ビレッジハウスやばいという評判は本当?安い理由やデメリット、口コミまで徹底解説

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ビレッジハウスの賃貸住宅。

敷金・礼金、仲介手数料などが掛からず、安い初期費用で入居できることから注目の『ビレッジハウス』。

しかし、調べてみると、『ビレッジハウス やばい』というキーワードが結構検索されていることに気付いたあなた。

今回は「ビレッジハウスやばいという評判は本当?安い理由やデメリット、口コミまで徹底解説」と題して、

『ビレッジハウス やばい』は本当なのか、口コミや評判、その仕組みまで徹底的に調べて情報をまとめましたので、ビレッジハウスを選ぼうか検討中の方は是非見て下さい。

もちろん、メリット・デメリットについても詳しく紹介しています。

目次
  1. ビレッジハウスやばいと言われるのはなぜ?
  2. ビレッジハウス、部屋の内装や綺麗さは?
  3. 築年数が古いけど、耐震性は大丈夫?
  4. ビレッジハウスの評判や口コミ
  5. ビレッジハウスのメリット
    1. メリットその1:家賃が安い
    2. メリットその2:初期費用がほぼゼロ円
    3. メリットその3:鍵交換代や更新料まで無料
    4. メリットその4:保証人が不要
    5. メリットその5:キャッシュバックキャンペーン有り
    6. メリットその6:フリーレント制度もアリ
  6. ビレッジハウスのデメリット
    1. デメリットその1:家賃が極端に安いため、住民の民度が?
    2. デメリットその2:物件数が少ない
    3. デメリットその3:一人暮らし向けの間取りは少ない
    4. デメリットその4:建物の築年数が古い
    5. デメリットその5:高層住宅でない5階建て物件の場合はエレベーターが付いていない
    6. デメリットその6:部屋をアップグレードするのになぜかお金が掛かる
    7. デメリットその7:短期解約違約金が存在する
    8. デメリットその8:鉄筋コンクリート造りだけど、防音性が低い
  7. ビレッジハウス退去費用は?
  8. ビレッジハウス申し込み手順
    1. STEP1:内見の申込みをする
    2. STEP2:部屋を内見する
    3. STEP3:申込用紙と必要書類を提出する
    4. STEP4:入居審査を受け、結果を待つ
    5. STEP5:賃貸借契約書を交わす
    6. STEP6:初期費用を支払う
    7. STEP7:鍵を受け取り入居完了
  9. ビレッジハウスの審査って厳しいの緩いの?
  10. ビレッジハウスとは?
  11. 最後にまとめ

ビレッジハウスやばいと言われるのはなぜ?

『ビレッジハウス、やばい』と言われるのはなぜなのか?

それはひとえに、家賃が安く、入居審査もかなり緩い。

それだけならまだしも、決定的なのが

入居条件に対して「国籍不問」となっている点です。

それにより、ビレッジハウスには外国人も多く住み、文化的背景・習慣の違いなどから、トラブルが多いというのが定説です。

ここでひとつ例を出してみましょう。

埼玉県川口市にある「芝園団地」。ニュースなどでちょっとは耳にしたことある人もいるのではないでしょうか?

規模も大きく1号棟から15号棟まであり、約5000人も住む、マンモス団地です。

しかし、特異なのがその住民の半数近くが「外国人(多数は中国人)」ということ。

その為、この団地に住むのは、ほとんどが高齢者か外国人という状況です。

但し、「芝園団地(UR都市機構)」はビレッジハウスではなく、UR賃貸住宅なので、直接的には参考になりませんが、

外国人が多く住むという観点では、ビレッジハウスと状況が似通っているので参考例として紹介します。

この埼玉県川口市の「芝園団地」では、1990年代から、老朽化が進み日本人の入居者が減り始めるのと反対に、日本に働きに来た中国人が入居し始め徐々に増え出し、今では住民の半数が外国人となっています。

客観的事実(ニュースや住民の声)として、1990年~2000年頃、当初は中国人との文化の違いから、踊り場で子供が排泄をする、部屋から下にゴミを投げ捨てるなど、日本人の感覚からは到底理解しがたい行為により、トラブルが多発していました。

でもこの出来事は、中国を旅行したことがある人なら、これが彼らの一般的な常識だという事が分かるはずです。

中国では子供を電車の連結部に連れて行って小便をさせるのも、食事を食べた後のゴミ(スペアリブの骨など)を床の下に落とすのも日常の光景だそうです。

2020年代の現在では、自治会の努力により、中国語での注意書きを掲示したり、通訳を介することで徐々にトラブルは減っているそうですが、

このように、外国人が多く住んでいると、日本人の常識が通用しない場合があります。

でも彼らは日本に来ているのだら、日本のルールに従ってもらわなければなりません。

ビレッジハウス、部屋の内装や綺麗さは?

