引っ越しの閑散期と繁忙期。引っ越し費用が安い時期はいつ?

費用と見積り
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あなたは、引っ越し料金に「高い時期」と「安い時期」があるのを知っていますか?

どうせ引っ越しするなら、料金相場の安くなる時期がいいですよね?

引越し業界初め、鉄道や航空、観光・旅行業界なども、多くのお客さんが利用するため忙しい時期を「繁忙期(オンシーズン)」、普通の時期を「通常期」、お客さんがあまり来ない比較的暇な時期を「閑散期(オフシーズン)」と呼んでいます。

今回は、「引っ越しの閑散期と繁忙期。引っ越し費用が安い時期はいつ?」と題して、なぜ閑散期の引越し料金が安くなるのか、1年で一番安く引っ越し出来る時期はいつなのか?また、引越し閑散期に賃貸物件に引っ越しする場合の賃貸物件相場はどうなのか?

そして、お得に安く引っ越しするためのコツなどについてお伝えします。

引越しの繁忙期と閑散期

引越しの「閑散期(暇な時期)」について知るには、まずは反対の忙しい「繁忙期」について知っておく必要があります。

繁忙期と閑散期を知る為に最も重要なことは、引越しの【需要と供給】について知ることです。

引越しの需要が多い(=お客さんが多い)時期は、引越しする人が多い理由が何かしら有るという事です。

その理由は、最も分かり易い例では、4月初旬から始まる新学期、新年度。

この4月初旬に合わせて、早い人では2月から、直前の人でも4月第一週には、日本では多くの学生、新入社員、転勤者が日本全国で一斉に引越しを伴った移動をします。

これによって、引越し業者にとっては1年で一番忙しい時期(超繁忙期)を迎えます。

その他には、これらの超繁忙期に引っ越し出来なかった人たちがあえて時期をずらして引っ越しする第二の繁忙期、ゴールデンウィークなどがあります。

また、10月には、企業で秋の人事異動がある為、10月前後にも多くの人の移動(引越し)があります。

その他の要因としては、子供大人共に休みが取れる「夏休み(お盆休み)」や年末年始の「冬休み」はもちろん、シルバーウイークなどの連休や3連休がある日などもあります。

さらには、6月のジューンブライドや秋(9~10月)の結婚シーズンなんかも引越しと関係してきます。

特に結婚や入籍の場合、新居への引越しも縁起を気にすることも多く、同じ平日でも「お日柄(大安や仏滅などの吉凶)」によって、引越し需要が変わることもあります。中には通常の引越しでも「お日柄(吉凶などの縁起)」を気にする人は結構います。

お日柄や吉凶カレンダーについては、

をご覧下さい。

そして、同じ1か月の中でも、土日祝日の休日は一般の会社員が休みな為に引越し需要が多くなり、反対に平日は引越し需要が少なく空きが出やすい為、引越しがし易かったりします。

また、転勤や転校する場合、月初めにスタートした方が区切りが良かったりするので、引っ越し自体は月末に集中する傾向があり、反面、月の初めは少ない傾向にあります。

このように様々な要因で、引っ越し需要は変わり、

引越し需要が多い=『繁忙期』。
引越し需要が少ない=『閑散期』。
それ以外の普通の時期を「通常期」と呼んでいます。

特殊なイレギュラー要因としては、

今年2020年のように、新型コロナウイルスの感染拡大により、外出の自粛要請が出たり、緊急事態宣言が発令された影響により、

本来ならば2~4月及びゴールデンウィークぐらいまでは、引越し繁忙期なのですが、2020年の春は、例年ほどの繁忙期とはならなかったようです。

もしかしたら、2011年の東日本大震災(3.11)のときも、春の引っ越し需要に多少の影響は出ていたのかもしれません。

一方では、2014年春には、4月1日から消費税が5%⇒8%に変わる影響で、駆け込み需要が発生し、2014年3月末までの引越しは例年の繁忙期以上の大混雑だったそうです。

このように、毎年例年のようにルーチンで発生する繁忙期と閑散期もあれば、

社会や政治、天災など世の中の状況により、イレギュラーで発生する繁忙期と閑散期もあります。

引越しの閑散期はいつ?なぜ閑散期は料金が安くなるのか?

引越混雑予想カレンダーや引越し業者の料金カレンダーから見える、繁忙期と閑散期

さて、ある程度は個人でも予測できると思いますが、具体的にいつなのか分かりづらい繁忙期と閑散期。

特に、繁忙期については、利用者の混雑を分散させる意味もあり、親切なことに各引越業者が加盟する「全日本トラック協会」の方で、引越混雑予想カレンダーなどが発表されていたり、その他の時期でも各引越し業者が各自でWEBサイトに掲載していたりします。

まずは、これらを見るのが最も確実です。

下のように色別で混雑予想が分かり易く表示されています。

(例1)全日本トラック協会発表のカレンダー

画像引用元及び参照:全日本トラック協会「2020年 引越混雑予想カレンダー」

(例2)引越し業者独自の料金カレンダー(サカイ引越センター)

