストまみ」さんとか)
やたらと収納棚が多いと、その分部屋の面積を圧迫して部屋が狭くなってしまいますが、厳選した一つぐらいなら、シェルフやキャビネットなどの収納家具があっても良いのではないかと思います。
部屋に本当にモノがないと、非常に機能的で効率的かもしれませんが、それでは「生活に華が無い」というものです。
『引越しのし易さ』だけに焦点を当てれば、当然家具が無い方が引越しは格段にし易いのは確かです。
「ミニマリストと引っ越し。超絶ラクなミニマリスト流の引っ越しとは?」
ミニマリストのクローゼット及びワードローブを紹介(ブログやインスタなど)
ここからは、ミニマリストの方たちの実際のクローゼット及びワードローブを紹介しましょう。
「クローゼット(ワードローブ)=服などの衣類だけを収納する場所」ではない人も結構います。目からうろこです。
ミニマリストのクローゼット(ワードローブ) 【女性編】
大掃除するほど物がないミニマルな生活をしているので、
部屋に大きな変化がおとずれる唯一のタイミングは衣替え??
冬の終わりと春→春夏→晩夏初秋→秋冬みたいな感じで年に4回行います。クローゼットはあるんだけど、
見えるようにしておくと、ごちゃごちゃすると嫌なのでおのずと厳選される。 pic.twitter.com/3f5KkC70Jo— いわいなな (@nana_made) May 5, 2020
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ミニマリスト「えりさ」さんのクローゼット
ミニマリスト特集で何度も紹介している有名な女性ミニマリスト「えりさ」さん。
ミニマリスト「えりさ」さんのクローゼットはこのような感じになっています。
もっと服が少ないのかと思っていましたが、コート類合わせて20着は思っていたより多い感じがします。ミニマリストという色眼鏡で見てしまってるからでしょうか?
ミニマリスト「mini mamist(まみ)」さんのクローゼット
1Kの5.2畳と狭い部屋にお住いですが、「ミニマリストしぶ」さんのように本当に「モノが何も無い」という部屋ではないのが、ミニマリスト「mini mamist(まみ)」さんのスタイルです。
クローゼットに掛かっている服は、推定で20着ぐらいのようです。
ミニマリストのクローゼット 【男性編】
ミニマリストしぶさんのクローゼット
ミニマリスト男子代表は、もちろん、株式会社ミニマリストを立ち上げてしまった「ミニマリストしぶ」さんです。
座っているスツール下も収納になっている雰囲気ですが、表に出ている服は、洗濯機上のハンガーにかかっているだけです。
ゆすけ@MINIMAL BASEさんのクローゼット
IKEAのシンプルなハンガーラックに、ミニマムな数の衣類のみ「見せる収納」としています。
ミニマリストだけじゃない!クローゼットの意外な使い方
私も椅子をクローゼットに入れられるよう、もっとクローゼットをミニマルにしないと。 https://t.co/KeMz453uJv
— hiroshi@ミニマリストを目指すソラリスト (@soralist164) May 5, 2020
クローゼットに、憧れの書斎完成。#ミニマリスト #書斎 pic.twitter.com/G2YnO6GzDB
— toru.H/複業教員/ブレストパートナー募集 (@toru0303) April 30, 2020
お部屋の引っ越しついでにクローゼットを作業スペースにしてみた。
使わない時は扉を閉めれば普通の部屋 pic.twitter.com/dzpa24F2bv— kan@ms (@kanms4) May 4, 2020
暇すぎてクローゼットにロードバイク2台入るように改造した pic.twitter.com/qmz65Q0CPN
— もず@例大祭に11b (@OS_X_Lanius) April 29, 2020
まじか!!
今日も部屋というか…
自宅クローゼットにこもってカラオケ配信です???
なかなかに楽しい♬♬ww#今日のおうし座恋愛運 pic.twitter.com/mBq2C9CR2d— 大澤彩乃 (@osawa_ayano) April 29, 2020
クローゼットを音楽部屋にした pic.twitter.com/42DlPiFQAy
— すいか (@Suika9008) April 27, 2020
クローゼットが服をしまうだけの場所でないことが、これらの例を見て分かってもらえたと思います。
衣装ケースを台にPCでちょっとした調べもの⇒作業場⇒書斎という流れは理解できますが、まさかロードバイクを収納する人がいるとは...絶句です。
アイデア次第で何にでも使えるマルチな空間。それがクローゼットという場所の様です。
一番大切なのは、クローゼット=服を収納する場所という『固定概念を取っ払う』という事なのかもしれません。
最後に一言。
ユニクロやH&M、ZARAなどのファストファッションの台頭により、服が非常に安く、気軽に手に入るようになった昨今。
安いからという理由だけで大事にせず、次から次へと買い替えてすぐに捨ててしまったりしていませんか?
しかし、どうして服がここまで安く手に入るのか(作られているのか)、あなたは考えたことが有りますか?
そこには、低賃金労働者の劣悪な労働環境や化学染料による環境破壊などの様々な犠牲の上になりたつ、大量消費社会の問題点が浮かび上がってくるのです。
オシャレに関心のある人は、必ず知っておいて欲しい真実がそこにあります。
画像引用元:YouTube
参考:HUFFPOST「血塗られた服」は着て欲しくない 映画『ザ・トゥルー・コスト』が伝える現実とは?
参考:VOGUE JAPAN「服に使われる化学物質のこと、どれだけ知ってる?」
最後は、ちょっと重い内容になってしまいましたが、
あなたが今一度、何をどのように選ぶべきか考えるきっかけにしてみて下さい。
もう着ない服だからと言って、暗に断捨離してしまっても良いものなのか?
ミニマリストはどこを目指すべきなのか?
持続性やエコシステムを考える時期に来ているのではないのか?
などなど。
それでは、また次回。
こちらの記事もあわせてどうぞ。
次回は、整理収納アドバイザーという資格についてお伝えします。