さて話を戻して、ビレッジハウスですが、築年数が古い(主に1960年~1980年代の建築物件が多い)ために、部屋の内部もボロいかと思いきや、物件によっては、内装はリフォーム済みの物件も数多くあります。

しかし、とは言っても、建物自体に大きく手を加えることになる構造部分の工事は簡単ではないので、水道配管などがそのままになっている場合が多いです。

その為、ビレッジハウスでは『水漏れトラブルが多い』という話です。

このことは、ビレッジハウスだけに限らず、築年数の古い公団住宅や一般的な賃貸マンションなどにも当てはまる事項です。

築年数が古いけど、耐震性は大丈夫?

建築分野、住宅情報に詳しい方はご存知かと思いますが、

日本は地震大国であるため、時代と共に『耐震基準』の見直しが何度も行われています。

2005年には、構造計算書を偽装していたことで、耐震偽装問題の有った「姉歯建築設計事務所(通称「姉歯事件」と呼ばれる)」をニュースで知っている世代も多いのではないでしょうか?

以下で、特に耐震基準に関係する改正のみをピックアップしてみました。

建築基準法改正と関連法などの歴史
・1950年建築基準法制定
1981年改正(大改正):過去の教訓をもとに『新耐震』設計という設計法が新設、これ以前を【旧耐震】、以降を【新耐震】と呼ぶ
・1995年:阪神淡路大震災を教訓に耐震改修促進法が施行。1981年以前の建物には、『耐震診断』を義務付け
・2000年改正(大改正):阪神淡路大震災を教訓に木造建築物の耐震性能の明確化
・2007年改正:耐震偽装問題を機に構造計算基準の見直し
・2014年改正:構造計算適合性判定制度の見直し

ちなみに、阪神淡路大震災での死亡者を分析すると、その約3/4が木造住宅の倒壊による圧死や窒息が原因であることが分かっています。

この教訓を受け、2000年の木造住宅の耐震性能明確化につながっています。

・建築基準法は、大抵が「大地震」発生後に大幅な改正を行っている
1981年の新耐震基準で建てられた建物は、1995年の阪神淡路大震災において被害が極端に小さかったことが調査データで実証。
建てられた建物が1981年以前か以降かで全然耐震性が違う。
旧耐震では【震度5】に耐えられることが基準、新耐震では【震度6~7程度】の地震でも崩壊/倒壊しないという基準

ところで、2000年以降も、ここ10年程だけでも2011年東日本大震災(M9.0,最大震度7)、2014年熊本地震(M7.3,最大震度7)、2018年北海道胆振東部地震(M6.7,最大震度7)など多くの強い地震が発生していますが、

なぜか、建築基準法の耐震基準に大きな変更は加えられていません。

なぜなんでしょうか?

つまりこれは、1981年の「新耐震」で「ある一定の安全レベル」の耐震性が担保されたことにより、それ以降は大幅な改正が必要無いという状況であると言えます。

ビレッジハウスなどはじめ、築年数が古い建物への入居を考える場合は、【1981年以降に建てられた建物か?】に注目する必要が有ります。
さらに細かく見ていくならば、1981年、2000年、2007年を境に建物の建築基準が細かく変わっていると言えます。
その観点で、ビレッジハウスの各物件の「築年」をチェックしてみて下さい。1981年以前の建物が結構多く無いですか?

別に恐怖心をあおるつもりはありませんが、事実としてお伝えすると、

昨今、大きな地震も度重なるように発生している現状、さらには将来首都直下型地震や南海トラフ巨大地震が来ると言われている日本で、「旧耐震」基準だと震度5までしか耐えられないって、ちょっと不安じゃないですか?

