ピアノ、猫や水槽、仏壇など特殊なものを引っ越しする場合、費用や業者は?

費用と見積り
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趣味で熱帯魚を飼っている為に大きな水槽があったり、ペットとして犬や猫を飼っていたり、ピアノをやっているからグランドピアノが置いてあったりと、

引っ越しする上での荷物も人により様々です。

今回は、そんな特殊な荷物がある場合、引っ越しはどうなるのという疑問について、お答えしていこうと思います。

特殊なものを引っ越しする場合(「ピアノ」、「仏壇」、「犬」や「猫」、「水槽(熱帯魚)」など)

(1)大物の典型「ピアノ」

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ピアノは定期的に調律が必要なほど繊細な品物なので、取り扱いや輸送中のちょっとした衝撃などで音がくるってしまう恐れがあります。ですからピアノの輸送(引っ越し)は、細心の注意が必要とされるものの1つに挙げられます。

また、国土交通省の「標準引越運送約款(やっかん)」の中に、引越運送の引き受けを拒絶できるものとして、現金や有価証券などの他に、

「動植物」,「ピアノ」,「美術品」,「骨董品」等運送に当たって『特殊な管理を要する』ため、他の荷物と同時に運送することに適さないもの

と記載されています。

参考文献:国土交通省「標準引越運送約款」

よって、一般の引っ越し業者では、「運送(引っ越し)を断られることもある物品」であることをまず覚えておいてください。

そして、グランドピアノ、アップライトピアノ、エレクトーンなど、ピアノの種類によっても運搬に必要な人員、機材が異なるため、料金が異なってきます。

同じピアノでも、電子ピアノの場合は、取扱説明書に沿った運搬方法を守れば、自身での輸送もしくは一般の運送業者による引っ越しでも、問題ないようです。

これはピアノメーカーである「YAMAHA」のホームページにも記載されています。

参考文献:「YAMAHA」引っ越しのシーズン、電子ピアノやエレクトーンを安心して運ぶには?

そして、ピアノを引っ越しする上で一番大事なのは、新旧住居の搬出搬入経路がどうなるのか、エレベータが使えるサイズなのか、何階なのか?などの情報です。

これによって、大幅に値段が変わってきます。

こんな話を聞くと、ピアノを輸送(引っ越し)する場合は、ピアノ専門業者に依頼しなければと思うかもしれませんが、そうとも言えません。

大手の引っ越し業者では、ピアノ専門業者と提携している場合がほとんどです。

これには、メリットがあります。まずは、引っ越しの手配(窓口)が一本化出来、また引っ越し荷物の搬出搬入時間の二度手間を省くことができます。

大手ピアノ専門運送業者を利用した場合、近距離(同一市区町村内)の場合で2~3万円程度、他県への移動となると5~10万円程度は掛かるようです。
ピアノ専門運送業者の一例を紹介しておきます。
ピアノの場合、非常に重量が重く、また階段やエレベータで運ぶことが難しい場合、クレーンを使って、出し入れをする必要が生じることもあるので、今設置してある状況、そして引っ越し先の新居での搬入ルートから設置場所まで、正確に伝える必要があります。

(2)生き物である「動植物(ペット)」、および魚類(熱帯魚)など

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動植物も環境の微妙な変化によりストレスを受けたりして体調が狂ってしまうなど、デリケートなものです。

私の場合、比較的高さの低い(1mほど)観葉植物などは、他の引越荷物と混載で運んでもらえましたが、しかしペットとなるとそうもいかないでしょう。

ペットを飼っている場合に引っ越す方法には、いくつかあります。

犬・猫の場合

まずはそのペットの大きさ。

猫や小型犬で運搬用の「ケージ(キャリーバッグ)」に入る大きさであれば、電車や飛行機などの公共交通機関を使っても運べるので何の問題もありません。

また、大型犬でも自家用車で家族と一緒に移動するのであれば、問題ありません。

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これらの手段が使えない場合に初めて引っ越し業者に相談ということになりますが、先にも言ったように、引っ越し業者が引き受けてくれない場合もあります。

しかし、大手引越業者であれば、専門業者と提携している場合もあるので、窓口を一本化するためにも、まずは、他の一般荷物の運送をお願いする引越業者に相談してみてください。

猫を引っ越しする場合に気を付けなければならない事や、引っ越し準備や手順などについては、別記事『猫と引っ越しする時の注意点 猫のストレス症状と軽減対策』の方で詳しく解説しています。

また、一戸建てを新築や改築するなどの理由で、一時的に賃貸物件やウィークリーマンションなどに住まざるを得ない場合は、「ペット飼育可」のウィークリーマンションや賃貸物件を探して住む方法も有ります。