サカイ引越センターでは、直近だけでなく「翌々月以降」についても確認ができるようになっているので、年間を通して確認できるのは予定が立てやすくて便利です。

ちなみに、サカイ引越センターの料金カレンダーで、金曜日以外で平日なのに「通常」料金となっている日は「大安」だからです。

金曜日は言うまでもなく土日の前日の為、有休を取得すると3連休にしやすい為、通常料金となっています。

画像引用元及び参照:サカイ引越センタートップページ

(例3)引越し業者独自の料金カレンダー(アーク引越センター)

画像引用元及び参照:アーク引越センター引っ越しお得日カレンダー

アーク引越センターの場合、このカレンダーでは『1月での30%OFF価格』と『3月での30%OFF価格』は、当然違った料金になり同じ価格になる事を表しているモノではありません。

あくまで、その月の中の標準料金から何%OFFになるか(お得か)を表しています。

なぜ、閑散期は引っ越し料金が安くなるのか?

あくまで通常期を基準とすると、繁忙期は引越しの忙しさと引越し件数のあまりにも多さから、例年アルバイトや派遣社員などを大量に雇い、一時的に大量の引越し件数をさばいています。

また、引越し件数が多い=引っ越しをしたい人が多いので、多少料金が高くても引越しサービスをみんな利用するので、引越し業界は仕事に困ることはありません。

ところが、通常期は仕事の量が元の量に戻るので、一時的に雇っていたアルバイトや派遣社員に辞めてもらって、基本的に正社員だけで仕事を回すようになります。

しかし、さらに仕事が少なくなる閑散期では、場合によっては引越し需要よりも引越業者の供給能力の方が余ってしまう為に、少ない顧客の争奪戦が起こったり、仕事にあぶれる業者まで出てきてしまうのです。

結果、閑散期は通常期より価格競争が起こりやすく、引っ越し料金が安くなります。

引っ越しの閑散期 6月

3~5月の繁忙期に比べると引っ越し需要も落ち着き、また日本全国で梅雨時期に入る為に引越しが敬遠されることから、6月は閑散期となっています。

6月の引越しについては、こちらをご覧下さい。

引っ越しの閑散期 9月

夏休み前後の引っ越し時期も過ぎ去り、9月に入ると引っ越し需要が落ち着くため、9月は引越し閑散期(通常期)に当ります。

但し、9月は上旬、中旬、下旬で値動きの激しい時期となるので注意が必要です。

9月の引越しについて詳しくは、こちらをご覧下さい。

引っ越しの閑散期 11月

10月の秋の人事異動シーズン終了、そして秋の結婚シーズンも過ぎた11月は、寒さが一層深まることもあり、特に引っ越しする理由もなく、

1年の内でかなり引越し件数が減る、引越し閑散期となります。

11月の引越しの特徴や注意点について詳しくは、こちらをご覧下さい。

引っ越し料金が安い時期

引越し料金が、【需要と供給】で決まることはすでにお伝えした通りです。

この原則に基づくと、どうしたら引越しを安くできるか、予測出来ると思います。

簡単に一言で言ってしまうと、『他の人とは逆の動きをする』。
これに尽きます。

その為にも、引越し需要の少なくなる時期を知っておくのは大切です。

年間を通した料金の傾向は、引っ越し業者からも発表されています。

これによると、

料金相場の高い月から順に、ランキングを発表すると、
1位3月(最高値)⇒2位4月⇒3位5月⇒4位8月⇒5位10月⇒6位9月
⇒7位12月⇒8位6月⇒9位7月⇒10位11月⇒11位2月⇒12位1月(最安値)
となります。

同じ月の中での月別の特徴や引越しの傾向、注意点などについては、

こちらの記事などで確認して下さい。

引っ越し料金は時期だけじゃない。時間帯や引越しプランによっても変動する

引越し繁忙期(3月末や9月末)も避けたし、休日や祝日ではなく平日を選んだから、引越料金安くなるし、もう大丈夫でしょうと思ったら、実はまだまだです。

同じ日にちでも、引越しを行う時間帯(朝一か午後一か、それとも時間指定なし)によっても料金は変わってきますし、

また、引越しする方法(帰り便や混載便、コンテナ便)や、料金プラン(荷造りお任せプラン、セルフプランなど)によっても変わります。

引越しプランによる料金の違いと、各プランの特徴や注意点については、

などをご覧下さい。

一人暮らしと家族連れ(2人以上)で引越しの安い時期は違うのか?