しかし、ビレッジハウスでも品川八潮タワー(1984年築)、芝浦タワー(1993年築)のように、築年が1981年以降の建物もあるので、よく気を付けて物件選びをすれば、特別心配することはありません。
この耐震基準の変遷(特に1981年の「新耐震」)については、興味が無ければ自ら調べることもしないでしょうし、何よりビレッジハウスのサイトでは一切この事には触れていません。

自らあえてデメリットを晒すことをしないのが商売かもしれませんが、ちょっと情報弱者相手の商売ではないかと不信感を覚えますね。

あなたの収入が低くて、背に腹は代えられないという事情があるなら、仕方ないかもしれませんが、家賃が安い、初期費用が安いという理由だけで「節約になる」という安易な考えで入居することは、私個人はオススメしません。

今度巨大地震が来たら、建物倒壊に巻込まれてしまうかもしれませんよ?

「ビレッジハウスやばい」は外国人などの入居者よりもむしろ、耐震性の方がヤバい(心配だ)と思いますが...

最近、古い住宅をリノベしている例をUR賃貸や一般の賃貸物件などでも数多く見かけますが、「1981年基準」を満たしていない建物は、今度巨大地震が来たらかなりヤバいんじゃないでしょうか?

参考:世界最古の木造建築法隆寺がある奈良県の住宅工務店が住宅建築と耐震について真剣に考えてみた-阪神淡路大震災で10万棟の住宅が倒壊した原因と、その悲劇を生まないための教訓

神戸市-阪神淡路大震災>被害の状況 物的被害

中間層が破壊したビルとか、6階部分が崩壊した神戸市役所とか怖すぎます!

ビレッジハウスの古い建物がキチンと耐震補強の工事がなされているかは情報が無いので不明です。どなたかビレッジハウスに住んでいる方や詳しい方のご意見いただけたら幸いです。

国土交通省住宅局-豊かで質の高い住まいづくり

ビレッジハウスの評判や口コミ

「ビレッジハウスやばい」というキーワードの検索数が意外にも多いので、評判や口コミについて調べてみました。

まあ、ひどいのは外国人だけでもなさそうですが...

ビレッジハウス本社が、ベトナム人の受け入れに積極的に動いているという事のようです。
移民受け入れ政策などとも関連しているようです。

運営側の思惑はこの記事を読めば分かるかも。

まさにそうです。雇用促進住宅は、「日本国民」(雇用者と雇用主)が払った社会保険料(雇用保険)のお金で作られたはず。

なのに、ベトナム人など日本人以外の外国人の居住の為に利用されているのは如何なものでしょうか?

本来ビレッジハウスは「日本人のみ」に限定すべき話。

色々な事情を抱えて、生活が大変な『日本人の為に』活用するべきです。

ビレッジハウスのメリット

メリットその1:家賃が安い

ビレッジハウス一番のメリットとも言えるのが、何と言っても家賃の安さ。

地方なら、長野県で33㎡が12,000円~、静岡県で28㎡が16,000円~などと格安で借りることが出来ます。

月々の家賃を抑えたい人にとっては非常に助かります。

試しに、周辺の相場と比較してみましょう。

東京都江東区のビレッジハウス潮見タワー(1997年築)が、

『3LDK65.18㎡』で『14.1万円』となっています。

東京都江東区で一般的な賃貸物件を、築25年~30年、3LDK65~70㎡の条件で探してみると、16~18万円が相場となっていたので、

ビレッジハウスでは、近隣相場金額よりも2~4万円も安く借りられることが分かりました。

ちなみに築年数が20年未満になると、同様の条件では家賃相場月額20万円を超えています。東京の家賃高っ!

メリットその2:初期費用がほぼゼロ円

ビレッジハウスでは、敷金礼金ゼロ(通称「ゼロゼロ物件」)そして、不動産業者を通さず直接契約だと、なんと仲介手数料まで無料。

この辺は、UR賃貸と似ているかもしれません。ちなみにUR賃貸では、敷金2か月分と前家賃は必要ですが、礼金・仲介手数料は無料です。

UR賃貸についてはこちらの記事で紹介しています。

賃貸物件に引っ越しする時、UR賃貸住宅を選ぶという選択

ビレッジハウスで掛かる初期費用は、

【ビレッジハウスで入居時に掛かる初期費用】
①前家賃(初月分日割り+翌月分)
②火災保険料

たったこれだけです。違った意味でビレッジハウスやばいですね。

どうやって収益上げているんでしょうか?

