前回は、整理収納アドバイザーについて、「整理収納アドバイザーは意味ないのか?資格の内容と仕事や収入などについて」と題して、資格取得までの流れや仕事の内容、収入、資格を取って意味があるのか?まで、色々とお伝えしました。
ミニマリストの場合もそうですが、荷物やモノを減らす前後、収納方法を変える前後で、部屋の見た目や印象、住み心地は大きく変わってくるはずです。
今回は、「ミニマリストのビフォーアフター。ミニマリストが捨てたものと断捨離のコツ」と題して、意識を変えてモノを減らした結果、効率的な収納を心掛けた結果、部屋や家がどう変わったのかについて、お伝えしたいと思います。
また、今現在ミニマリストだという人に限らず、シンプリスト、元汚部屋出身のミニマリスト、整理収納に目覚めた人のお家や部屋の、ビフォーアフター写真紹介もあります。
マキシマリストとミニマリスト

「ミニマリストのビフォーアフター」の話をする前に、まずは、マキシマリストとミニマリストの話をしたいと思います。
何に価値を置いているとか、豊かさの基準をどこに置くとかそのようなことは、とりあえず一旦脇において、【所有しているモノ】だけに焦点を当てた場合、
ミニマリストは、これまで何度も紹介している通り、その人にとって「最小限のモノ」を所有して生活するライフスタイルの人です。
対して、マキシマリストは、物の数とかには縛られず、自分の「好きなように好きな数だけのモノ」を持っていて、コレクターの方とかに多いライフスタイルです。
マキシマリストだからと言って、必ずしも散らかっているという訳ではなく、きちんと整理整頓されているけど、とにかく物が多いという人も多いです。
ミニマリストがビフォーアフターを実現した手法の違い
断捨離

ミニマリストになる為には、まずは不要なモノを捨てるのが一番重要です。
その為、最近ではミニマリストに限らず一般の人にも、整理整頓含めた断捨離(不要なモノを捨てる)という事がブームになっています。
ただ、言葉で「断捨離する」と言うのは簡単ですが、実際捨てる段になると、もったいないとか、まだ着れそう、使えそうとかの理由で、捨てられない人も多いものです。むしろバッサバッサと切り捨てられる人の方が少ないと思います。
このようなことから、
週に1回でも定期的にモノを捨てる習慣を持つことが重要だと思います。
また、引っ越しや転居は、またとない断捨離のチャンスなので、モノを厳選した上で是非思い切って断捨離してみて下さい。
私の場合は、10年で7回も引っ越ししたので、その度ごとに強制的に断捨離の機会があったことは、今思えば良かったことだと思っています。引っ越しは面倒くさいですが。
私の断捨離の実録は、以下の記事でご覧ください。果たして、『畳何畳分?』のゴミが出たでしょうか?驚愕の答えは、こちらの記事で。
こんまりメソッド(整理収納術)

さて、断捨離も効果的ですが、更なる片付け(整理収納)ブームを生んだのが、かの有名な「こんまり(近藤麻理恵)」さんです。
タンスや衣装ケースに服を収納する際は、取り出しやすいように見やすいように収納する(服が自立する状態で畳む)ことが大事だということを強く言っています。
また、
「人生がときめく片付けの魔法」は一度読んでおいて損は無いと思います。
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ミニマリズム

ミニマリズムの場合、先の「断捨離」や「こんまりメソッド」とは少々異なり、あなたにとって必要な最小限のモノだけに絞り、ミニマムなモノの中で生活を送ることで物事の効率化や自由な時間や捻出しようというものです。
特に、
最終的には、モノに縛られない生き方を目指すのがミニマリズムです。
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元汚部屋出身のミニマリストも実はいます

後ほども紹介しますが、今のミニマリストぶりからは想像できないほど、汚部屋だったという過去を持つミニマリストやシンプリストの方も多くいます。
むしろ、そういった悪い習慣や生活を断ち切る為に、一念発起してミニマリストを目指し脱却できた(成功できた)という言い方が正しいかもしれません。
いつでも、何かをきっかけに、変われるチャンスはあります。
だから、今現在あなたの部屋がもし汚部屋だったとしても、心配ありません。
汚部屋になる(モノが散らかる)原因