これも需要と供給の関係で変わってきます。

例えば、10月1日着任の人事異動の事例で考えてみると、

一人暮らしの場合は、荷物が少なく妻や子供もいない為、内示も遅めに出される傾向にあります。

対して、家族連れの場合は、荷物の量も多く、また妻の仕事や子供の学校の事もあるので、事前の準備時間が多く必要になるため、余裕をもって早めに知らされることが多い傾向にあります。

このようなことから、単身者と家族連れでは引越しする時期がずれることもあり、それがそのまま引越し時期の違いや料金傾向に現れます。

これは、引越し侍が発表した引っ越し大手「サカイ引越センター」の料金相場を見てみると明らかです。

10月の同都道府県『外』(ピンク色)の単身者と家族世帯を比較してみて下さい。

画像引用元:引越し侍「サカイ引越センターでの単身・家族別の見積もり料金相場と口コミ・評判」

単身者では、9月も10月もほとんど変わっていないのに対して、

家族世帯では、9月から10月に掛けて料金相場が急に上昇しています。

このように、引っ越する人数や規模、県内(短距離)か県外(中・長距離)かによっても料金相場の傾向は変わってくるのです。

引っ越し閑散期の料金相場

引越しの条件(荷物量や移動距離、プラン)が一緒だったとしても、閑散期と繁忙期では、実に2~3倍以上の値段の差が出る場合も普通です。

各月毎のおおよその料金相場は、前項の「サカイ引越センター」の料金相場表を参照してください。

ましてや、ここ数年春の引越しで起きている「引っ越し難民」事情を見るとその傾向はさらに顕著です。

通常期であれば、例えば東京⇒福岡へ4人家族分の荷物を引越して、約30万円前後のところ、春の超繁忙期では、100万円越えという見積もりも最近では不思議なことではなく、泣く泣く引っ越しが出来ない人「引っ越し難民」が発生し、社会問題となっています。

「引っ越し難民」の発生している原因や対策については、

をご覧下さい。

引越し難民事情からも、可能ならば閑散期に引っ越しした方が「安く・確実に」引っ越し出来ます。

引っ越し料金が安い時期、賃貸物件の家賃は安いの?

もうひとつ気になるのが、引越しは安く済ませることが出来ても、住む場所の家賃(相場)は安い時期なのかどうなのかという事です。

アパートやマンションなどの賃貸住宅の場合、家賃(相場)も概ね、引越し相場と連動しています。

すなわち、

人の移動が多い=入居者が多くなる⇒強気の家賃相場でも入居者が確保できる

という事です。

但し、

実際の引越しする時期と物件を契約する時期は、概ね1~2か月ずれる(退去通知1か月前ルールにより、通常退去1か月前には新居の契約完了済みとなる)ので、その点はよく理解しておいてください。

よって、人の移動が少ない時期(閑散期)であれば、入居者がいない物件では、大家さんはすぐにでも入居者に入居してもらって、毎月の家賃収入を得たいと考えるので、礼金を免除してくれたり、月額家賃の減額交渉にも応じてくれる場合が多々あります。

但し、注意しなければならないのは、引越しとは違って、閑散期に入居者がいないという事は、不人気物件であったり、何か問題ある物件だから残っているという可能性があります。

その点には十分注意して選ばなければなりません。

以下の図では、面白いまでに、毎年同じような月別の家賃(賃料指数)変動傾向があることが見て取れます。

画像引用元:アットホーム調べ19年年間 首都圏の居住用賃貸物件成約動向

これを参考に、どの月は家賃が安いのか?賃貸物件を契約するのはいつが良いのかを知っておいてください。

繁忙期、閑散期ともに、引っ越し荷物を減らすことで料金を安くできるという当たり前の事実を忘れないで!

閑散期に引っ越しするとか、引っ越しプランを様々検討してみるとか、色々な方法をお伝えしていますが、

引越し料金を安くする基本である、引越し『荷物の量を減らす(少なくする)』という事を忘れてはいけません。

極端な話、家族連れなのに、一人暮らし並みの荷物量しかなければ、引越し時期に関係なく、一人暮らしの料金で引越しが出来てしまいます。

すなわち、荷物を運ぶためのトラックサイズと引越しスタッフの数によって、引越し料金は数万円単位で大きく変わってきます。

その為、引越し前の断捨離は当然の事、日頃から荷物を少なく最小限のモノで生活するというシンプルライフやミニマリズムを実践することも大事です。

引っ越し荷物を減らす断捨離のコツ、シンプルライフやミニマリズム(ミニマリスト)については、以下の各記事をご覧下さい。

最後に。安い料金で引越しするためのコツ

閑散期と言えども、安いのはあくまで料金の『相場』です。

引越業者によっては、閑散期でも料金を高めに設定している会社もあれば、少ないパイの中でお客さんを獲得したい為に、赤字覚悟の激安価格を提示してくれるような会社まで様々です。

閑散期であるほど、その価格差は大きくなるので、引越し見積もりをするときには十分注意が必要です。

最初の1社で決めてしまうのは論外。

複数の会社で見積もりを取り、その中から価格、サービス面、口コミなどを総合し厳選して選ぶことが重要です。

現在では、自分で1社1社電話やメールで問い合わせる必要がなく、

1回の問い合わせで、同時に数社から見積もりが取れる「一括見積もりサービス」を利用するのが当たり前となっています。

一括見積もりサービスには「引越し侍」「SUUMO」「引越しラクっとNAVI」などいくつかありますが、各社の特徴やサービス利用法をよく掴んでおかないと、後で大変なことになるので、以下の記事でよく確認しておいてください。

では、また次回。

次回は、

についてお伝えします。

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