メリットその3:鍵交換代や更新料まで無料

通常、一般的な賃貸物件では、入居時に鍵交換代として1万6000円程かかるのが当たり前となっています。

また、2年契約の場合、それ以降更新する場合の更新料として賃料の1か月分を支払うのがこれまた一般的となっています。

このような不動産業界の一般常識をよそに、ビレッジハウスでは、

なんと、鍵交換代や更新料まで無料となっています。

本当にどうなっているんだぁ~~~!

未だに雇用振興協会を母体とする一般財団法人「SK総合住宅サービス協会」から何らかの補助金などが入っているのでしょうか?

メリットその4:保証人が不要

賃貸住宅を借りる場合、ひと昔前までは親兄弟や親族などに保証人になってもらわなければ、契約できませんでした。

しかし、ここ10年程で、保証会社に代わりに保証してもら事で、保証人不要という物件が急激に増えました。

直近の状況では7~8割もの物件で保証会社への加入が義務付けられているほど一般的になっています。

ビレッジハウスでも、保証会社に加入することで保証人不要で契約することが出来ます。

メリットその5:キャッシュバックキャンペーン有り

ビレッジハウスでは、引越しサポートとして、家賃1か月分の金額(最大3万円)を家賃からキャッシュバックするキャンペーンがあります。

さらには、お友達紹介特典として、紹介者(あなた)に1万円分のQUOカードプレゼントまで付いています。

メリットその6:フリーレント制度もアリ

ビレッジハウスでは、さらにフリーレント1か月分が付いてくるので、実質1か月分の賃料が無料になります。

中にはフリーレント適用外の物件も有るようですが、フリーレント1か月分が付いてくるだけでかなりお金の節約になります。

ビレッジハウスのデメリット

デメリットその1:家賃が極端に安いため、住民の民度が?

ビレッジハウスは入居者に対する審査も緩く、家賃が安いとあれば、どのような人達が集まって来るかは想像がつく所でしょう。

しかし、決して安いからと言って変な人ばかりとは限りませんし、特にコロナ禍で突然職を失ったりと人生大変な苦労をされている人も多いと思います。

人にはそれぞれ事情もあるでしょうから、「家賃が安い=民度が低い」というのはあまりに短絡的です。

ただ、日本人同士なら、ある最低レベルの常識は有ると思いますし、最悪日本語で話をして解決することも可能だと思います。

ところが、冒頭「ビレッジハウスやばい」の項でも紹介した通り、ビレッジハウスの致命的なところが『国籍は問わない』という点です。

外国人を差別するつもりは毛頭ありませんが、やはり日本人との文化や習慣の違いからマナーや騒音に対する苦情、トラブルが多いのも事実です。

そのような環境でも、あなたに住める自信があるのなら全然構いませんが、日本人同士で穏やかに暮らしたいと考えている人にはビレッジハウスはおすすめしません。

デメリットその2:物件数が少ない

そもそもの成り立ちを考えれば分かる事ですが、ビレッジハウスは旧「雇用促進住宅」です。

という事は、全国各都市に散らばるほど豊富な物件数が有るわけではありません。

総物件数は、全国で約1000物件です。

一応、全国各都道府県単位ぐらいには有りますが、あなたが住みたいと思う場所(街)に物件があるかというと難しい話です。

ここで例を挙げると、

【ビレッジハウスの物件数】
【関東】
・東京都:7物件(7か所)、神奈川県:20物件、埼玉県:20物件
【東海】
・愛知県:75物件、岐阜県:73物件、静岡県:73物件
【関西】
・大阪府:29物件、兵庫県:42物件、滋賀県:15物件
【九州】
・福岡県:47物件、熊本県:10物件、鹿児島県:2物件
【北海道・東北】
・北海道:58物件、岩手県:49物件、宮城県:20物件