仕事が忙しい
仕事が忙しくて残業続きであったり、家に帰ってきて何もやる気が起こらないほど疲れているような状態では、そもそも部屋を綺麗に保とうなんて気すら起こりません。
このような状態が長く続くと、徐々に部屋が汚れだし、遂には汚部屋になってしまう場合もあります。
メンタルの問題(うつ病やADHDとの関係)
うつ病の人に対してかけてはいけない言葉、それは「頑張れ!」だという事は良く知られている話です。
うつ病の人は、脳の活動が低下しているので、そもそもやる気が起きませんし、無理をしようとすると、それが出来ない自分を余計責めてしまい悪循環に陥ってしまうという傾向があります。
だから、どうしても掃除や整理整頓などが行き届かなくなってしまいます。
そのようなうつの状態では無理をするべきではありませんし、周りの人も片付けなどを強制すべきではありません。
以下の動画ではミニマリストしぶさんが、メンタルが悪くなるから部屋が汚くなるのか、それとも部屋が汚いからメンタルが悪くなるのか?
にわとりが先か、たまごが先か的な話をしています。
画像引用元:YouTube
また、最近ではADHD(注意欠陥多動性障害や多動性症候群)と言う症状が世間一般にも認識されつつありますが、この症状がある方たちは、次から次に注意が別のことに移ってしまう為に、やるべきことのリストがあっという間に増えてしまい、脳がパニックを起こしてしまうそうです。
このことを分かり易く説明してくれていたのが、この図です。
私を含め一般の人もこの図を見ると、ADHDの人がどうしてそうなってしまうかがよく理解できると思います。
鍵を持って家を出ようとする時の
通常の人の脳内と、ADHDの人の脳内
(私比較)薬を久々に飲んだら脳が閑散としてるけどうるささがこのくらい違う pic.twitter.com/p4osyLTn26
— のが(のがちゃんねる) (@nogachannel) June 27, 2018
物が捨てられない性分
特にお年寄りの人に多いのですが、モノが無い時代(戦後の貧しかった時代)に育った人は、モノを大事にするように親から教育されて育ってきています。
そのような時代背景もあり、とにかく物を大切にしようと意識が働き、新聞紙、お歳暮の包み紙から、デパートの紙袋などなど、たくさん物が収納し切れないほど溜まってしまう傾向にあります。
それはそれで大事な事なのですが、自分で管理できる量を超えてしまったら、やはり断捨離して適正な量に戻す必要があります。
また、せっかく高いお金を出して買ったのだから。またいつか使うだろうとなかなか物が捨てられない性分の人もいます。
そもそも片付けが苦手

そもそも、面倒くさいことが嫌いで、掃除や片付けが苦手だったりする人がいます。
管理し切れないほど、モノが多い

ミニマリストの方でこのことを言っている方が多いのですが、
モノが多いと管理し切れなくなる⇒そのうち一つ一つに関心が無くなる⇒無関心になるのでそのまま散らかっても気にしなくなる⇒もう無理⇒ますます散らかる
という悪循環に入ってしまいます。
だからこそ、結構ガチのミニマリストの方たちは、
『自分で管理できる量のモノしか持たない』のだと。
よく、ミニマリストの方たちが、【自分の持ち物全部で〇〇〇個紹介します】的な企画をやっています。
また、目をつぶっても自分の所有している荷物のある場所がほとんど把握出来ているのだそうです。これは非常に大きなメリットです。
ミニマリストが捨てたものと残したもの