ペット飼育可(相談可)物件や、ペット共生型賃貸物件及びペットフレンドリー物件の探し方については、別記事『ペット飼育可能な賃貸物件を探すなら。専門情報サイトのまとめ』をご覧ください。

熱帯魚や淡水魚(水槽)を引っ越しする場合

比較的飼育が簡単なため、金魚やメダカ、熱帯魚などの海水魚やナマズ類など淡水魚、様々な魚を飼っている方も多いでしょう。

別記事『水槽と熱帯魚の引っ越し。物件選びの注意点と引っ越し手順や専門業者の紹介』の方では、熱帯魚専門の引越業者の紹介と自分で引っ越しさせる場合のコツや注意点、水槽と熱帯魚の具体的引っ越し手順を詳しく解説しています。

ペット輸送専門業者

photo credit: kennethkonica A rare moment of pulling up next to a wide eyed pooch. via photopin (license)

一般の引越業者に頼んでダメな場合や、熱帯魚や爬虫類など、特殊なペットを飼っている場合に利用するのが、「ペット輸送専門業者」です。

代表的な業者をいくつか紹介しておきます。

1.エイチケイEXPRESS(エイチケイペットタクシー)

特徴:365日24時間、年中無休で全国どこへでも。長距離でも飛行機併用で、その日のうちに送迎可能。

料金目安:中型犬の輸送、東京⇔大阪間で59,000円(飛行機併用)

ホームページ:http://www.hkexpress.jp/index.html

2.ワンニャンキャブ

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特徴:一般的な犬・猫だけでなく、コアラやアシカなど動物園関係の動物、アロワナなどの大型の熱帯魚まで対応。

料金目安:中型犬の輸送、東京⇔大阪間で39,900円

熱帯魚(一匹の大きさが5㎝~10㎝で15匹までの場合)の輸送、東京⇔大阪間で39,900円

ただし、生体(熱帯魚)のみの輸送となり、水槽や浄化装置などは、あなた自身で運搬する必要があります。魚類の場合は、水温、水質や酸素濃度などの管理が難しいため、専門の業者に任せましょう。

ホームページ:http://www.one-field.com/

3.湘南ペットハイヤー

特徴:ケージやリードなどで拘束しないで基本自動車により輸送する。また途中のサービスエリアなどで散歩などもさせてくれる。

料金目安:中型犬の輸送、東京⇔大阪間(陸送による直送便)で58,000円(高速料金は別途)

ホームページ:http://www.shonan-web.com/

その他、ヤマトホームコンビニエンス

特徴:国内専門業者と提携。輸送は、提携業者が実施。

料金目安:大型犬の輸送、東京⇔大阪間で45,600円~(飛行機併用)

ホームページ:http://www.008008.jp/transport/pet/

補足事項1:犬を引っ越しさせた場合は、各市町村に登録の届出を変更しなくてはいけません。

同一市区町村内での引っ越しの場合

住所地の役所または保健所で「登録事項変更届」を提出し、住所の記載変更を行います。

他の市区町村へ引っ越しする場合

手順1.旧住所の役所または保健所で「登録事項変更届」を提出する。

手順2.「鑑札」をもらう。

手順3.転入先の役所または保健所で「鑑札」を提出し、登録住所の変更手続きを行う。

のが一般的ですが、

管轄市区町村によっては、狂犬病予防注射を受けた証明の「注射済票」、その他が必要になる場合がありますので、事前に確認しておくとよいでしょう。

補足事項2:国から「指定動物」に指定されている動物(タカやマムシなど)を引っ越しさせた場合は、所定の手続きをしなくてはいけません。

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国から「指定動物」に指定されている動物(タカやマムシなど)を引っ越しさせる場合、定められた手続きをする必要があります。

手続き方法については、管轄の都道府県など各地方自治体に問い合わせて確認してください。

環境省自然環境局「地方自治体連絡先」

https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/3_contact/index.html¥

(3)意外と難しい「仏壇」

photo credit: Molly Des Jardin 摂津能勢の民家 Settsu Nose house via photopin (license)

あなたは仏壇をただの家具と思っていませんか?仏壇は亡くなられたご先祖様の位牌を置くだけではなく、信仰している宗派の「ご本尊」が安置されています。

このようなことから、そこには「魂」が入っていると解釈されます。

よって、仏壇を引越させる場合には、仏様に一時的にそこから出てもらう「魂抜き(”たましいぬき”または”たまぬき”と読む)」をする必要があります。

photo credit: Stéphane PIA DSC_0450 via photopin (license)