などとなっています。

デメリットその3:一人暮らし向けの間取りは少ない

ほとんどの物件で、【2K】以上の間取りが多く、ワンルームや1Kはありません。

ビレッジハウスは、一人暮らし向きの物件(間取り)ではありません。

ただ別の見方をすると、ワンルームや1K並みの家賃、東京で6万円、地方で3万円程度で、広い部屋に住むことが出来るので、料金的にはかなりお得です。

デメリットその4:建物の築年数が古い

旧「雇用促進住宅」なので、そもそも建てられた年代が古いのがデメリットです。

あなた自身で公式サイトで調べてみると良く分かりますが、1960年代に建築された物件も多く、1970~80年代の物件と合わせて、ビレッジハウスの物件の大半を占めます。

1990年代以降に建てられた比較的新しい物件(それでも築30年ですが)はかなりレアです。

「築年数が古いけど、耐震性は大丈夫?」の項目で解説した通り、

1981年に耐震基準が大きく変わっていますので、1981年以前に建てられた建物は特に要注意です。

1981年以前に建てられた物件に対して、追加の耐震工事が実施済みなのかは情報が無いため不明です。

デメリットその5:高層住宅でない5階建て物件の場合はエレベーターが付いていない

建設当時の古い建築基準では、5階以下の建物ではエレベーターの設置義務はありませんでした。

そのようなことから、多摩ニュータウンの大規模団地でも、エレベーターが設置されておらず、お年寄りが階段を利用しなければならなくて日常生活で大変な思いをしているというニュースを見た覚えがあります。

これと同じように、ビレッジハウスの建物は、建築年が古く、郊外にあるほとんどの物件が「4階か5階建て」となっています。

若い人ならいいですが、体が不自由な方、お年寄りで階段の上り下りがつらい方には、日々の生活が大変になってしまいます。

デメリットその6:部屋をアップグレードするのになぜかお金が掛かる

一般的な不動産屋の物件なら、契約前にエアコン設置を依頼したり、畳替え、壁紙の張替え、フローリングのリペアなど、入居するに当たり気になる部分は交渉することで、対応してもらうことが可能です。

しかし、ビレッジハウスでは、

エアコンを設置する場合、家賃月額1,000円/1台UPや、ガスコンロ設置1台1000円UP、温水洗浄便座設置1台1000円UPとか、色々なことをやるに当たり何かとオプション料金が掛かってくるのがちょっとおかしいなと思います。

最初から家賃にコミコミ料金にしないのはなぜなんでしょうか?

住み人によって、必要な部分は「BTO(Build to Order)」してもらって、最低家賃を安く抑えるやり方を採用しているんでしょうか?

もしくは、部屋の改修費用を入居者に負担させることで、ビレッジハウスで支払うリフォーム費用を抑えているのかもしれません。

ちょっと真意が分からない部分なので、契約前にはよく確認しておいた方が良いでしょう。

デメリットその7:短期解約違約金が存在する

ビレッジハウスには「短期解約違約金」制度が設定されています。

これは、一般的な不動産物件でも「不人気物件」や「フリーレント」を採用している物件でよくある手法です。

いざ入居してみたら、想定していた通り思ったほど良くなかった。

このような場合に、入居者にすぐ退去されて空きが出るのを防ぐ方法としてよく用いられています。

ビレッジハウスの場合、

【ビレッジハウスの短期解約違約金】
・12か月未満の解約:家賃等3か月分
・24か月未満の解約:家賃等2か月分
+退去時のクリーニング費用1,210円/㎡(税込)

いくら月額の家賃が安くても、家賃3万円(2Kで30㎡想定)だったら、

12か月以内の解約の場合、3万円×家賃3か月分+クリーニング費用1,210円/㎡×30㎡=9万円+3.6万円=12.6万円も掛かってしまいます。

家賃が安い代わりに、結構な金額が掛かってしまうので、入居する際には十分検討した上で、決定するようにして下さい。

一般的な賃貸物件のフリーレント物件の場合、短期解約違約金は、家賃1か月分が相場なので、ちょっと高い設定のような気がします。

しかも過去の情報を遡っていくと、

ちょっと前までは、12ヶ月未満は家賃の2か月分、24ヶ月未満は家賃の1か月分だった模様。

最新の条件では、どちらも1か月分増えてるやんけ!