ミニマリストと言っても、「ゆる」ミニマリスト~「ガチ」のミニマリストまで、そのミニマリスト度合いは人それぞれの基準によるので、一概には言えませんが、
多数決的に、傾向としてミニマリストが捨ててしまっているモノ。そしてミニマリストでさえも残しているモノというのがあります。
この「捨てられてしまうモノ」と「残されるモノ」の境界には何があるのでしょうか?
ミニマリストが断捨離する際の基準やコツは?新たに買うモノとその理由
これは人により基準が様々なので、ミニマリストでもテレビやベッドを捨ててしまった人もいれば、反対に所有している人もいます。
一方、洗濯機や冷蔵庫を所有していない人まで様々です。
また、モノを捨てて減らすばかりがミニマリストではなく、時には必要とあればモノを買い生活の質の向上や効率化などを図っています。
それぞれの理由については、以下の各記事で詳しく紹介しています。こちらを読んでください。
ビフォーアフター 片付けや断捨離の効果とは?
物理的に部屋が広く使えるようになった

非常に当たり前ですが、今まで(ビフォー)の状態よりも、荷物を断捨離したり、整理収納をして片付いているので、その分部屋を広く使えます。
また、荷物が無い分、動線が確保されて部屋の中を移動するときも楽になっているはずです。
掃除が簡単になった、掃除が好きになった

床や机、棚の上などから物が減ると、その空いたスペースを掃除しやすくなります。
その結果、モノが多かったときには面倒だった掃除も嫌では無くなり、さらに掃除が好きになるという良い循環に入っていきます。
ミニマリストの中には本当にモノが少ない為、掃除機すら所有しておらず、フローリングシートなどでサッと一拭きで掃除が終わってしまう人も多いです。
探し物に時間を取られることが極端に少なくなった

モノが多く、管理がきちんとできていない時は、例えば爪切りがどこにあるか分からない。書けないボールペンがペン立てに刺さっていて、使えるボールペンがすぐに見つからない。
リモコンの電池が切れたから交換しようと思っても、予備の電池をどこにしまったか分からず、すぐ交換できない挙句、近所のコンビニに買いに行ったら、後日思いもよらない場所から出てきて、無駄なモノが一つ増えてしまったとか。
出かけようと思ったら、家の鍵が見つからずなかなか出かけられないとか。
モノが多く整理整頓、そして何より【モノの定位置化】が出来ていないと、闇雲に探すことになり、時間をすごく無駄にします。
日本の製造現場では、工具やモノの位置は、モノの形にスポンジをくり抜き、工具と収納場所が一致しないとモノをしまうことすらできないようになっていて、紛失や貸し出し中が一目で分かる工夫がして有ったり、収納場所や机の定位置を線やテープを引いてまで、【モノの定位置化】を徹底しています。
友人知人を部屋に呼びやすくなった(人間関係の改善)

部屋が散らかっていると、ちょっと恥ずかしくて友達とか恋人は部屋に呼びづらかったはずです。汚部屋レベルの人だと、玄関先でもNGなぐらいです。
このように、人とのコミュニケーションから遠ざかりがちな状態から、片付け掃除をすることで、部屋に人を呼びやすくなるので、人との関係を深めることが楽になります。
服やモノを選ぶための迷う時間が無くなった

ミニマリストの中には、定番の全く同じ私服を何着も揃え、まるで制服のように日々着る、「私服の制服化」を行っている人も数多くいます。
これには、毎朝何を着て行こうかと悩む時間を削減できる効果があり、有名なところではアップル社の創業者スティーブジョブズがやっていたことで知られています。
そこまで極端ではなくとも、厳選された数着の衣類、お気に入りの定番服しか持っていないと、必然的に迷う時間が短縮されます。
モノが多い=選ぶ楽しみがありますが、時間の浪費は避けたいものです。
余計なモノを買う機会が減った(お金が貯まりやすくなる)