方法、作法については各宗派により異なるので、「魂抜き」は普段法要などを行ってもらっている「あなたご自身が信仰している宗派」のお寺のお坊さんにお願いします。

しかし、ご存知の通り、

お坊さんも他の法要の予定などもあり、今日お願いして、明日来てもらえるというものではありません。引っ越しの日程が決まったら、すぐにお寺に連絡をして「魂抜き」をしてもらえる日取りを決めておきましょう。

特定のお寺の檀家になっていないなど、どこに頼んでいいか分からない場合には、

現代では、『僧侶派遣サービス』なるものがあります。

運営母体が株式会社で事務局がしっかりしていて、24時間対応可のところがおすすめです。

詳細は、お坊さん便お坊さんjpなどを参照してください。

「魂抜き」が済んでしまえば、引っ越し業者もただの家具と同様、なんなく引っ越しを行ってくれます。

そして、新居で仏壇の設置・飾りつけ等を行ったら、再度お坊さんに来てもらい、今度は魂を入れる「入魂」の儀式を行ってもらいます。

出来れば、「魂抜き」、「入魂」ともに同じお坊さんにできれば理想ですが、遠方への引っ越しの場合はそうもいきません。

そんな場合も、まずは普段法要などを行ってもらっているお坊さんに相談してみるのがいいでしょう。

まとめると、

仏壇を引っ越す場合には、
①物理的に仏壇を引っ越す、引っ越し業者に払う【追加料金】
②「魂抜き」,「入魂」に必要な、お坊さんに渡す【お布施】
の二つが発生します。
引っ越し業者に払う料金は相場で概ね1~2万円、「魂抜き」、「入魂」に必要なお布施は、各1~3万円(2回で最低2万円)となっています。
大手の引っ越し業者であれば、仏壇の輸送はほぼ問題なく引く受けてくれるでしょうが、中小の引っ越し業者では断られることもあるので、見積もりを取る段階で事前に確認しておくことが重要です。
もし、新居に仏壇が入らないなどの理由で、仏壇の処分を考えている場合は、
日本全国8,000店舗以上の仏壇店と提携、全国対応可能、日本最大級の仏壇ポータルサイト「いい仏壇」で探してみて下さい。

(4)「絵画」や「骨董品」など高価なもの、模型などの繊細な物

photo credit: Gandalf’s Gallery Warren Chang 2012 Figurative Arrangement via photopin (license)

これら、美術品や骨董品は素人には価値が分かりづらいことと、ちょっとした破損や傷が生じただけでも、大きく価値が下がってしまう種類の品物のため、ピアノや楽器など以上に、気を付けて輸送しなければならない物です。

よって、美術品専門の輸送業者に頼むのが確実です。

有名なところでは、

美術館の展示会などへの輸送も手がけている『日通(日本通運)』が有名です。

ちなみに日通では、超巨大な変圧器から、JAXAのロケットの輸送まで手掛けているので、「日通に運べない物は無い」と言えるほど、特殊品輸送のスペシャリストです。

詳細は、日本通運「美術品輸送についてよくあるご質問(Q&A)」

その他には、

クロネコヤマトと同じヤマト運輸グループの美術品専門輸送の会社です。

詳細は、ヤマトグローバルロジスティクスジャパン美術品輸送カンパニー

西濃運輸グループの「セイノースーパーエクスプレス」も、美術品や骨董品の輸送専門会社です。

詳細は、セイノースーパーエクスプレス株式会社-美術品輸送

大宝運輸株式会社は、「美術品輸送、楽器輸送最安値企業」、そして輸送歴40年を謳っている会社です。

また、模型や精密機器なども取り扱っているみたいなので、観賞用ケースに飾ってある大事なプラモデルやフィギュアなどの輸送についても対応してもらえそうです。

上記の他の会社と異なり、この「大宝運輸」のみ、目安の料金表(料金一覧)が掲載されているので、あなた自身での料金概算が把握しやすくなっています。

料金例:建築模型、精密機器、科学模型などの場合

3辺の合計が200㎝まで 東京23区内→名古屋市内で5,100円

詳細は、大宝運輸株式会社「文化と芸術をサポートする」

最後に

如何でしたでしょうか?

これであなたの手持ちの荷物(動植物)は全部運べるようになりましたか?

それでも、運べる業者が見つからない場合は、ロケットの輸送もしている「日通」に相談すれば、なんとかなるかも???しれません。

photo credit: NASA Goddard Photo and Video GPM’s Launch Vehicle Arrives at Tanegashima Space Center via photopin (license)

についてお伝えします。

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