デメリットその8:鉄筋コンクリート造りだけど、防音性が低い

ビレッジハウスの物件は、大抵は鉄筋コンクリート造り(RC)で、一部比較的新しめの物件で重量鉄骨造(SRC)となっています。

鉄筋コンクリート造り(RC)と重量鉄骨造(SRC)の違いはこちらの記事で確認して下さい。

建物の構造の違いについては、『建物の基本構造の違い-軽量鉄骨造と重量鉄骨造の違い及びRC造とSRC造の違い』で詳しく解説しています。

古い時代の技術の為なのか、耐震性とも関係する壁の厚さが今の基準よりも薄いせいか、

防音性については、上の階で子供の走る足音が響くなど、少々我慢が必要になるかもしれません。

鉄筋コンクリート造りだから、防音性バッチリでしょと今の住宅基準で考えているとアレっ?となるかもしれないです。

リフォームして室内など「見た目」はごまかせるけど、建物の構造や耐震性など住宅としての「基本性能」をごまかすことは出来ない。
この点だけはしっかりと頭に入れておいてください。

ビレッジハウス退去費用は?

ビレッジハウスでは退去時に掛かる退去費用として、24か月未満の場合は、短期解約違約金が掛かります。

そして、それとは別に、退去時のクリーニング費用として「1,210円/㎡」が請求されます。

例えば、

・30㎡の物件の場合、1,210円/㎡×30㎡=36,300円
・50㎡の物件の場合、1,210円/㎡×50㎡=60,500円

が掛かる計算になります。

過去、私が住んでいた一般的な民間の賃貸物件の場合、68㎡の2LDKの物件で退去時のクリーニング費用は22,000円(特に汚れ損傷等無し)だったので、

それと比べても、かなり割高な印象は受けます。

綺麗に使っていてもこの金額取られるのは、ちょっと納得し難いかもしれません。

ビレッジハウス申し込み手順

ビレッジハウスに入居するための申込み手順について解説します。

STEP1:内見の申込みをする

公式ホームページを見て、気になる物件が有ったら、「この部屋を問い合わせ」という箇所を押すと、

問い合わせ内容を記入する欄が出るので、

名前、メールアドレス、電話番号、問い合わせ内容の各必要事項を記入、『内見を希望する』ことを伝えます。

電話でも問い合わせできますが、昼間の時間しか受け付けていないので、メールで問い合わせた方が良いでしょう。

物件管理会社で現地との調整の上、何かしらの返信メールが送られてくるでしょう。

細かい日程や時間の調整は個別に担当者と行って下さい。

STEP2:部屋を内見する

部屋を内見する時のポイントですが、同じ建物の違う部屋や、棟が違う部屋にも空きがある場合は、敷地が一緒ならば、事前に複数の部屋が見たいことを伝えておくと良いでしょう。

それこそ、あなたが住むことになる「隣人」も結構重要な要素になりますし、部屋の細かい仕様など細かい部分で違いも出てきます。

内見当日は、現地で管理会社の方が待っていてくれます。

ただここが普通の不動産屋と決定的に違うのは、管理会社の人は、単純に部屋を見せてくれるだけ。

契約内容など細かいことについて質問してもビレッジハウスに確認してくれと言われるはずです。

管理会社の人には、実際住んでいる住人の情報を聞いてみたり、その周辺施設など含めて住環境に関する質問をしてみましょう。

また、一般的な物件探しの時と同様、ゴミ捨てはキチンとされているか、自転車置き場は整列駐車されているかなど、管理がキチンとされているか、住人のモラルはどの程度かなどを見極めるようにして下さい。

STEP3:申込用紙と必要書類を提出する

内見も終わり、問題無く入居出来そうだと思ったら、その場で入居申し込み用紙に記入し、印鑑を押して、管理人さんに提出します。

もし、後でじっくり考えてから決めたい場合は、申込用紙を持ち帰ってから、後日提出するでもOKです。

後日提出する場合は、「ビレッジハウス住まい相談センター」に必要な提出書類(身分証、収入証明など)と共に、メールして下さい。

STEP4:入居審査を受け、結果を待つ

入居申し込み用紙と必要書類を提出したら、後は審査結果が出るまで待つしかありません。

STEP5:賃貸借契約書を交わす

審査に通ったことが電話もしくはメールで連絡来たら、

後は、指示されたとおりに賃貸借契約書に必要事項を記入し、メール等で返信すれば契約完了です。

STEP6:初期費用を支払う

初期費用として、初月分の日割り家賃と翌月分の家賃、火災保険料など必要な金額の支払いを行います。

金額の支払いは、指定口座への振込となっています。

初期費用支払い以降の毎月の家賃は、あなたの銀行口座から自動引き落としとなります。(現金収納は「アプラス」という会社が担当)

STEP7:鍵を受け取り入居完了

全ての手続きが完了したら、入居希望日を調整し、当日現地で管理人さんから鍵を受け取ったら入居可能な状態になります。

ビレッジハウスの審査って厳しいの緩いの?