断捨離をすることで、本当に必要なモノは残してそれ以外の物を処分しているので、「あなたにとって必要なモノは何なのか」がハッキリしてきているはずです。
また合わせて、コスト意識を強くすることで、過度なコンビニ利用をやめたり、コスパの悪いキャリアの携帯電話、無駄な保険を解約することなどで、増々無駄なお金を使うことが無くなります。
その為、買い物やネットショッピングでも余計なモノを買うことが少なくなり、
結果、本当に余計なモノにお金を使わなくなるので、月々かなりの額の貯金が出来るようになります。
ミニマリストやシンプリスト、元汚部屋の住人という方たちのビフォーアフター紹介(ツイッターやインスタ)
さて、お待ちかねのビフォーアフターの紹介ですが、他人の部屋がどのように変わったのかはすごく気になりますよね。
ちなみに、元汚部屋の住人という方たちの、ショッキングな映像は無いようにしていますので、安心してご覧ください。
ミニマリストmamiさん
このミニマリスト特集でも何度か紹介しているミニマリストのまみさん。
2020年現在ではフォロワーも多い、かなり有名なミニマリストになっていますが、彼女にも過去テレビを所有していた「ミニマリストになりたい」ビフォーな時期(2017年頃)があったみたいです。
アフターの状態については、彼女のYouTube動画を見て下さい。
画像引用元:YouTube
ミニマリストけんさん
今のアパートに引っ越して3年の月日が経ちましたのでビフォーアフターを載せます。
1枚目は引っ越しが終わった瞬間の写真で2枚目は今現在のお部屋です。
物を大量に持っていたマキシマリストでしたがミニマリストになったおかげで人生が劇的に変わりました。
ミニマリズムは最強の生存戦略です。 pic.twitter.com/zlTBCm4gTh
— ミニマリストけん@最高の持ち物を追求 (@ken_minimalist) September 16, 2019
E嬢、オタクの引きこもり系ミニマリストさん
クローゼットの遍歴も置いておきますね…_〆(゜▽゜*)
こっちの方が落差が凄いかなwと。
漫画大好きでクローゼットにオーダーメイドの本棚を作っていましたw
今は全て自炊(電子化)してスマホで読んでおります♪
ブランド物のカバンとストックの山w#ミニマリスト #クローゼット #ビフォーアフター pic.twitter.com/oZfxZbZaO9— E嬢 – オタクの引きこもり系ミニマリスト (@e_jyou) April 4, 2019
アオイ|ミニマリストさん
同じ人間の部屋とは思えないビフォーアフター、、、
正直全世界に晒すのめっちゃ恥ずかしいですが(笑)
みなさんのモチベに繋がれば幸いです!1枚目:Before?実家、妹と同室ですがほぼ私の物
2枚目:After?夫と住んでる家、個室 pic.twitter.com/Vb2eVYW8am— アオイ|ミニマリスト (@aoi_minimalist) May 15, 2020
naomi_simplelifeさん
片づけパンダ(中村美夕紀)さん
midorino_gram(ミカ)さん
kana_____homeさん
最後に
いかがだったでしょうか?色々な人の家や部屋、各収納場所のビフォーアフター。
ダイエットと同じで、あなたは最初から太っていたわけではないはずです。日々の食生活や悪い習慣が積み重なり、太って肥大化してしまったはずです。(現在、適正体重の人はこの発言気にしなくていいです、ごめんなさい。)
家の整理整頓や片付けも同様。徐々に徐々に買った物が増え、貯まり、捨てられず、最終的に気が付いたら、あれ?こんなに肥大化(=モノが多い状態)していてヤバイと気付くわけです。
私が大好きな有名な言葉に、
心が変われば行動が変わる。行動が変われば習慣が変わる。
習慣が変われば人格が変わる。人格が変われば運命が変わる。
運命が変われば人生が変わる。
というものがあります。
これではヤバイと気付いた瞬間から、少しづつでも良いので、「意識と習慣」を変えることから始めてみましょう。毎日のちょっとずつの積み重ねが、そのうち大きな変化に繋がるはずです。
メタボにより引き起こされる病気は、日本語では生活『習慣』病と言いますよね。
家や部屋の中にあるメタボを是非改善してみて下さい。
こちらの記事もあわせてどうぞ。



今回で、ミニマリスト特集「シンプルライフへの道(Road to Simple Life)」【シーズン3】は終了です。
ミニマリスト特集【シーズン4】で、またお会いしましょう。
次回は、
についてお伝えします。