ビレッジハウスの審査って厳しいの?

ビレッジハウスの審査は、民間の信用調査会社ではなく、独自基準で行っているようで、犯罪歴が無いかとか、与信に傷がついてブラックリストに載っているとかでもない限りは、審査に通るそうです。

そもそもがセーフティーネットの役割を果たしてきた「旧雇用促進住宅」であるからこそ、シングルマザーや無職の方、障害者の方でも比較的審査には通りやすいみたいです。

審査自体は、早くて2~3日、通常で1週間ほど。もし2週間以上経っても連絡ない場合は進捗について問い合わせてみた方が良いでしょう。

ビレッジハウスとは?

この記事を読んでいる方は既にそんなこと知っているよ。という状況だと思うのであえて説明していませんでしたが、知らない方のために。

ビレッジハウスとは?について説明します。

ビレッジハウスは、以前は「雇用促進住宅(政府の雇用保険事業から原資が出ていた)」と呼ばれていた建物で、発祥は古く1960年頃までさかのぼります。

この頃、石炭の炭鉱閉鎖に伴い失業した炭鉱夫が次の職業を探す間の住まいとして提供されたのが始まりです。(まさにフラガールの世界です)

その後、炭鉱夫以外のその他の勤労者の為にも徐々に門戸が広がりますが、1990年代ごろから老朽化と共に入居者が減り、ビレッジハウスに変わる直前での入居率は30%程度だったそうです。

2016年、制度自体が廃止された雇用促進住宅を、ソフトバンクグループが入札により購入。約10万戸(約2900棟)を約600億円で購入。

2017年より、必要に応じてリノベーションを実施しビレッジハウスに生まれ変わり、入居者の募集が開始しています。

実際ビレッジハウスを運営するのは、ソフトバンクグループ傘下の「フォートレス・インベストメント・グループ」というアメリカの投資会社(実際の物件運営管理は、さらにグループ会社の「ビレッジハウス・マネジメント株式会社」)が担っています。

このような経緯から、一般的な賃貸物件よりも家賃が安く、長野や静岡などの地方では、30㎡前後の2Kの部屋が1万円台から、栃木県や大分県などでも3万円程度で借りられます。

家賃が安くできるのには、決定的な理由が有って、そもそも老朽化したとは言え、ソフトバンクグループは約10万戸分を約600億円で購入しているんです。

1戸当たりにすると「たったの60万円」。アパートやマンションを1部屋60万円で買えますか?

単純計算では、家賃3万円で貸し出すと、たった20か月(2年未満)で元は取れてしまいます。

また、ビレッジハウスでは短期解約違約金が結構良い収入になっていると思われ、2年未満の解約では最低2か月分の家賃が入って来ます。

ソフトバンクのインターネット2年縛りの仕組みと一緒ですね。

そして、マルっと全部買いしているので自社物件ですし、後は維持費と適宜必要なリフォーム代、広告宣伝費ぐらいしか掛からないので、長期で運用すればするほど、利益が出ることは、素人でも分かることでしょう。

最後にまとめ

やたらと、ビレッジハウスをおすすめするサイトや記事が多いので、そのような記事はアフィリエイト案件が有るので、猛烈プッシュしているだけです。

このような風潮なので、ほとんどのサイトで触れられていない「耐震性」の話題を中心に、今回の記事を書かせて頂きました。

何事にも、メリットデメリットは存在します。

ビレッジハウスのメリット・デメリット双方を理解した上で、

最大のメリットと言える家賃の安さ、入居審査が緩いという点を重視するなら、ビレッジハウスに住む価値有るのではないでしょうか?

次回は、

と題してお送りします。

こちらの記事もあわせてどうぞ。

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